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(短編集)
4TEEN フォーティーン
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4TEEN フォーティーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 61~80 4/9ページ
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14歳(中学2年生)の少年4人を主人公にした短編集。 この年代の少年達をとてもリアルに描いていて、懐かしいような、羨ましいような、そんな気持ちにさせる一冊。 まぁ、ちょっと起こることがドラマティックすぎて現実味がないような気もするけど、それはそれで小説として楽しめるからOKでしょう。 | ||||
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少年たちの感情が自然ですごく可愛かったです!! チェキナ! | ||||
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「小説を読み進むうちに残りのページがどんどん少なくなっていく。当たり前だ。当然だけど、終わらないでくれー」。そんな風に思える小説はそんなにない。とてもよかったです。14歳、中学生。そんな少年4人の物語。この本を若いときに読むのか、今わたしのように30もけっこう越えてから読むのか、どう違うだろうとふと思いました。若い中学生のころ読めばもっと近くに感じて影響が強いのかもしれません。でも景色も遠くから観るのがいいように大人になってから読むほうが美しいのかなとも思いました。 | ||||
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なんだか湿っぽい話が多くて、期待していたのとは違いました。 もっとワルっぽいのかと思ったのですが。 しかし、この辺が直木賞受賞の理由だったのかもしれませんね。 東京にもこんな普通感覚の中学生ってまだいるのかしらん? | ||||
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「未来がきらきら光り輝いて自分たちを待っている。」そんなふうに 考えている時期が誰にでもあると思う。14歳の4人の少年たちも、 そんなふうに考えているのではないだろうか。ナオトの病気は深刻な ものがあるけれど、彼らはくよくよ考えない。常にまっすぐ前を向いて 進んで行こうとしている。その姿は、とても純粋で一途だ。今どきこんな 中学生は現実にはいないと思うが、この作品を読んでいると、いたら いいなとか、いてほしいと思ってしまう。読みやすく、さわやかさを 感じさせる作品だった。 | ||||
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大人でもない、子供でもない、誰でも人生で一度だけある、14歳と いう特別な年を過ごす、4人の少年を描いた連作短編集。 だけど、かなり大人びた14歳だという印象を受けた。 特に第一話なんか、中学生というより、旧制高校を舞台にした話 のような気がした。ちょっと古すぎるかな。 援交の女子高生が、「やることはちゃんとやる」なんて台詞を吐くのも 興醒めです。それじゃまるでプロの売春婦じゃないですか。 援交女子高生なら、もっとちゃらちゃらしていて然るべきです。 この作品、直木賞取ってるんだよね。 直木賞って、いつの間にジュニア部門が出来たの? と思う位、今まで読んできた直木賞作品とは趣を異にする作品です。 作品の舞台である月島の描写は秀逸。ただ、自分が14歳だった頃と 比べると、かなりギャップを感じた。 | ||||
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ぼくが中学生をやっていたのは、もう随分昔のこと。この小説の「ぽくたち」よりもずっとどん臭く、いけてない中坊だったはずだ。ヒップホップの代わりにハードロック、自転車はマウンテンバイクではなくドロップハンドルのついたレーサータイプだったけど、なによりもいけてなかったのは、友情に対してこんなにピュアではなかったことだろう。もちろん仲のいい奴は大勢いた。ある友達とは、帰り際に毎日2、3時間、厭きもせずに家の前で話し込んだ。あの頃コンビニなんてなかったしね。そんなぼくたちが偶然同じ女の子を好きになった。でも神様はどうも、ぼくよりそいつの方がお気に入りだったらしい。そんなことがあっても、ぼくたちは一緒にプールで泳ぎ、体育館でバスケットをした。でも前のように延々と−親が呆れるくらいに−話しこむことはなかった。心の底から、とてもとてもいい奴だったと思っていることに変わりはなかったのだけれど。 この小説はとても巧みにできている。始めの2、3篇を読んでいる間は少年たちの後ろに作為的な大人の影が見えるようで、「これで直木賞かよ!?」