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燻り
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燻りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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私は黒川博行の大ファンである。「疫病神」シリーズを始めてとする彼の作品の多くは、関西、なかんずく大阪を舞台にして関西人の犯罪と、 それを追うこれもまた関西人の刑事たちの物語が多く、ほぼすべての作品で関西人同士の軽妙なやり取りが面白く、それでいて しっかりとした構成で、人物描写も巧みで読者を飽きさせない。この短編集「燻り」も関西を舞台に、うだつの上がらない犯罪者の運命を 描いた作品集だ。だが、如何せん、黒川作品の特徴である(と私は持っている)、「軽妙なやり取り」「しっかりとした物語の構成」「人物 描写」、それらが欠落している。これは多分短編という「競技場の狭さ」から来ているように思う。黒川ワールドが展開されるには、短編は 余りにも短かすぎるのだ。短編という視点から言うと、やはり物語の最後に「意外な結末(どんでん返し)」や「諧謔とか自虐的示唆」が 効かないと、生ぬるい作品となる。残念ながら、今回の「燻り」は、その短編の基準から言っても、些か点数は厳しいように思う。 | ||||
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騙し騙され、一攫千金を狙っては燻り続ける男たち。関西アンダーグラウンド世界に蠢く悪党どもが、シノギを削って繰り広げる暗躍死闘を活き活きと描く。悪事の手際、会話の一言、仕種の細部にまで行き渡った、痺れるほどの緊張感とリアリティ。極上のピカレスク・ハードボイルド、9編を収録した傑作集。 | ||||
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だまし取っても、むしりとっても、その金はまた誰かにむしりとられる。 ほんの小遣い程度が手元に残れば、損がないだけマシということでしょうか。 悪い奴らのシノギを巡る日々は、凄まじくキツイ世界です。 命を張って、這い上がるしかない。 淡々と書かれているだけに、 悪い奴らの凄みと虚しさと、つぎつぎと生まれる悪の手口もに どうしようもなさを感じます。ノワールたる所以でしょうか。 | ||||
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