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(短編集)

4TEEN フォーティーン



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【この小説が収録されている参考書籍】
4TEEN
4TEEN (新潮文庫)

4TEEN フォーティーンの評価: 3.76/5点 レビュー 176件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.76pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全176件 101~120 6/9ページ
No.76:
(4pt)

14歳の自分ではなく、今の自分に

2003年というと、自分は高校を卒業した年。つまり物語の中心となる4人の中学2年生は、
14歳の自分よりも後の14歳ってことになる。ちょっとびっくり。
結果、携帯電話を自在に扱う14歳に若干びびりつつ、(これは年が近いからかえって戸惑うのかもしれないが)、
それでも「あぁそんなこと思ってた」と感じる。時々「そこまでじゃないだろ〜」と思わなくもないけど。
この年代の物語というと成長物語のようにも思えるが、読んでみるとそういう説教くささは全然ない。
主人公は終始落ち着いた目で周りを見ている。しかし色んな事件が次々起こり、日常の中に消化されていく。
こんなに大変な中学時代じゃなかったけど、同じ立場になったらどこまでできるかって考える。
そして今だったらどうだろう?という自問こそ、この作品の持つメッセージなのかもしれない。
4TEEN (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:4TEEN (新潮文庫)より
4101250510
No.75:
(5pt)

不覚にも涙が

中学2年の同級生4人組。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー。
それぞれ悩み(友情、恋、性、暴力、病気、死等)を抱えながら、14歳を精一杯に生きてる姿に不覚にも涙しました。
14歳は、遥か遠くになってしまい、時代も環境も違いますが、確かにそんな事考えてたなぁとノスタルジーに耽ってしまいました。
続編はあるのだろうか?
4TEEN (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:4TEEN (新潮文庫)より
4101250510
No.74:
(4pt)

14歳の肖像

4人の14歳の少年が主人公の青春小説。
懐かしい思いで読んだ。
誰もが通りすぎる14歳という時期をみずみずしく描いている。
一番多感で研ぎ澄まされた感性を持った少年たち。
出てくる中学生は、大人的な視点で言うところのステレオタイプな「いい子」ではないと思うけど、みんな杓子定規では計れない「いい奴」ばかりなのである。
少し先鋭化されすぎていて、逆に有り得ないと思う部分も多くある。
でも誰もが少しは某かの登場人物に重ね合わせることができると思う。
いつまでも色褪せない思い出、年月を経ても変わらずに笑いあえる仲間、こんな奴らに中学時代巡り会えたら、きっと何事にも負けない自分自身が築ける気がする。
中学生がこの小説を手にとるのは恥ずかしいかも。
なんだかあまりにも真面目に描かれていて。
作中でも述べられている通り、中学生という時期は何事にも気だるい時期なのだ。
むしろある程度の年を経て読む方が、この小説を味わい尽せると思う。
あのみずみずしいまでに真摯な気持ちをいつまでも忘れたくない。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.73:
(4pt)

やっぱうまいなぁ。

颯爽として、それでいてちょっと熱いところがある少年達の物語。
それぞれに何かを抱え、ときに大人びて、そして少年らしく。
時代を切り取る、その切り口は柔らかく、はっきりとして。
「ああ、こんなんかもなぁ...」と思わず思ってしまいました。
舞台は月島。豊海に住んだ事があるので親近感も湧きました。
この少年達はどう今後成長するのでしょうか?
読みたい気もするし、このままにしておきたい気もするし。
ふむふむ、直木賞受賞ですか。
やっぱうまいと思いました、この作家は。
一服の清涼剤?古い言い回しだけど、なんとなくそう呼びたいです。
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4101250510
No.72:
(5pt)

14歳が懐かしくなる

この本には、共感する事が多くありました。主人公たちとは 住んでる場所や性別など違う点も多いのに…やっぱり同じ14歳だったからでしょうか。今はもう14歳を過ぎてしまいましたが14という年がとても愛しく懐かしく 大切な年なのはずっと変わらないことでしょう。
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4101250510
No.71:
(5pt)

日本版『スタンド・バイ・ミー』

一話ごとにウェルナー症、拒食症など、決して簡単ではない問題を抱えた登場人物が、4人の少年との交流を通してお互いに成長し、青春を爽快に駆け抜けていく・・・。14歳という不安定な時期の不安やフラストレーションがリアルに伝わってくる。4人の少年の青春物語を通して、共に笑い、涙し、同時にあの頃の自分はどうだったろうかと考えさせられる、とても奥の深い小説です。読んだ後のさわやかな気分はなんともいえない。
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4101250510
No.70:
(1pt)