と感じてしまう瞬間もあった。しかし読み進んでいくうち、それは舞台上の黒子のように気にならなくなってくる。シンプルだが抜けのいい、映画のような小説世界の中「ぼくたち」は少しずつ大人になっていく。登場人物の台詞にはどうしても不自然さを感じてしまうのだが、ここで描かれている14歳の持つ空気感−上手く言えないが、人との間合いの取り方とか生活のスピード感とか−は澄んでいて説得力がある。思い出すのは塩田明彦監督の映画「どこまでも行こう」(1999年)。こちらの主人公たちは小学生だが、画面に無造作に放り出されたリアルな空気感は演出家の力量だと思う。石田氏もまた、演出家的な作家なのかもしれない。 誰かが「この小説を今の青少年に読ませて、友情や生きることの意味を考えて欲しい」と言っていたが、そうは思わない。第一、小説を読ませて云々という発想自体がとんでもなく的外れだ。むしろ、かつて「ぼくたち」であったオッサンたちが読んでこそ味わえる部分が多いのではないだろうか。 | ||||
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いったいこの本は何が面白いんだろう。 直木賞? 信じられない。 ここ3年間でダークタワーに次ぐ投げ出し本。 14歳といえば、重松清の「エイジ」と同年齢だが、 あのリアルさに較べると、 石田が生み出した主人公達は薄っぺらくって。 | ||||
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日常の細かい気づきがあるところでしょう。 ふとした時に感じる主人公の子どもたちの気持ち、細かな心理描写が妙に落ち着きのない14歳という主人公を大人に見せている。 物語自体は、筆者の自伝的ともいえるものだけど、ただなつかしい物語でもなく、ただ冒険小説でもなく、青春物語でもない、そんないつの時代にも共通する心の感じ方、それが最も本書で良い気づきになるのではないでしょうか? あまり細かいことを考えずに読めるところがやはり良い。すぐに読みきってしまえる入門書!! | ||||
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石田衣良さんの小説は始めて読みました。 意外にしっとりした作品を書くんだなあと思ってしまいました。 著者が言うように14歳という年頃には 思い入れのある方は多いのではないでしょうか。 僕自身はどこか背伸びしてて冷めている人間だったからか、 作中の登場人物がみんな素直で等身大の自分を認めて 日々を過ごしていく姿には羨ましいと思ってしまいました。 非現実な描写や過剰な表現があるのは確かですが、 そういうのも楽しむのが小説ではないでしょうか。 著者のスタイリッシュな文体に青春の儚さややるせなさが 見事に合わさったとても良い作品だと思います。 | ||||
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少年犯罪が多い現代、この本を読んでいるとまだまだ純粋な子供はいるのだなと思ってしまいます。舞台が下町で、少し子供にしては人情くさい気もしましたが、素朴でやさしい少年達の話が描かれていてとてもよかったです。 | ||||
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ブックオフで100円だったので読んでみました。 石田衣良さんの小説を読むのも初めてだし、直木賞とったとかで期待して読んでみたけど思ったほどではなかったかなというのが感想です。 この人は小説を作る能力はあるんだと思うんですが、この本に関してはなにか足りないなって感じがしました。 一話、一話にメッセージみたいなものをつめこもうとしてるんだけどそれに 至る過程なんかも簡単すぎて重みが薄れていたような気がします。 登場人物たちも14歳にしては大人びすぎてる感じがしたし、 今どきの中学生がなに考えてるかわからないけどなんか気取りすぎてる気もしました。 でも、読後感は爽やかで気持良く読めました。 | ||||
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石田衣良さんの著作はこれが初めてなのですが、 クールな顔して結構過激なの書きますねえ! 最初はただの官能小説かと思いましたよ。 でもすべてのストーリーは共通して、何らかのメッセージを含んでいて、 中盤に暗い話が続いても、ラストは希望をもった形で終わっている。 登場人物の微妙な心情も情景の描写も、とっても上手いと思います。テンポもいいですしね。 他の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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次の日にまた会うに決まっている友達にさよならをいうのは、いつだってなかなか楽しいものだ。 なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。 | ||||
