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警視庁心理捜査官
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警視庁心理捜査官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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「警視庁女性捜査官」という題名なら良いんですよね。著者が徹底してリサーチした事はよくわかるんですが、その方向を間違えているんではないでしょうか。著者曰くの「警察という男社会」における隠語や組織概要、捜査の進め方等はまるでドキュメンタリーを見ているようにワクワクしましたが、捜査の現場ってこんなにひどいものなのでしょうか。階級や捜査ルール、取り調べの方法、調書の作成、男女間のギャップ等、こんなにメチャクチャだとは思えませんし、心理捜査官なるポジションに対してこんなに露骨に無視をしたり誹謗したりするとも思えません。ただし、女性が男社会の中で苦しみながら実績をあげて行くという点では、そうかも知れないと思えます。ハードボイルド的にこの主人公が心理捜査官としてのミッションに忠実に着実にあらゆる障害をものともせず取り組んで行くような仕上がりの方が、よりリアルに興奮できたと思います。相手の男性の台詞が臭すぎるし、「男はみんな同じ」的な表現が多発するのでなおのこと臭いです。しかしながら、著者のリサーチの努力は間違いなく実っていて、「女性捜査官が男警察社会で活躍する新しい警察小説」として読み応えはあると思います。警察ってどんなとこ?に興味がある方には、他の警察小説を圧倒する情報が詰まっているのでお勧めします。 | ||||
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心理関係の仕事をしているので、とても面白く読みました。 きちんと順序立てて書いていくやり方も真面目で好感が持てます。 主人公の心情もよく伝わってくるし、心理学で仕事をする辛さ、しんどさもとてもリアルに伝わります。警察官でなくても同じような偏見には年中ぶつかりますしね。 惜しいのは、心理学や警察の知識が説明のための説明になっている箇所が結構ある事、事件描写の暗さは当然ですが、爽子の引っ込み思案に見えちゃう心理描写がちょっと辛い・・・。 それと反対している立場もちょっと度を越していてあれでは何の為にわざわざ心理応用特別捜査官なる立場を警視庁が創ったのか意味が希薄に思えます。 暗くても爽子は心理学を武器にダイナミックなアクテビィティが欲しいな。時々現実感を吹き飛ばすような! 爽子の寡黙さ、 そして(性的な意味ではない)処女性は とても魅力があり、やはり女性は女性が書くべきだ!と思います! このままでは誉田小説の姫川のような 「男の下卑た妄想から創られたステレオタイプ的女刑事」 が主流になってしまうのをなんとかしてくれ!黒崎さん! これからの爽子に期待して星4つです! | ||||
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心理捜査官を主役とした警察ものがついに日本にも出てきたかーというのがまず第一の感想でした。というか、うちがなりたかったときは科捜研の一分野だったような気もするのですが今はこういうのがオーソドックスなんでしょうか? 中学生のときなのでもう覚えてないです 笑 しかし、犯人の猟奇性があまり感じられなかったのは何故だろう・・・と考え、多分犯人を描くことよりも警察内部の権力抗争をメインに描いてたからだろうなと勝手に結論付けてみました。 しかし魅力的な人物は位置ができていて、他の作品も読んでみたいと思わせる作家さんだなあというのが上巻の感想です。 | ||||
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新感覚の警察小説というオビに惹かれ、ついつい買ってしまいました。 異常な性犯罪に対して、女性捜査官が捜査をする、というお話です。 いくらか極端過ぎる点はありますが、心理捜査官に対する偏見(聞き込みのように自分の足を使わずに「想像」だけで捜査をすすめることに対する)と女性に対する偏見という二重の「枷」をつけられた主人公爽子の苦労が痛いほど伝わってきて、読んでいてもどかしくなりました。 主人公の相棒がイケメンだったので、ひねくれた私としてはダークな終わり方を危惧していましたが、そんなことはないのでご安心を。 警察の専門用語、過去にあった凶悪事件、プロファイリング(心理捜査)の例など、著者の方が非常に綿密にリサーチをされたようで、途中でなんども「へぇ〜」とうなってしまいました。警察小説をあまり読んだことのない方にもお勧めです!! | ||||
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あまりにひどい内容に、上巻のみで放り出してしまった。 そもそも主人公は心理捜査官という肩書きではあるが、実際にそれに基づいた行動をほとんど取っていない。 延々と描写されるのは警察という男社会の中での女性の苦労談。 しかも男性側の悪い代表的な人物は、証拠を隠したりするなどかなり無茶な描写でしか描かれていない。 しかも主人公側につく男性警官は美化されており、心理捜査のスキルもない彼の行動を主人公が褒めだす始末。 その後の展開も、政治家の息子が悪事をして・・・云々。 おそらくこの作者は禄に心理捜査について知らないのだろう。 警察についても知らない。 ステレオタイプな視点から、淡々と話を進めていくだけ。 だから、もし心理捜査や警察モノといった観点からこの本を手に取るならば止めるべきだ。 騙された気分を味わう以上の苦痛が待っている。 | ||||
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プロファイリング専門の女性捜査官を主人公にした長編。細かな捜査プロセスを克明に綴り、警察小説好きには堪えられない一冊といいたいところだが、全体に単調な感じがする。この大冊をえらく短時間で読み終えたので、そこそこのリーダビリティはあるのだが、逆にいうと引っかかってくるものが少ないのだ。事件の展開、ヒロイン像、犯人像、捜査陣の軋轢、いずれも突出したものがない。特に惜しいのがヒロイン像で、同僚刑事との関係もふくめて、もう一つ像をくっきり結ばないもどかしさが残る。そのため、単身逮捕に向かって逆に犯人の罠に落ちて捕まり、凄絶な暴行を加えられるラストが唐突に浮かび上がってしまった。 | ||||
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蔵前署管内で異様な姿勢をとらされた女性の死体が発見された。警視庁心理捜査官の吉村爽子巡査部長は、その女性死体から冷静かつ凶悪な犯人の人格を見る。捜査の中での同僚の嫌がらせを次々と受ける中、爽子は次第に犯人へと近づいていく。 物語は緻密な構成で、犯人像を探るプロファイリング、そして犯人の殺害動機、爽子そして犯人の受けた過去のトラウマを巧く展開に盛り込んで、警察小説としても存在感のある作品になっています。そして警察内部のキャリアの起こす問題もあり、到る所で見せ場を作っています。ラストでの犯人と爽子の対峙シーンも、その迫力が伝わり、スリルとサスペンスを存分に味わえる作品です。 | ||||
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