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月への梯子



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【この小説が収録されている参考書籍】
月への梯子
月への梯子 (文春文庫)

月への梯子の評価: 4.00/5点 レビュー 10件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(4pt)

落ち着くと面白い試みだと感じた作品です。

ミステリー作品です(^-^*)/
主人公の“ボクさん”(アパートの大家40歳。知能は小学生並みだが、皆に愛されノンビリ平和)が、
アパートの屋根の修理中で上っていた梯子から、アパート客の死体を発見して驚いて転落。
頭を打った影響で知能が人並み以上に良くなり、事件を穏やかに解決へ導いていきます。

そんなボクさんの穏やかさや優しさや洞察力が素晴らしくカッコ良く、『これは名作だ!』と興奮していたら、最後にまさかのどんでん返し……。
衝撃の結末に悲しみと切なさが溢れました!
それでも状況を思い返すと、当人には幸せな状態だったかと感じます。

人によっては反則と感じたり唖然となる結末で僕も呆然となりましたが、
落ち着くと面白い試みだと感じた作品です。
月への梯子Amazon書評・レビュー:月への梯子より
4163245502
No.9:
(3pt)

ちょっと残念

主人公が入院したあたりから予想していた結末が当たってしまいました。
自分にとって「禁じ手」は何でもアリの安易な手法でしかなく、あくまで現実の世界で終えてほしかった。
謎解き・犯人捜しのミステリーではなくファンタジー、という認識で再読すれば評価が変わるのかもしれません。
物語は大変おもしろいと思います。主人公のキャラが好きです。ラストの展開だけが自分の趣味にあいませんでした。
月への梯子Amazon書評・レビュー:月への梯子より
4163245502
No.8:
(4pt)

樋口有介版「アルジャーノンに花束を」

樋口有介版の「アルジャーノンに花束を」といえよう。SFでもなく夢落ちでもなく結末はファンタジー。樋口有介ファンならそれでも納得なのかも。
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No.7:
(5pt)

身近な人の素顔、知らない方が幸せ? 知った方が幸せ?

ミステリ小説にカテゴリ分けされる作品ですが、事件そのものは割とどうでもよくて、それ以外の部分で深く考えさせられました。知的障害者の主人公・ボクさんは、その障害ゆえに人を疑うことをしない真っ白い心の持ち主で、彼が大家を営むアパート「幸福荘」にも、ボクさんを慕う善人たちがニコニコと笑って暮らしていました。しかしある日、アパートの住人が部屋で殺される事件があり、梯子に登って壁にペンキを塗る作業中にその現場を目撃したボクさんは、ショックのあまり墜落、頭を強く打って・・・そこから先は読んでいただくとして、ネタバレ含みの感想を。世の中には、知らない方が幸せなことがたくさんあります。しかし、何かの拍子で知ってしまった時にどう対応するかで、人間としての価値が問われるような気がします。ボクさんは、驚異的な記憶力と洞察力を身に付けた「スーパーボクさん」として、神から与えられた(?)2ヶ月弱を生きます。その間、元善人たちのドロドロした素顔に直面しつつも、誰を責めることもせず(気心の知れた物船氏にはチクリと嫌味を言いますが)、ただひたすらに最善の道を模索して東奔西走します。その懸命な姿にはホロリとさせられますし、カッコ良ささえ感じます。その過程があるからこそ、ラストシーンで読者は胸が締め付けられるような切なさを食らう羽目になるのですが・・・でも、使命を果たしたボクさんが無事に月に帰ったと思えば、やっぱりハッピーエンドなのかも知れません。あと、作中にいろんな「色」が効果的に散りばめられていますが、中でも「白」はトリガー役を果たす重要な色です。そこに注意して読むと面白いかも。
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No.6:
(4pt)

夢の梯子

体裁はミステリーですが、
ボクさんとその周りを取り巻く人々の人間模様がよく描かれています。
謎解き的なところははっきり言ってどうでもよくなってしまうほどです。
が、ボクさんの人柄とは裏腹の、やるせない結末が待っています。
読み返すと指輪を返すあたり、ジンときます。
月への梯子Amazon書評・レビュー:月への梯子より
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No.5:
(4pt)

泣きます

 2005年に出た単行本の文庫化。
 ノン・シリーズの長篇ミステリである。しかし、あまりミステリの色は濃くない。人間模様にちょっと青春や恋をからめたような小説だ。
 衝撃的な結末であった。泣いた。なぜ、こんな結末にしたのだろうかと考えさせられる。ありふれたというか、禁じ手の結末なはずなのに、どうしてこうしたのか。あえて作者が使った意図は何なのか。この物語に、こんなオチを付けることの目的はいったい? いつまでも悩んでしまう。
 樋口作品のなかでも、印象的な一冊だ。
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No.4:
(4pt)

魯鈍な主人公

管理人「ボクさん」の魯鈍な状態とそうでない場合の差が非常に分かりやすかった。また、魯鈍でなくなったボクさんが、魯鈍であると見せかけながら、いなくなったアパートの住人たちの情報を掴みながら事件を推理していく展開もおもしろかった。最後は「やっぱり」という結末であったが、ボクさんとアパートの住人たち、幼馴染の京子、女刑事とのやりとりも分かりやすく描かれている。
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No.3:
(5pt)

奇跡の名探偵

主人公の福田幸男が犯人を見つけるわけでもなく探偵とは言い難いが、サッちゃん(幸男=ボクさん)の目線で事件を追っていくので、彼が突然名探偵になって事件解決に一役買うものと思ってしまう。ストーリー展開は相変わらず著者の巧さを感じさせる満足の一冊。最後には、切ない結末が待っているがそれも納得。
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4163245502
No.2:
(3pt)

そんなオチですか・・・

主人公のボクさんは40代の独身男性でアパートの大家さんです。
知能は中学生程度でとまっているけれど、
ご近所や店子に恵まれて幸せに暮らしています。
しかしある日、アパート内で殺人事件が起こり
住民全員が失踪してしまうという事態に・・・・。
ボクさんは事件を調査しはじめますが、
ボクさんの知らなかった事実が次々と出てきます。
「どんなに親しくなっても所詮は他人」
「弱いものは利用しよう」みたいな醜い感情が露になってきて
読んでいてドヨーンとした気持ちになります。滅入ります。
最後のオチもすごかった。
「そんなオチかよ・・・」とボーゼンとすること必至です。
アリがちな展開なんですけどね、ビックリですよ・・・。
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4163245502
No.1:
(4pt)

辛いね!

亡き母のいいつけをしっかり守りながらアパート経営するボクさん。
或る日、屋根のペンキ塗りの最中、彼の眼に飛び込んできたものは・・・・。
その時、誤って梯子から落ちてしまったボクさん・・・・・頭を打ってしまったらしい・・・・・・ボクさんと関わりのある種々の人達の素顔が・・・・・。
最後は、そうだったのかと納得すると同時に言葉では言い表せない辛さが込み上げてきます・・・・・是非ご一読下さい。
月への梯子Amazon書評・レビュー:月への梯子より
4163245502

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