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赤ひげ診療譚
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【この小説が収録されている参考書籍】
赤ひげ診療譚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 21~40 2/4ページ
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主人公は「赤ひげ」ではなく、長崎遊学から戻った「保本登」の成長記録であった、との印象を持っています。 | ||||
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年のせいかもしれませんが、読んでいるとウルウルします。 | ||||
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The state of the book is better than expected, arrived in good shape. Thanks. | ||||
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「さぶ」に引き続き読んだ。人情味あふれる内容で、隣近所が誰か分からず他人とのお付き合いが希薄になってきている現代の人たちに読んでもらって色々と感じ取ってもらいたい。 | ||||
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放送中のNHKドラマをキッカケに読みました。 何回かドラマ化されているようで、私も幼いころ見た記憶があります。 赤ひげ先生と最初は反抗的な若い医者…覚えています。 江戸の下町の人々の雰囲気、ある面泥臭い生活。 そんな中若い医者が成長していく。 赤ひげと登の距離がどんどん縮まって行く。 一気に読める面白い小説ですね! | ||||
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最近TV番組で見たことがあり,原書を読んでみました.人物描写などTVの役どころと微妙にずれているところもあり,小説の繊細さが分かりました.TV番組は別の作品としても鑑賞すべきものだと思いいたりました.肩もこらず,通勤途上に読む良書です. | ||||
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小石川養生所で働く赤ひげとそこに赴任してきた主人公の日々を描く話。 医療は人を救えない。人間の生命力が病気に打ち勝つ。貧困を取り除かない限り人は救えないという信念のもと貧しい人々を助けようとする赤ひげ。無口で不器用な感じが日本人が好きそうなキャラクターだと思う。 貧困苦しみながらも必死に生きるの町人の姿を中心に江戸時代の様子が伝わってくる本。 淡々としているが、渋い感じでなかなか面白かった。 | ||||
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現代人の視点から読んでも面白い人間ドラマ。人間の感性は半世紀やそこらでは変わらないことを証明してくれています | ||||
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宮部みゆきの小説「淋しい狩人」を読んでいた時にエピソードの一つに登場した本で、すごく印象に残ったので取り寄せ読んでみることにした。 一言で言い表すならば、傑作ですね。 この本が出版されてから半世紀以上経過しているが、作品の魅力は全く衰えていない。 おそらく今後数十年たっても読み継がれていく稀有の傑作小説だろう。 主人公である医学生 保本登は、長崎遊学から戻ったばかりで医学を出世のための手段としか見ていない。 また、許嫁がいたが遊学中にほかの男と駆け落ちしてしまい、このことが彼の心に影を落としている。 彼が赴任した小石川養生所には、赤ひげと呼ばれる名物医長がいる。 赤ひげは一見して無頼漢のような雰囲気をもつが、高い知性と高度な医療技術そして人生の酸いも甘い理解している稀有の男であり、日夜世の下層で生活する街の人々の診療に邁進している。 当然、主人公の保本はこの赤ひげに最初反発するが、次第に彼のものの考え方に傾倒していき彼自身の人格も次第に人として成長していく。 全部で八篇の短編からなる本書は、赤ひげと保本が様々な境遇の町の人を患者として診療する過程で、その人々の生活が明らかになっていくという形式で、現代的に言えばサイコスリラーのはしりの様なものから、胸が張り裂けそうになる悲恋の話、ちょっとおかしな話等バラエティーに富んでいる。 しかし、どの話にも共通するのが、現代よりはるかに生活が厳しかった江戸時代の下層の人々の生きざまのリアリティーであろう。 フィクションであるが、あたかも実際に存在した人々のように感じられる。 善良なもの、悪人、弱いもの、苦しんでいる者、様々な人間がいて存在するが、作者の彼らへの眼差しは優しい。 最後に保本は重大な決断をし、自らの人生を有意義なものにしようとする。 そこに至るまでの彼の人としての成長は見ていて心地よかった。 今後百年でも読み継がれてほしい本である。 | ||||
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人間とはどのようなものか、そんな話だったような気がします。 どんな人間でも平等に人として尊重されるべきというのが赤ひげ先生の考えであり教えでした。 また、この本では人が精神(心)を病むということについて、多くは男女の異常といえる色情、情事をきっかけに描かれていたように思います。 人はあるがままの自分を自分自身が受け入れられなくなった時、精神(心)を病むものなのかもしれないと、この本を読んでそう思いました。 | ||||
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幕府の御番医という栄達の道を歩むべく長崎遊学から戻った保本登は、小石川養生所の“赤ひげ”とよばれる医長新出去定に呼び出され、医員見習い勤務を命ぜられる。貧しく蒙昧な最下層の男女の中に埋もれる現実への幻滅から、登は尽く赤ひげに反抗するが、その一見乱暴な言動の底に脈打つ強靱な精神に次第に惹かれてゆく。傷ついた若き医生と師との魂のふれあいを描く快作。 | ||||
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貧苦にあえぐ最下層の人々。汚く、臭く、醜く、どうしようもない、逃げ場がない。心が沈む。その不幸は本人の資質なのか、社会のせいなのか。それに対して、放っておくべきなのか、徒労と知りつつそれに賭けるのか。答えはない。それが人間の難しさだと言わんばかり。赤髭、それに保本も森も、体幹が強い。人間の幹が揺るがない。 | ||||
