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カウント・プラン
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カウント・プランの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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1996年に日本推理作家協会賞を受賞した「カウント・プラン」を含む5つの短篇を収録。久しぶりに再読した。すれっからしの読者にはなんとなく結末の見当がつく作品が多いけれど、どれも社会背景の取材が行き届いており、端正な文体で多彩な人物がリアルに交錯する。関西弁の会話がすこぶる軽妙だ。多視点と場面転換はムダのない映画を連想させる。オトナの読み物に仕上がっているといってよい。 | ||||
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Very nice | ||||
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巻末の解説で東野圭吾が「黒川の小説にははずれがない」と述べているが、私もこれには甚く同意する。Amazonの書評でも 黒川作品には常に同趣旨の賛辞を述べているが、敢えていうとこの評価は特に長編ものに対してのものである。あまり多くの 短編集を読んだわけではないが、黒川の短編集というのは長編に見られる刑事たち(が多いが)の人間臭く、テンポの良い やり取りが少なく、筋書きもやや単調というか薄っぺらいところがあってそう肩入れする気になれなかった。これは、「疫病神」 シリーズに代表される彼の長編ものがあまりにも傑作が多いということのは反面的な分析ではあるのだが。ところで、この 「カウント・プラン」はそういった黒川の短編ものに対する私の偏見を大いに覆してくれるものになった。表題作は日本推理作家協会賞 短編部門賞を受賞しているが、それ以外の作品も犯罪者たち(あるいは犯罪者ぎりぎり)の人間たちの性癖を現実的に描写し、 一つ一つの作品の筋書きもきちっと「落ち」があって面白い。こいつは犯人かなと思わせる人間の犯罪者的性癖の描写を 続けながら、真犯人が他にいたという形で作品をうまく纏めている作品もいくつかある。結局、黒川博行というのは、一本の 作品を書くのに手間を惜しむことなく勉強や取材を重ねながら、一方でそういって集めた材料をうまく料理する極めて器用な作家 なんだなと再認識させられた次第である。 | ||||
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好きな作家の作品なのですが、私の読み方が良くないのか?日本推理作家協会賞をどうして受賞できたのかピントきませんでした。 | ||||
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黒川作品はほとんど読んでいるが、お金の話が多いのは気になるが、読んでいておもしろい。 | ||||
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5話短編集です。どの物語もとても面白く読めました。 黒川さんの短編集では”文福茶釜”も良かったのですが、こちらの方が好みです。 長編の場合あっちへ行ったりこっちへ来たりで往々にして冗長ですが、この本の作品のように、短編ゆえにフォーカスが合い続け、エッセンスが明確だと、読後の満足感はむしろ高いかもしれないと思いました。 | ||||
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短編集なので面白いもの、そうでないものがある。黒川さん独特の大阪弁のハードボイルド、犯罪ものです。 | ||||
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黒川作品もずいぶん読んで作品の、面白さが麻痺してきた。この作品ももちろん面白い、特に表代作のカウントプランと檻かな | ||||
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計算症、色に異常な思い入れのある男、ダスト・ハンターなど危ない人々を主人公に据えた犯罪短編集。 表題作が面白かった。作中で主人公がスコット・スミスの『シンプル・プラン』とミッチェル・スミスの『ストーン・シティ』を読んでいるのが暗示的で面白い。まんまと騙されたけど。 | ||||
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初の作家さんです。 ●カウント・プラン(表題作) ●黒い白髪 ●オーバー・ザ・レインボー ●うろこ落とし ●鑑 この5作品が収録されてます。 皆、どこかアブナイ性癖や執着。 特に面白かったのは、表題作の「カウント・プラン」 目に入ったものを、数えずにいられない男を中心に展開します。 ビックリする結末もあれば、見えてしまう作品も有りましたが むしろ、軸となる人物に気が行くので 不思議にそこは気にならない。 コレは、いい作家さんに出会えました。 ちょっと、普通のミステリーとは微妙に違ったテイストです。 一体何が、どう違うのかと問われれば 即答は出来ませんが ほんの少しだけ角度を変えたような感じ…とでもいいましょうか。 他にも色々な作品があるようなので 読んでみたいと思える作家さんを、見つけられて嬉しい限り。 重厚なハードボイルドタッチの作品もあるそうです。 こちらの作品は短編集で、気軽に読めるので まだ黒川作品を読んだことの無い方には、オススメです。 | ||||
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表題作からして、通常のミステリーとはちょっと角度が違う。どう違うのかを書くと、ミステリーの構造に触れてしまうから書けないけど、この短編集のどの作品も、少し読者の考えを外してくれるのである。そこがうまくて、心地よい。「黒い白髪」は好きな作品である。いずれも犯罪、捜査といったよくある設定の話なのに、とてもおもしろく読めるのは、人物の造形、会話のよさがまずあるだろう。そして、ストーリーは、ちょっと手が込んでいて、しかも細部にちょっとしたこだわりが入っている。このバランスが、いい。タイトに編み込まれている世界でいながら、娯楽としてもちろん存分に楽しめてしまう。みごとです。 | ||||
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