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Another(アナザー)
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Another(アナザー)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 41~43 3/3ページ
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1,000枚という大部の長編ですが、あっという間に読めてしまいました。このリーダビリティの高さは、さすが綾辻氏です。隅々まで計算された構成、張り巡らされた伏線の緻密さも、氏の本領発揮といえるでしょう。 力作であるということに異論はありませんが、不満も少なからずありました。最大の不満は「呪い」のルールが、どれもあまりにゲーム的過ぎること。これはSFミステリと同じように「謎解きゲームを成立させるためのルール」であり、ホラーの道具立てとしてはむしろ興ざめでしかありませんでした。 また、このルールのせいもあるでしょうが、登場人物の言動に不自然さが目立ちすぎます。何より不自然なのは、主人公の一人称。主人公は一体、誰に対してこの話を書いて(もしくは語って)いるのでしょうか? なぜ、ある部分をあやふやに語る必要があるのでしょうか? これは「日記」なのでしょうか? それとも「手記」? 「手紙」? 「内面の声」? そのいずれだとしても、なぜ主人公がわざわざこういう語り方(書き方)をしたのか、その理由がどうしても分かりませんでした。これもまた、小説世界のリアリティよりも、仕掛けを優先したがゆえに生じた不自然さでしょう。 ホラー・ミステリという触れ込みですが、「ホラー」というには小説部分への心配りが少々欠けているように思えます。「耳ざわりがいい」等の日本語の誤用も感心できません。 『時計館の殺人』はホラーではありませんが、読んでいるうちにそくそくと迫ってくる怖さがありました。『殺人鬼』は不自然さが目立たず、ホラー的な要素と本格ミステリとしての要素が無理なく融合した傑作でした。綾辻氏には、これらの傑作に匹敵する新作を期待したいものです。 | ||||
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結末を楽しみに読みましたが、anotherの登場が理屈抜きなのが最後までひっかかりました。数々の現象も、閉鎖的地方体質に寄りかかり過ぎかと。某雑誌の高い評価に即買いしましたが、後日図書館で借りれば良かった…と感じました。むしろ映像作品向きで、文章上の魅力はあまり…。 | ||||
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長編新作なのでレビューも何もない状態で紹介文を判断材料に購入。 ハードカバーの上にページ数も多い状態ではありましたが、意外とさっくり短時間で読破出来ました。京極夏彦の親書二段組を読みなれている人には特に苦になる量ではありません。本当に「さっくりあっさり」読めてしまったのでライトノベルのノリのような感覚に近いかも。 内容はホラー。文字通りホラー。事件ではなく「不可解な現象」に支配されてしまうところに気味の悪さが発揮されます。 前半はもうちょっと端折ってもいいんじゃないかとちょっと思ったほどの状況説明と主人公の態度に中だるみ気分になって、中盤は主人公以外の登場人物が動き出すことで、やっと舞台が出来上がって文章が「読める」ようになり、そのまま伏線を回収しつつラストへ…という展開。前半をクリア出来れば後半は一気に読み進めることが出来ると思います。 舞台は普通の公立中学校。私立ではなく公立なのがミソです。そして、より地域性を重要なファクターにする中学生だからこそ、この展開があり得たのではないかと思います。 犯人(と言ってよいのかどうかわかりませんが)は、意外というほど意外な人ではありません。 ただし、真の謎が解き明かされたかといえば…。 | ||||
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