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宮部みゆきの『理由』だっただろうか、小説の中でこの本の『赤ひげ診療譚』に出てくる女性の発言に大きくインスパイアされる女性の登場人物が出てくる。それを読んで気になって本屋さんで買ってしまった。 山本周五郎は久しぶり。『虚空遍歴』を仏教学者の紀野一義さんに勧められて読んで結構感動したのだが、それ以降他の本に手を出しても今一つピンと来なかったので20年近く離れていた。久しぶりに読んだこの本はかなり面白かった。 若い医師の生意気なところから練れていくまでを描いた青春ものとしても読めるし、江戸の貧民層を扱ったかなりきつい人生ものとしても読める。しかしただ悲惨なだけでなく、かなり出てくる人物が魅力的。登場人物の魅力は宮部みゆきも共通だが、宮部みゆきが漫画調の人生ものとすればこれは漫画の中でも劇画調の人生もの。 「罪を知らぬものみが人を裁く、罪を知るものは決して人を裁かない」などときどき会話の中に魂を揺さぶられるような言葉が出てくる。『理由』の登場人物も「男なんてものはいつか毀れちまう車のようなものだ」という男に頼らないで生きようとする女の強烈な自負心に裏打ちされた発言に影響されたという設定になっていた。山本周五郎は史記などに登場する中国の歴史上の人物のように魂を脳髄を揺さぶるような言葉を紡ぐ小説家なんだなあ。 | ||||
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青年医師保本登の心の成長を描いた、いわゆる教養小説という固いジャンルでありながら、とても読みやすいと感じました。 読みやすい理由の一つは、ストーリーの展開の仕方にあると思います。 この本は8つの章に分かれていて、各話完結、つまりは8つの起承転結という形でテンポよく話が進んでいきます。 また、話の展開の仕方も面白くて、 それぞれの章には何かしら「謎」があって、なんでだろうなんでだろうと読み進めていくと最後の方でそれが明らかになるので、 読後のすっきり感があります。 理由の二つ目、これが教養小説の醍醐味だと思うのですが、ちゃんとひとりひとりの人間の苦悩や成長を描き切っているところにあると思います。貧しさの中でも懸命に生きる人たちを描く一方で、道を踏み外した人もちゃんと描く。強い人間も、弱い人間も、どちらも人間なのだ、そんなあたたかな著者のまなざしを、全体を通じて感じました。 おすすめの一冊です。 | ||||
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小説はあまり読みませんでしたが、これからも読んだらレビューします。 | ||||
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私は開業医をしていますが、理想の医師像として赤ひげという名前をよく耳にするものの、実際どういう人物なのかを知りたくて、40代になってあらためてじっくり読んでみました。驚くことに、今のいわゆる医者に対する良いイメージ「優しくて、丁寧で、腕がよくて、説明が上手で」っという感じでは必ずしもなく、確かに腕はいいようなのですが、かなり熱情家で怒りっぽく高圧的だったりします。実際、皆から好かれていたわけではなく、中には赤ひげの事を悪く言う人も結構いたりします。なのになんで赤ひげは赤ひげとして理想化されているのでしょうか。 この小説には、たくさんの人が描かれます。いい人もいれば、変わった人もいる。愚かで醜い人間もたくさん描かれます。そういった人間たちに対して、赤ひげはいつも「彼らも人間なのだ」とつぶやきます。これは山本周五郎の人間観でもあったと思うのですが、どんな人間に対しても、けして見下したりせず、いつも一人の人間、ともに人生の中で苦悩する同じ人間としてみようとする、強い人間観が現れています。それは、うわべだけ繕って相手に笑顔を作るような薄い優しさではなく、自分自身も本当に苦悩し、自分の愚かさ醜さを真底知っているものだけがもちえる本当の優しさが、現れているのだと思えます。 さらに言えば、けしてそうつぶやく赤ひげが、仏のように悟りきった人間ではないということ。日々の生活の中で、人間の愚かで醜い現場に接し、何度も挫折しそうなその人間観を、「彼らも人間なのだ」「彼らも人間なのだ」と、自分自身に言い聞かせているその姿が、心を打ちます。 医療現場には日々いろいろな人が訪れます。良い人もいれば嫌な人もいる。嫌だなと思う人に対して、優しくなれない自分がいます。相手にとっても嫌な人間になっていることでしょう。自分も欠点の多い、日々悩み考えながら生きている人間なのです。 彼らも人間なのだ、と真底思えるような、赤ひげのような本物の優しさを手に入れたいと、日々診療しながら思うのです。 | ||||
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赤ひげの主人公は新出去定という江戸時代の小石川療養所の医師である。 小石川療養所は幕府の肝いりで設立された貧乏人あいての医療所である。 貧乏人は無料診察し金持ちから多額の診察料をとる。 療養所は下層社会の縮図である。 駆け落ちした若い夫の気持ちを引き留めるために、さきの夫の子供の娘を駆け落ちした夫の妾にする話がでてくる。 そこに長崎に修行した青年医師が登場(保本登という)。 これが新出去定の見習い医師になる。 小説は保本登がみた 新出去定の生活ぶりと思想である。 ずうーっと進んで、j人生は徒労でもある、という言葉が出てくる。 | ||||
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一度読んだことがあったが、再読したく購入しました。嫉妬や執着に振り回される市井の人々が鮮明に表現されていることに再度感動しました。 | ||||
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赤ひげと言う主人公が居ながら 第二の主人公とも言える「登」がいました 赤ひげの社会観は素晴らしいものが有りました 登も赤ひげに感化されて成長してゆきます そこのところの流れが実に秀逸に描かれていて 読後感はスッキリした読み心地があります 何十年と再版され続けてきた名作に対し 私ごときがレビューするのも憚れますが 聞きしに勝る名作でした! 「さぶ」から読み始めて山本周五郎氏には 良い物をたくさん読ませて頂き有難う御座いました! | ||||
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貧乏人の生活を書かせたら、右に並ぶ者はいない山本周五郎の名作。情のない今の世の中だからこそ、胸に突き刺さります。 | ||||
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