■スポンサードリンク
Another(アナザー)
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
Another(アナザー)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.73pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綾辻さんの作品ということ、マイミスで以前紹介されていたという理由で購入してみました。 上巻しか読んでいませんが、面白いと思います。 ただ、普段好んで読んでいるジャンルとは系統が異なるため、読み始めは「あれ?」と首を傾げてしまい、購入は誤りだったかと思いました。 しかし、読み進めている内に主人公の心を包む謎が少しずつ解けていき、その結果生じる結果に「ああ!この子たちはどうなっていくんだろう?」と謎が解けていけば出てくる展開が気になるという読むことを止められなくなる感じが面白かったです。 ただ、ゴシック系とか「都市伝説」「タタリ」みたいな話が絡むだけで嫌悪感を感じられる方はこの作品は拒否反応が出るかもしれません。読み始め私も若干そうでした(笑) 下巻でどうなるか、楽しみです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
割とスラスラ読めます。これは読みやすくてオモシロイ。うん、楽しめました。 しかしアンフェアです。 まずは、ミステリーとホラーの境目を見失いがちになる事。 そして、最後のオチ。 「これはホラー小説だよ」といって渡された場合は別ですが、予備知識無しに読み進めていると、この小説をホラーだと気付くのは全体の3/4を読み進めた頃になります。というかなりました。途中まではある人物を「偉そうに超常現象語ってるけど、コイツが犯人じゃね?」と疑いながら読んでましたがまさかまさか。米澤さんの「愚者のエンドロール」を引用するなら、「別にいいじゃない、呪いだって」て感じです。あ、これはホラーだなと確信した時の私の顔は鳩が豆鉄砲喰らったよりも不細工な顔をしていた事でしょう。 「犯人」のごまかしについてはやられた!と思いました。注意して読み進めたつもりなんですが、基本的なとこに引っかかりました。 それはいいとして、私が主人公なら「アンタなんで今まで言わなかったんだ!」と怒鳴りちらします。ゼッタイ泣かせます。 もうちょいなんとかなっただろ……と言いたくなるような作品でした。 でもおもしろいですよ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリー好きなので読んでみたが、多くの人が書いているように内容はホラー小説。個人的に三津田信三のシリーズを読んでいた後だっただけに、オチに納得がいかなかった。奇面館の殺人がよく出来ていたのに比べると残念の一言。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
映画化ということで興味を持ち読みました。 事前に、ネタバレすると面白くなくなると聞いていたのでネタバレなしで読みましたが...... この手の、ネタバレ禁止、みたいな本にありがちですがもうその「ネタバレ禁止」自体がネタバレみたいなところがあります。もう、オチありますよ〜って言ってるようなもんですからね。個人的に、この本の雰囲気は好きでしたがオチはその期待値ほどビックリしませんでした。 何の事前知識もなく読めていたら星は4〜5くらいだったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他の方のレビューだと、オチに伏線が張られているように書かれていますが、 果たしてそうなんでしょうか??? あの人とあの人が同一人物だったというのは、私の感覚だと説明不足で、 あまりに唐突という気がするのですが・・・。 とはいえ、長編小説にしては途中でダレるところもなく、後の展開を期待さ せるプロット、筆致で面白く読むことができました。 ので、ホントは星3.5個といった評価でしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わって疑問に思ったのは 「あれ?今年は良いけど来年どうするんだろ?」でした。 全体的に読んでてイライラする事のほうが多かったです。 本の厚さ半分読むまでクラスの事情を話すかどうかをずーとモタモタ×2 肝心な事になると邪魔が入るor主人公が勝手に離脱or携帯 これの繰返しで正直無駄描写が多かったと思います。 そして突然の急展開…600ページも読んできてちょっとお粗末な終盤… (取って付けるにも程がある) キレイにまとめれば絶対ページ数減らせたのでは? 分厚さの割には満足できなかったです。 色々疑問ばかり残ってしまった~ まあ、 ―そういう「現象」だから ですかね。 面白いと思うところも結構あったんですが、残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アニメを途中まで見て、原作が気になって購入しました。(気になった部分は原作にない部分でした。。。) ホラーの雰囲気はアニメが上です。