読んでてけっこう恥ずかしい。

援助交際、不登校、摂食障害、出会い系、
109、アイコの着メロ、プチ家出の少女・・・。
設定は今の若いコのリアルを取り込もうと、必死。
ところがエッチのことをC(死語でしょう)と表現したり、
現実の中学生なら使わないセリフに、ほころびが見えてしまう。
40代のおっさんが「頑張って研究して書きました」感が漂っていて、
読んでいてこっぱずかしくなってくる。逆に現役中学生なら
単にフィクションとして読み、気にならないのかもしれないが。
ストーリーは意外に古典的青春小説の体裁をなしている。
10代の心と体、難病の親友との友情、仲間との小さな冒険。
設定に反して脚色たっぷりの内容にリアリティーは全く無い。
現代版「中学生日記」の脚本としてはおもしろいのか。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
4104595012
No.69:
(4pt)

おすすめです☆

この物語に出てくる4人の少年の言葉や行動には感動しました。14歳のそのときの想いやそのときにしかできなかったこと・・読み終わってとても気持ちよくなれました☆
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4101250510
No.68:
(4pt)

大人未満の心象

同じ中学校に通う4人の14才。
あの時期に感じているフラストレーション,
出口のない不安,
恋愛感情や性欲や
大人の世界へ続くモノへの好奇心。
そういったものをリアルに
(随分前に14歳をとおり過ぎてしまった僕には
本当にリアルかどうか分からないけど)
描き出そうとしていて,
主人公のあまり特徴のないテツローは
少しさめた目線で語る。
みんな色々な問題を抱えて生きていることに
気付いて,
何もできない自分に
酷くジレンマを感じる。
でも弱い自分を諦めたりせずに
少し前に踏み出す心を
彼らは伝えてくれる。
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4101250510
No.67:
(5pt)

14歳。

スタンドバイミーの月島版をみているようでした。私が14歳の頃は母が家にいなくてこんな風な仲間がいたわけでもなく、孤独で空想癖のある変な女の子でした。大人でもない、子供でもない、でも素直で純粋だった自分はいたのだから、こんな風にあたりまえのようでいて14歳じゃなくては味わえない時を過ごしたかったなと思いました。だから、失われた時間を取り戻せたかなと思わせてくれた大切な一冊です。息子ができたらこんな風に自由に楽しく生きてほしいと思います。
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4101250510
No.66:
(4pt)

そういえばそうだった

薬の箱の裏に、大人(15歳以上)と書かれているように、14歳の頃は15歳=大人だと思っていた。
主人公たちの何気ない台詞や当たり前の生活環境から、14歳だった自分と、あの頃の私を取り囲んでいた世界を思い出した。
初めて恋人ができたのも14歳だったし、クラスの男の子たちが深夜番組の話題やエッチな話を好んで(大人ぶって?)し始めたのも14歳の頃だった。校則や門限に縛られ、靴下の色から夜眠る時間すら誰かに決められていた。あっという間に月日は7年も経っていた。
あの頃の私と変わらないものが今いくつ残っているだろう。
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4101250510
No.65:
(3pt)

「男の子」への憧れ

男の子の○人組というものは、女性からみるとちょっとした憧れのようなものがある。思春期の女の子グループが、他人との比較のなかでアイデンティティを見いだしていく負の色合いが強いのに比べ、子どものころに読んだ「ずっこけ探偵団」シリーズ然り、少年たちには問題を解決してしまう正のパワーがある。本作の主人公たちは東京・月島の中学2年生。早老症なる難病に冒されたナオト、大食漢で身体も超中学級のダイ、小柄だけど早熟なジュン、そして平凡を絵にかいたようなテツロー。彼らは、恋に悩み家族に悩み級友に悩む。もっとクールにかっこよく中学生活を送りたいのに、そうもいかない。夏休み、少年たちは冒険を求めて東京一の歓楽街へと自転車で向かった。「なんだか、ばかみたいだな。電車なら二、三十分でいける新宿まで、こんなに苦労するなんてさ」とひとりの少年がいうとおり、ばかみたいことの連続、そんな14歳の日々がやはりまぶしい。
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4101250510
No.64:
(3pt)

少し現実離れ?

