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(短編集)
4TEEN フォーティーン
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4TEEN フォーティーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 81~100 5/9ページ
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石田衣良さんの著書を初めて読みました。 これは、面白かったです。 ステレオタイプだとか、ありえない設定とか、そんなのどうだっていいじゃないのと思います。 だって小説なんだから・・・。 素直に騙されて、本の世界に漂っていられる、さわやかな青春小説でした。 そしてこれは個人的なことですが、 私は東京在住ではないのですが、数回旅行しただけの東京がなぜかもともと好きです。 この本の描写から、東京特有の雰囲気というかキラメキのようなものがすごくすごく伝わってきます。 私には、一粒で二度おいしい小説でした。 石田さんの他の本も読んでみたいな。 | ||||
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時代によって人を取り巻く環境は変わっていく。 世代によって感じるきっかけやモノだって変わっていく。 石田さんの小説はいつも希望的観測に基づくファンタジーではあるけれど、 でも、この物語に描かれているような気持ちは、時代や世代を超えた普遍的なこと。 仲間を大切にする気持ちや、女の子との事、ちょっとした冒険心、 大人に対する不信感や、それでも信頼に足りる大人もいるということ。 人生とか、社会とかそんな大きなものの存在を前にして混乱したり、臆病になったり、 ちょっと背伸びして虚勢をはって見たりしてたあの頃の気持ちが 読んでいる自分にみずみずしく蘇ってきた、そんな本でした。 | ||||
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なかなかの秀作です。 14歳の少年の心情がよく表わされています。 一話一話が短くて、軽く読むことができます。 でも内容もしっかりしていて、詰まっています。 甘酸っぱくて、少し苦い、大人の入り口がそこにはあります。 あのころを思い出したい方におすすめ。 | ||||
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登場人物が色々と飛び回る。 とても読んでいて気持ちがいい作品だった。 主人公「僕」の一人称で書かれているので文章が多少幼稚に見えるが、たぶんそれは計算だと思う。 ただ・・・ やはり中学生にしては大人びているな、という印象を持った。 某漫画で「中2男子は人類で一番バカな生き物」というような表現があったが、本当にそうだと思う。 少し大人の世界に足を突っ込んではいるものの、受験戦争や将来の不安なんて感じない能天気な中2という存在。 もっとはっちゃけててもいいんじゃない?と思う。自転車旅行のあたりはそんな感じだけど。 子どもっぽい部分がまだまだ残る中2は、ちょっとしたことでクラスメイトを差別するしそれがいじめにつながることもある。 この本にはそういうドロっとした部分があまり無くて(いじめっ子がいるにはいるけど)全てさわやか、勧善懲悪で描かれているのが物足りない。 けれども何も考えずに読むにはいい本(けなしているわけではなく)。 自分の中の「青春」エピソードに触れる部分がちょこっとだけでもあるような、そんな懐かしい気分を味あわせてくれる本だから。 それから二度と戻らない「中2」に嫉妬する本なのかもしれない。 | ||||
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正直な感想としてはあまり人に薦めたいと思うような本ではなかったです。内容に無理がありすぎるんですよ。設定の細部が粗いと思いました。病気なんかの設定も細部が粗い。知ってるとおかしいと思えるところが多すぎる。IWGPのほうが断然おもしろいです。これが直木賞でしたっけ?はぁそうですか。 | ||||
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ストーリーはどこにでもあるようで、平凡で陳腐過ぎる。それよりもおかしいと思うのは、少年たちの会話だ。会話の内容だけ取れば、中学生の会話というよりも、高校生に近い。しかも友のために泣いてくれる場面が多いが、そんな中学生っていないと思う。著者は解説でロケーションは面倒なので自分の住んでる月島を選んだと述べてるが、ロケーションどころか中学生までもリサーチしなかったのだろうか?ここに出てくる少年たちは、なんも調べないで著者の頭にある「中学生」を文字に起したようにしか見えない。だからこんなに大人すぎる中学生ばかりが登場するのだ。読書好きにとっては、理想論まみれのこの作品に直木賞に値する力があるとは思えないし、元中坊の男の子にとっては、これは「中学生」じゃない。当時の僕が読んだら「なにスカしてんだ!」と怒るだろう。青春って、もっとみっともなくて、最低にカッコわるいもんだ。 | ||||
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本作の舞台に縁がある者だから余計になのかもしれませんが、私は個人的に非常に楽しめました。やや脚色されている部分があるものの、ほぼそのままの世界が現実にあることを感じながら読むと、実際に4人の中学生がそこにいるようで、臨場感が味わえました。 それは勿論、石田氏の人間の描き方のうまさによるものであります。彼の描く登場人物は、人間味があって、それぞれが個性を持っている。だから私は感情移入しやすかった。どうしてこうも多感な時期の「子ども」(敢えてここではこう呼んでおきます)を上手く描けるのか不思議でなりません。 彼の、リピートというか、短い一言の文章で前後の様子を表現する独特の間が、文章全体を通して、良いリズムを持つことにつながっているのでしょう。簡潔明瞭なだけでない、リズムのよさ、爽やかさ、情景を想像させる力を彼の文章は持っています。直木賞を取っただけのことはあると、私は素直に評価したいと思います。 興味のある人はぜひ、本作品の舞台となった街に足を運んでみてください。そのままの情景が、風景が、街並みがそのままひろがっています。高層ビルが乱立するようにはなりましたが、いつまでも変わらない街並みがそこにはずっと待っていてくれると思います。 | ||||