原作は怖くないです。すらすら読めます。 面白いんですけど、綾辻氏のほかの作品ほど怖くないです。。。ホラーなのに。。。 トリックはいかにも綾辻氏らしいと思うのですが、「死者」がわかって見ると、いろいろ突っ込みどころがありそうです。 原作とはかなりキャラクターの設定が違うため、アニメの「another」が好きな人にはお勧めしません。 点数が低めなのは、「死者」が誰か、という謎の解明をせめて推理でやってほしかった、という点、上記、突っ込みどころがすぐに浮かんでしまう点です。 ファン以外は、綾辻氏という本格推理小説作家だから、という期待は持たずに読むことをお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実は上巻は読んでなかったりします。 アニメを見てて展開の遅さにちょっとイラついて カッとなって読んだ!って感じです。(5話くらまで視聴) なのでかなり変則的な感想となるのかもしれません。 読後の感想としては 「納得いかねえ!」 が一番に上がります。 連続的に(長年に渡って) 次々と人が死んでいくのに対策がしょぼすぎない? 現象?がずいぶん都合良すぎな点も。 この物語に必要な舞台設定なのかもしれませんが、 正直読んでて「んなバカな(笑)」 と、思わずにはいられなかった。 それとヒロインの義眼の能力もジャ○プかよ!と。 本書はかなり平易な文章ですし、情景も浮かべやすいので 普段読書をしない方や中学生あたりでも読みやすいと思います。 上では不満な点をあげましたが「そういう設定だ」と思って 読めば楽しめるでしょう。 ただ、ミステリーと言えばミステリー、 ホラーと言えばホラーですので・・・・ ちょっと「どっちつかず」な小説だとも言えます。 この本のことを人にどんなん?と、聞かれれば 「ミステリチックなホラーラノベ」と答えるかなぁ? 以降ネタバレを含みますので未読の方は注意! それと「今年」(物語中で)の事件は一応の解決をみましたが 本質的には全く解決していない。 解決策は出てくるのですが 翌年以降の3年3組当事者達も周囲の人物たちにも 解決は不可能であろう。 翌年以降も解決しようと試みるならば ヒロインの特殊能力に頼ることになるのでしょうが、 さて、実行者は? これはこれで1本書けそうです。(短編でしょうが) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夜見山中学3年3組。そこには隠された秘密があった。転校してきた榊原恒一は、級友たちが何かに 怯えているのに気づく。いるのに、いない。いないのに、いる。いったい何があるというのか? 呪いの恐怖が3年3組に迫っていた・・・。 発想が奇抜で面白い。読んでいると、じわりじわりと恐怖の輪が縮まっていく。人の力ではどうする こともできない「負の力」が、3年3組に関わるすべての人たちに迫っていくさまは、背筋が寒く なるような気がした。前半は真相がよく分からずやきもきしながら読んだが、後半のほうはテンポが よかった。ただ、呪いのきっかけとなる出来事については分かったが、そのことがなぜ3年3組に 災いを及ぼすようになったのかが理解できなかった。ラストも、多少は驚いたが意外とあっさり終わって しまった感じがする。これで解決?いや、どう考えても解決には至ってないと思うのだが・・・。 文庫本で上下合わせて750ページの大作だが、すっきりしない終わり方には少々疑問や不満が残る。 結局、3年3組はどうなっちゃうの!? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新進気鋭の作家による斬新なアイデアと奇抜なストーリイ・・・ 仰天の結末・・・を期待していたらガッカリです。 一言でいうと、B級ホラー映画の原作。 ホラー・オカルト譚としては佳作なので、過剰な期待を もたないなら面白く読めるでしょう。 私の場合は、イッキ読み後、再読なしにブックオフ行きでした。 P.S ヒロインは綾波キャラです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アニメ化されるということで読んでみました。 綾辻氏はこの作品で初めて知ったのですが、 ホラーとミステリが良い塩梅に組み合わさった良作と言ってよいのではないでしょうか。 なかなか話が見えない序盤にはちょっと苛立つかもしれませんが、 中盤以降の怒涛の展開はさすがに読ませるものがあります。 ただ個人的には期待していたオチが弱かった気がします。 もっと予想外のどんでん返しを望んでいたのですが、 特に盛り上がることもなく「ふーん」と納得して終わってしまったというか…。 せっかくオカルト色を打ち出しているのですから リングみたいに実は呪いはまだ解けていなかった…といった二段構えの結末でも 良かったのではないかと思います。 この仕掛けはアニメや映画にするとなると難しいと思うのですが、 漫画版ではどうなっているのかな? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一人称で語られる物語は主人公<榊原恒一>の胡乱で取り留めの無い思考様式が不愉快で、客観的でロジカルな三人称の小説に読みなれた方には極端に読みにくいものである。 