小説としては可も無く不可も無くといった感じの小説でした。
ただ、「14歳」としては大人過ぎがな?という感が否めません。
中学生というより、高校生の低学年くらいの設定なのでは?
同じ題材であれば、重松清の方が上手に小説を書くように思います。
この作品に限らず、石田衣良の作品全体に言える事なのですが、
「援助交際」を美化する傾向があります。援助交際は「売春」です。
様々な人が読む小説で、援助交際の美化はどうかと思います。
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4101250510
No.63:
(4pt)

良かったです

 かなりヘヴィな題材を扱っていてセンセーショナルな事件も起きますが、最後は爽快感が残ります。
 現実にはこんな少年たちいないでしょうと思いながら、リアリティのあるキャラクターが、もしかしたらいるかもしれないと思わせてくれます。
 とても細かい気使いのできる子たちで、きっとそれは幼い時からナオトという難病でハンディキャップをもった少年と付き合うことによって体得してきたものなのでしょう。ハンディに配慮はするけれど、親切も友情も全然押し付けがましくなくとても自然体なのです。 家庭の貧富の差も頭の良し悪しも体格の違いも理解してはいるけれど、それで優劣をつけることはありません。
 今時の14歳を描きながら、今という時代を描いている秀作だと思います。
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4101250510
No.62:
(5pt)

4TEEN

14歳の日常にありうる冒険の話。
あまりにさわやかな内容に、それでも誰もが経験した14歳の日常に
懐かしさを感じた。
読み終わった後も気分は爽快で、しばらく経っても
あらすじや感じたことをを鮮明に思い出せるのは
私にとって好きな作品だといえると思う。
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4101250510
No.61:
(4pt)

直木賞受賞作品。

2003年5月に新潮社より刊行された
単行本の文庫化です。
レビューにもあるように14歳の男子4人が
主人公な八つの物語が収録された短篇集です。
この年代を主人公にした小説を得意とするのは、
私の知っている作家では、
「ぼくらの七日間戦争」が有名?な、宗田理さんです。
この「4TEEN」は、14歳と言う年代を
石田衣良らしいリアル・タッチで
描いた作品に感じました。
自分が14歳の頃と比べたら
想像もつかないほど大人びた14歳が
描かれていますが、
最近の14歳はこういうものなのかなぁ。
特に印象に残っているエピソードは、
「びっくりプレゼント」
本当にびっくりなプレゼント(笑)
主人公4人の特徴を紹介しつつ、
物語が展開される。
「十四歳の情事」
なんだかリアル。
純粋な心の強さがうらやましい。
「空色の自転車」
日常に突然訪れた仲間の悲劇。
でも、ありがちな展開かな。
読み終えて、「STAND BY ME」を思い出した。
14歳の目で見た世界や悩み、
心の痛みや楽しさが体験できる作品。
子供と大人の間を生きる
14歳の心のバランスが上手く描かれていると思う。
エピソードによってエピソードの
中心人物は変わるけれど
語りは全てテツローの目線から書かれている。
あとがきで著者が、
続編もほのめかしているのは楽しみ。
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4101250510
No.60:
(4pt)

すがすがしい青春の時14歳

場所は、月島。登場人物は、太って大きなダイ。小柄でメガネの優等生ジュン。ウェルナー症というちょっと耳慣れない病気を背負っているお金持ちの息子ナオト。すべてが普通の物語の語り部テツローの14歳の4人。「自分でもわからないよ。ただ他のことが考えられないだけだ」とジュンが言うように、この年代はそんなだったなぁ。と共感しました。よくわからないながら学校に通い、友と過ごしていたあのころを思い出す人も(特に男性)多いはず。
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4101250510
No.59:
(4pt)

男の子って

自分が14歳の時、これほど大人びていて、これほどまでドラマチックな出来事があっただろうかと思ってしまうけれど…。
14歳には14歳の世界があって、それはそのときにしか感じることが出来ないものだと思った。
それを40歳を過ぎた作家が描けるのは、男が何時までも少年のころを懐かしく思っているからなのだろうか。
女の私からみれば、男の子特有の友情がうらやましい。
4TEEN (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:4TEEN (新潮文庫)より
4101250510
No.58:
(3pt)

中学生?

文体が良く、読んでいて楽しめました。ただ、「本当に中学生か?」って思うぐらい4人が大人びているというか、中学生にしては安定しすぎている感じがしましたが、小説としては4人の言葉遣いや表現が洗練されていたので読みやすかったです。
4TEEN (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:4TEEN (新潮文庫)より
4101250510
No.57:
(4pt)

14歳の面々。

IWGPが大好きな私が次に注目した石田さんの作品がこの『4TEEN』。
ごく最近読んだのですが、石田さん独特の文章の構図にIWGPを重ねてしまいました・・・★
少し前まで自分にもこんな時期があったかな、と共感して読めると思ったのですが、主人公や登場人物が少年ということで、「ああ、この年の同級生もこんなふうだったのかなぁ。」と逆に感心してしまいました。
少年達の友情に、少し涙ぐんでしまいました。
自分はあまり青春系の本は好きではありませんが、文章の読みやすさと内容には圧倒されてしまいました。
またもっと年を取ってから見直せば、きっと違う見方ができると思います。
どんな世代の方も違和感なく読める本がいい本だと思うので、★4つです。
4TEENAmazon書評・レビュー:4TEENより
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