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私は、随分この作者の本を読んだ後にこの本を読んで見ました。 発行が2003年5月20日となっているので、今の中学生とは違いがあると思います。 でも、作者は中学生の生活を描きたいのではなく 多感な時期の、それもいい友達を持つことに憧れさせられた本でした。 俺には、こんなに腹を割って話したり、思ってくれる友達がいたのだろか..いなかったなー 人物設定が変わらずに、8話の完結する物語が収められており、手軽に一話ずつ読めます。 設定が、普通の中学生から多少かけ離れているが、そんな事を問題としない友達への暖かさ がある。 そんな所が直木賞に結びついてるのかなと思ったりもした。 | ||||
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著者はあとがきでこの物語の設定について触れている。 「十代の中で一番たのしかった年はいくつだったろうか。高校時代は本ばかり読んで暗かった。やはり中学生がいいだろう。それも受験勉強が厳しい三年生でも、まだ中学に慣れていない一年生でもない。やはり底抜けにたのしかったのは、中学二年生十四歳のときだ。」 中学二年生といえば、男子にとってはまさしく子供から大人へ変化する時期ではないだろうか。 著者が言うように、中学生活でも一番安定しており、身体的変化、精神的変化に対して戸惑い、悩み、そして学んでいく時期だったと思う。 その頃の友達というのは、同じ感覚を持っているので固い絆で結ばれているだろう。 また、大人のように打算的に交友関係を持とうとしないので、頭のいい子も悪い子も、金持ちの子も貧乏人の子も、同世代という絆だけで結ばれる。 これは、その後の人生ではなかなか出来ないことであるし、中学二年生がそんな友達を持つ最後のときではないだろうか。 本書のストーリーはそんなことは現実離れしているだろう、という内容かもしれない。 しかし、その出来事に接した時の少年の気持ちには共感させられるものがあった。 今、中年になってしまった我々を、中学時代にトリップさせ、新鮮な気持ちを思い起こさせる物語である。 | ||||
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私にとって石田衣良作品は鬼門らしい。 以前に読んだ『うつくしい子ども』があまりに自分と相性が悪く、その後手を出していなかった。それでも本作は直木賞受賞作なので、客観的評価の高いものはオープンなマインドで一応読んでおこうとチャレンジしたのだけれど…やっぱりダメだった。 傲慢な物言いかもしれないけれど、この人の文章を読んでいると、基礎となる国語力に疑問を感じてしまう。正直、辻仁成や恩田陸もそうなんだけど、書かれている内容以前に日本語の使い方が生理的に受け付けない。 内容は…まぁ青春モノっていうんだろうなぁ、これ。でも書かれている内容の背後に「少年の心に理解のある大人」の顔をしている著者が透けて見えてしまう。やたらめったら「ワカモノ言葉」や「性への目覚め」みたいなものを「物分り良く」書いているのも気に食わない。はっきり言って、安易だし、低俗だと思う。 文句だらけになってしまった(ファンの方、すみません)けれど、とにかく、これを読んで「自分の第一印象は信じて良い」ということを再認識した。 | ||||
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4人の14歳の少年たちが過ごす日常を切り取った形で、色々なエピソード、物語が描かれています。ジュブナイルな青っぽさが、ちょっと気恥ずかしいですが透明感のある雰囲気が良いです。青春のもは「4人の少年」という設定がハマりますね。スタンド・バイ・ミーなどもそうでうが、3人でも5人でもイマイチで4人がしっくりくるのは何故なんでしょうね。 | ||||
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『波の上の魔術師』は最高だったのに どうしちゃったの?石田 衣良様 という感じでした。 1作目は良かったけど、その後の話 どれ一つとってもワザとらしい。 ”構成”が手に取るようにヨメテしまうし 簡単に人を殺すなというかんじで 在りえない構成に無理に引き出す意味不明の感動(青春?)・・・ わざとらしさがまるで映画の『グリーンマイル』という感じでした。 石田 衣良は大ファンなのでどうしちゃったの?とおもい 一番最後の本人の解説を読んだら本人も自覚してるかのように ”訳 ワケ”を書いていました。トホホ・・ | ||||
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石田衣良の作品は、文章が自然体でいい。 僕が月島に住んでいるからっていうこともあるのかもしれないけれど、 やたらと細かい街の描写が苦にならない。 病気、恋愛などシビアな話が多いのだけれど、中学生らしく(ちょっと大人びているかな)、 等身大にかっこよく、難問に皆で協力して立ち向かって行くのがいい。 最初は中学生日記にみたいなものを想像していたのだけれど、シビアなテーマを中学生という視点で切りこんでいるのが斬新だった。 自分の息子も、こういうふうに中学生活を充実させてくれればいいのになと考えてしまう。 息子に読ませようかと思ったけれど、ちょっと性描写がきついのでもう少し大人になってからかな〜。 http://blog.goo.ne.jp/motoisto | ||||