中三の癖になにやら古臭い言葉を使っていたり、蛇足ともいえる回想&説明があったりと幅広い年齢層(主に低年齢層への配慮か?)をターゲットにしていると思しき節もあるが読み難くなっては失策であろう。 不穏で不気味な三年三組の状況を分析し、理解したと思ったら急に疑いだしては勝手に混乱し、解決への道筋を見つけたと思った次の瞬間にはさっぱり忘れていたり、 物語の展開上必要であるのだろうが、重大な事実が明かされる直前になって幾度と無く邪魔が入る超絶的な間の悪さには辟易すること間違いなしだ。 前半は兎に角退屈で仕方が無い。 一度は読むことを諦めかけたが「呪いの三年三組」に纏わる秘密が明かされてからは先の展開が気になって楽しく読み進められた。 しかし、ある種の推理劇が展開されると予想された後半は若干強引なシナリオによりラストまで突き進んでしまったことは残念である。 最後の最後でこれまた上述のような、一度は推理し解答を得たにも関わらず直後に疑い混乱するという間の抜けた展開が物語の勢いを殺いでしまった気がしないではない。 オチは正直、弱いというか、「なんでこんな形に落とし込んだのだろう?」という疑問の方が大きい。 もっとスマートに落とし込める余地は多分にあったと思うし、その方が、言い訳がましい種明かしで興が殺がれることもなかったのではないだろうか。 その他、 文庫上下で800ページ弱もあるのだからもっと他のクラスメートにも焦点当ててもらいたかったなぁ… 結構融通が利くのになんで主人公は別クラスに転入させなかったのか(短い説明はあったが)突っ込んだ理由付けが欲しかった… 誰が<もう一人>なのかを探る手段を考えたり、推理したりしてもらいたかった…等等 まだまだ不満や疑問は残るが、ここまで不満を言えばもう「Another」の虜になってるのではなかろうか? 楽しい時間を頂いたので最後に感謝を。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父親の海外赴任で、祖母の実家の中学に転入した中学には、「呪いの3年3組」という怪談話があった。新学期にいないはずの1人が紛れ込み、死の連鎖が始める。S.キングを彷彿とさせる超常現象ホラーで、またベテラン作家らしく文章も巧み。1000頁をこえる厚さもも苦になりませんでした。基本は「11人いる」+「のろわれた町」+「黄泉帰り」って感じなのですが、推理小説作家が書いた作品にしては、設定があまりに強引で、ホラーだから仕方ないと思いながらも、割り切れない感じが最後まで残りました。とりあえず、1人増えたら、不幸が始まるクラスに転入生を入れるという設定からおかしい?。惨劇を起こすための無理矢理設定が最後まで端々に現れ、それがすべて超常現象のせいにして、「ホラーだから」では少々お粗末な感じがしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある中学校にまつわる、 怖い話。 学校の七不思議にはない、 3年3組にまつわる「死人が出る現象」。 それが起こる年と、 起こらない年があると言う。 その災厄は、 何なのか、なぜなのか、 どのようにして、 そして、だれなのか? 謎だらけのこの町の、この中学校の、 3年3組にだけ受け継がれる“現象”。 転校生の主人公を軸にした、 今年の災厄についての物語…。 非常に分厚くて、 読み応えがあったけど、 説明というか、 リアルさを出すために、というか、 成立させるために、説明が長く、 少しくどい。 連載だったせいか、 重複した説明もくどい。 そこまで書かずとも、 物語を読むには何の支障もないので、 できれば整理して、 重複は避けてほしかったかなぁ、と。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文章は非常に読みやすく、この長さが全く苦にならない。緋色の囁きや時計館の殺人に見られるような落ち着いた洗練された文章には、不快感のない独特の上質な怖気を覚える。しかし惜しむらくはトリック。非常に綾辻行人らしいトリックなのだが、目新しさがなく、彼の作品に慣れた読者の大半が真相に気づいてしまうだろう。肝心のトリックも、トリックのために設置されたトリックという状態で、トリックの見せ方や作中におけるトリックの意味、必然性についても、作り込みが甘い。鮮やかで伏線をはるだけがトリックではないのだ。デビュー以来20年以上、作風の幅は広がり文章力も向上が見られるが、トリックの扱い方は十角館以来進歩がない。十角館や時計館と、同列でこそあれ、上の段階に進んでいない。毎場所勝ち越すが横綱になれない大関のような作家。作品としては面白いが、綾辻行人という作家の延長線上で考えれば、二十年続けてこの程度かという感は否めない。辛口で星三つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に読みやすく、物語は一気に読ませるだけの面白さがあります。 ジャンルとしてはホラーですかね。 主人公が15歳という設定のせいもあって、作者のこれまでの作品に比べ文体が軽い印象です。 くどい文体が好きな私にはこれはややマイナス。 またそこで起こることに理論的説明はありません。 