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この本は良かった。 私は普段、本を読んだ後の感想を上手く人に伝えられないのですが、この本は心から良かったと言えます。 14歳の素直な気持ちがいっぱい詰まっていて、冒険してみたいというどきどきする気持ちが、同い年の私の心にもキました。 難しいことは考えずに、読んでみると良いと思います。こんな世の中でも、良いものがあるなって感じることが出来ます。 中学生の純粋さや単純さに笑ってしまうところや、中学生だからこそ起こる感情、正直に書かれた文章が訴えてくるものがあります。 楽しいとか、面白いとかじゃない、別の「良さ」がこの本にはありました。 | ||||
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今時の燃えない子達だって、彼らには彼らの青春があるんじゃない?的な作者の希望的小説? それは、私が14歳の子を持つ母だからそう感じるのかな? 「性」や「拒食症&過食症」「ドメスティックバイオレンス」「虐待」などなど、 今、社会問題とされるテーマを「これでもか!」って盛り込んでるところは、 ちょっとやり過ぎっぽいけど、しつこく弄り回してないから許せる。 それに、確かに世の中にはそんな問題が氾濫していて、直接関わってなくても 情報として触れることは多いだろうから、あながち全くでたらめでもないんだろう。 さらっと読めるし、子どもとの話題づくりに良いかもしれません。 ちなみにうちの息子14歳は「頭ヘンだろー」って言いながら 面白がって読んでいます。 読後感が良いので星4です。 | ||||
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読んだ素直な感想は、『7TEEN セブンティーン』という 感じであった。 私の中学二年生の頃を思い出すと自我が目ざめたころで、 友情、恋、性などについては、そこまでは、とうてい考えて いなかったと思うので少し違和感を持った。 高校二年生ならそうかなーと共感できるところもある。 私が好きな話は、「十五歳への旅」である。 二泊三日の都会の公園でのテント生活も面白かったが、 旅行の最後に、各自の悩みをひとつずつ仲間の前で話 して、悩みを共感するところが良かった。 悩みを共感できる仲間が出来れば最高であると思った。 | ||||
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読み始めたときは、正直「こんな中学2年生ありえないー」と思っていましたが、不思議に話にどんどん入っていって、一日で全部読み終えてしまいました。かなり面白かったです。 読み終えた時、なんか明るい希望みたいなのが生まれる不思議な小説でした。 登場人物がそれぞれに抱える悩みは現代を象徴しているようで、結構深刻なはずなんだけど、ちゃんと受け止めて明るく前向きで。でも気をはっている感じもなくて。 そういう感じがすごく良いなと思いました。 | ||||
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2003年直木賞受賞作品ですが、非常にいいです! なんか、とても甘酸っぱくて切ない青春小説。 現代社会の問題を底辺にちりばめながらも、 少年たちの清々しい姿がなんともいえない。 特にはじめの話「びっくりプレゼント」には驚き! おもしろいのでネタバレしませんが、 このようなテーマをこんな風に描くのかってのが、 すごく斬新でおもしろかった。 おすすめできる本です。 | ||||
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ちゃりんこ(bike)で月島を駆け回るがきんちょ4人組の話です。 短編が数話掲載されているので、短くて、文字も大きくて小説初心者の方でも気楽に読めます。 ただ、内容は気楽じゃない。 今の社会、(昔にもそんなことはあったけれどそれと名称するものがなかった) が抱える問題を、子供の目線から、(というかその4人のまわりに巻き起こるので)描かれています。 おもしろいです。今こんな行動的ながきんちょいるのだろうか? 中学生日記?みたいなNHK教育の子供向けドラマを大人になって見たとき、 ああこれ、成人男性が脚本かいたんだなあ。としみじみ思いますが、それがなきにしもあらず。 とにもかくにも、すごく考えさせられます。しょっぱな(第一話)から、おおーと思います。 ただ前まで明治の文豪の小説を読んでいたので、文字がでかっとおどろきました。 池袋ウエストゲートパークのように行間に妙なマークがないので、私にはこちらの作品のほうが読むのが楽でした。 是非手にとってください。 | ||||
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