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好奇心旺盛だった、あの中学生の頃をすがすがしい気持ちでよみがえらせてくれた。 個性溢れる3人の友達+すべてに於いて平均点なテツロー。 舞台となる月島は、さすが作者の地元ということで風景描写もリアル。 "空気感" が伝わり、『あるある』とか『わかるなぁ〜』なんて思いを さらに強く感じさせる。 あの頃いだいていた、大人の世界に対する『興味・憧れ・疑問・不安』などなど . . . 自分が成長するにつれ、いつの間にか解消されてたことっていろいろあるんだなぁ。 そして、いつの間にか忘れてしまってたことも . . . ところで、親の立場として、チョット気にかかる場面があった。 (結果的に)親を殺してしまった友達。 その友達のところに行ってくる、と親に言って出掛ける息子。 その息子に対して親は、 『大切にしてやりなさい』的なことを言う。 幼なじみとはいえ、そんなことが普通に言える親が素敵だった。 ロクに理由なども聞かずに『そんな子には近づくな』ぐらいのことを 言ってしまいそうな自分が嫌になった。 物事の本質を見極め、子供たちの視点にも立って一緒に考える。 ともすれば、ウワベだけで、大人の勝手な解釈をしてしまいがち。 そんな大人にはなりたくなかったはず( ̄〜 ̄;)ウーン・・・ 気を抜けないね! お父さん&お母さんたち! | ||||
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単行本のときから気になってはいたが、中学生の話で購入まではそそられませんでした。文庫になったので買ってみようと思い読んでみたけど、良かったー。14歳が感じる世界の広さに清清しくなりました。14歳って束縛や拘束で何もできないって思っていたけど、大人になった今のほうがもっと多くのことができないと感じてしまいました。ちょっぴり切なくなりましたが、そのことまでをも清清しくさせてくれました。 そして、ナオトなんてインパクトのある設定なのに全然、ストーリーを構成する核の一部にしか過ぎないあたりも気に入りました。私が今年読んだ文庫上位であることは間違いありません。 | ||||
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以前から読んでみたいと思っていた石田衣良の作品にトライした。 頭の中には「池袋ウエストゲートパーク」のタイトルがあがったが、訪れた書店で平 積みにされ、更に直木賞受賞作と宣伝されている「4TEEN」に目が奪われた。 14歳という時期、自転車というアイテムが自分の同時期とオーバー ラップして感じられ、気持ちよく読み進むことができました。 自転車のペダルを踏むように自力で、自転車で行ける範囲で、踏んだペダ ル分だけの風を受けながら進んで行く様が軽快で心地良い。 | ||||
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”池袋シリーズ”を読んでから、この作品を読むとまるで子供だましのような感覚を受ける。 危なさや怪しさ、鋭さや切れというマコトやタカシにあったものが少年4人組にはないからだ。 14歳の中学生グループを素朴に書いてあるので、そういうのがあると変なのだろうが、、 中学生とは思えない話し方や言葉を感じる時もあり、全体的にちょっと軽い感じを受ける。 しかしながら、彼らが爽快に乗り回す自転車と吹き抜ける風や隅田川のきらめき、彼らの笑い声や明るさ。 文面からは、さわやかな風を感じさせる。 | ||||
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『4TEEN』です。最初一瞬、タイトルの意味が分からなかったのですが、主人公4人が14歳なので14のフォーティーンと、10代が4人なので4人のティーンという意味をかけているようです。 ついでに言えば作者はこれを執筆した時は39〜43歳くらい。ほぼ40歳です。 「40歳の瑞々しい感性が描く青春群像」とでもいうべきでしょうか(『蹴りたい田中』のようですが)。4つながりなので☆も4としておきます。 連作短編、という形です。それぞれの物語は良くできてはいると思います。読者が面白いと思う所、感動する所を巧く突いています。そういう「人為感」がイヤという人には向かないでしょう。地に足はついてはいるけれど、そこは月島のような埋立地で本当の地面ではないような感じです。埋立地であってもいい、というテレビドラマ世代の現代人ならば多分楽しめると思います。 扱われている冒険は、空を飛んだり、人を殺したりと、中学生ならば誰でも経験したり、経験者が身近にいたりする程度のありきたりなものばかりではありますが。 主人公4人の主な足は、電車ではなく自転車です。自転車で風を切って走る爽快感が本書全体を通じて描かれており、その描写と雰囲気こそが、登場人物の心理描写などよりも本書最大の魅力だと思います。 | ||||
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十四というと性に目覚める一方どーでもいいことをいきなりやってみたくなる子供っぽさが残ってたり、危険なことに憧れたりっていう過渡期であり一番青臭い時期ですが、その一瞬が結構うまく切り取られ、表現されています。後書きにある成長した主人公達を描いた作品も読んでみたい | ||||
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「こう書けば読者は泣くだろう、こう書けば感動するだろう」 と計算しながら書いてるとしか思えない。 一種の職人芸ではあるが、文学的価値はなし。 | ||||
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