そのこと自体はホラーですので問題ないのですが、作者もその点を面映ゆく思っているのか、 しばしばそれは理論的説明なしに受け入れるしかない 「超自然的な自然現象だ」と登場人物に言わせたりしています。 それが「いや言い訳しなくていいから、、」という印象をもってしまいました。 本格推理が本職(?)の作家さんだけあって、 伏線もきちんと回収していきますが、どうも説明しすぎの印象。 もうちょっと読者の能力を信用して下さい、と思います。 あとは他の方も書いてますが、最大のトリックが私が一番好みでないタイプのものでした。 あれはどうもフェアでなくて後味が悪いです。 主人公が15歳、文体の軽さ、過剰説明ということで、 これはあえて若年層をターゲットにしているのかなとも思います。 本書は読書習慣のない中高生でも楽しく読めると思うので、 中高生が読むのであれば星4つですかね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初期の本格推理モノしか読んだことがなかったので 今回はミステリーとホラーの融合か? と思って期待していたのだが、ナニカチガウゾ。 いや、読みやすかったですよ。 650ページ余りあっというまでした。 だけどなにこのモヤモヤ。 そりゃあホラーなので余韻を残す、すっきりしない終わり方なのは分かるけど 最後の1ピースまできっちり嵌る本格推理独特のあの 「やられたー」って感じが全く無かった。 著者、50にして方向転換? たまにはこういうのもあっていい、……のか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めた途端の違和感。主人公が、母親の実家の夜見山に来た時に、作者からの「WHAT?」と問いかけている疑問をを「WHY?」と置き換えると突っ込みたい面が幾分か出てきます。 一人称でストーリーを進めたい理由に気づけれます。主人公の「母親の実家なのに…姓は?」とか、途中で、生徒の一人が全く、描かれなくなる矛盾点がチラホラ。 ホラーとの混合の領域ですが、ミステリー好きには、200頁も読まないうちに「もうひとり」が誰なのかは解けますが、スラスラと楽しく読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名手・綾辻行人氏のホラー小説です。 綾辻行人氏は私の中では新本格の旗手であり、優れたミステリー作家です。その先入観が頭から離れず、どうしてもミステリーだとしか読めませんでした。残念ながら本作はミステリーではなくホラーであって、理屈で片付けられない現象が謎のまま終わってしまうのですが、そう思っていても何らかの論理的解決なり帰結なりがあるんじゃないかという期待のまま読了してしまい、自分の思いこみは棚に上げて不満に感じてしまいました。 ホラーであるという前提であれば(というよりも綾辻行人ではない人物、例えば鈴木光司の手による作品だと思って読めば)、エンターテインメントとして優れた作品と言えるかもしれません。原稿用紙千枚という長編大作でありながら、だれることなく、一気に最後まで読ませるリーダビリティは圧巻です。 疑問点(ホラーである現象は除いて)として唯一残るのが、舞台がなぜ1998年だったのかということ。現在であっても全く構わない内容にも関わらず、あえて1998という年を選んだ以上はそこから現在(執筆当時2006年)までの何らかの話があるのではないかと期待したのですが、残念ながらその答えはありませんでした。唯一可能性としてあるのは主人公の名字の件だけ。それだけのための1998だとするとちょっと構成が甘い気がします。 本作はホラーであって現象に理屈的説明はないという気構えで読めればそれなりに面白いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公、榊原恒一は夜見山北中学の三年三組に転校してきた。そこで、一人の少女ミサキに惹かれる。しかし、彼が彼女に話しかけるたびにクラスメイト達は怯え、「いないものに話しかけるのはやめろよ」と意味不明の言葉を放つ。 だんだんとわかってくるのは、この三組が「呪われた三組」と呼ばれていること、クラスメイトやその関係者達が不慮の事故や自殺でたくさん亡くなっているということ。 そして、恒一の目の前でその「呪い」が始まった。 綾辻といえば新本格というイメージから抜け出せないため(「囁きシリーズ」などがあるにも関わらず)、この「呪い」の要素がどのように回収されていくのだろうということにばかり集中して読んでしまった。 最後まで読んだ印象としては、「ある少年の奇妙なひと夏と不思議な少女との淡い恋」といったところか。「呪い」を巡る言い伝えである26年前のミサキの死、クラスの中でひときわ不思議なオーラを放つ少女ミサキ、そしてさまざまな理不尽な死。 この中学と、中学のある村の名前のせいか、しんしんと冷えた夜のような雰囲気の小説だ。ホラー小説としては非常に面白いが、その「呪い」が解明・解決されなかったという点は、何らかの解決を与えてほしかった私からすれば少し中途半端なものに感じた。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!