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ダブ(エ)ストン街道
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ダブ(エ)ストン街道の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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1998年に出た単行本の文庫化。 第8回メフィスト賞の受賞作にして、著者のデビュー作。 しかし、ファンタジーである。わけのわからない世界で、おかしな登場人物たちが、謎めいた冒険を繰り広げていく。 結末もあってなきようなもので、結局、最後まで「謎」は解き明かされないままで終わる。 しかし、読んでいて楽しくなり、心温まるような小説であった。 これはこれで面白い。 | ||||
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楽しめた。こういう話は大好きだ。メフィスト賞受賞作なので、ミステリの範疇での期待をして読んでしまう人もいるかもしれないが、本書は純然たるファンタジーである。それもかなり変わったファンタジーなのだ。 ファンタジーの常として本書もクエストの物語なのだが、その舞台となる世界が秀逸である。 誰も行き方を知らない、帰り方もわからない、名前すらも人それぞれ呼び方が違っている不思議な島ダブ(エ)ストン。 この島では、誰もが何かを探している。島全体がいつも霧に覆われ、目標となるものが見通せないから誰もが道に迷っているのだ。 主人公ケンは夢遊病者である恋人タニアを探している。彼が出会う人々も彷徨いながら何かを探している。ポストを探している郵便配達夫。町を探している楽団。何を探してるのかすぐ忘れてしまう全裸の男なんかもいる始末である。主軸とは別に語られるエピソードでも赤い影を探し求める王の隊列や、生まれ 故郷を探し求める海賊の幽霊などの話が出てくる。 みんな探して彷徨っているのだ。それらの登場人物たちが縦や横に交差して、いろんな形で物語に絡んでくるのである。 すっとぼけたユーモアと、寸止めの奇想。だが文章や章題なんかは、おそろしく洗練されている。作者の力量が、まだまだこんなものではないよと告げている。なんとも、楽しみな作家だ。これからも読み続けていこう。 | ||||
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さまようことのお話です。 メフィスト賞の受賞作なので,一応はミステリと言うことになるのかもしれませんが(たしかに謎解きの要素はありますが),ジャンルを言い表すのがとても難しいです。 ダブ(エ)ストンとはどのような大地なのか,そこから唯一脱出した卿はどのような手段をとったのか,など楽しみどころ満載のストーリーです。 しかし,何よりも好きになったのは文体です。 柔らかく,骨があって,無頼で,ファンタスティック。 とても楽しめました。 | ||||
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とても面白かったです。 特に大きな盛り上がりもないのですが、なぜか凄く面白いです。 分類すればファンタジーになるのでしょうか。 この不思議なタイトルからは、内容を想像し難いですが、 読んで楽しく、読後爽やかな不思議な世界を楽しめます。 主人公はとても不安な状況に陥っているはずなのに、登場する キャラクターが皆どこか牧歌的で、いつの間にか安心してこの 世界にはまっていきます。基本的に笑いながら読める本ですが、 ジーンとくる場面もあったり、また文体の軽いのも手伝って、 一気読みが可能です。そして、誰もが、ダブ(エ)ストンを 彷徨ってみたいと思うことでしょう。 類似する作品はちょっと思いつきません。 この不思議な魅力にあふれた傑作を、一人でも多くの方が 読まれることを願います。 | ||||
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