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風少女
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風少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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樋口有介さんの作品はほとんど全て読ませていただきました。 今後も楽しみにしいたのにとても残念です。特に柚木草平さんの生き方は私のバイブルです。 | ||||
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樋口さんの作品は何作か読んでいるが、この作品の千里が一番生き生きと立ち上がっているように感じる。彼女だけで無く、群馬の街の中で皆動き回っている感じを受ける。水テリーではあるが、読んでいて楽しい一冊。 | ||||
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★★★☆☆ | ||||
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愉しんで読めました。主人公は「不良」なのに、一人称は「ぼく」と云う不思議さも、気にならなかった。 でも主人公は、なぜ「不良」と云うレッテルを貼られてたのか? そこんところも煙に巻いてて、上手いなぁ…と。 | ||||
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人の描写は星5つ、ストーリーも星4つです。登場人物の仕草が映像を見ているようで好きです。別の作品でも同様でしたが良くできた二時間サスペンス劇場(死語?)をみているよです。星3つなのは、最後は余韻だけでなく、もっとスッキリして欲しかったからです。これは個人の趣味が大きいので。星3つでもお勧めです。 | ||||
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とにかく至る所で煙草を吸うシーンが登場します。 駅のホームや最悪は病院の中でさえ…いつ頃の話だろうと想像して読み進むと、携帯もない時代と判ります。 当時はそうなのだろうと、思いますが、会話の転換や時間の流れなどで煙草が使われ過ぎ。 そして推理なのだけど、スカッと解決とは思えない。 本筋とは違う内容も膨らんでいて脇道に入り過ぎの感もあります。 | ||||
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なんだ、あの「ピース」のザマは!!と樋口氏を小一時間問い詰めたくなりました。 こんな甘酸っぱい青春ミステリーが、この人に描けるとはね。 | ||||
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樋口 有介氏の小説の中では 色んな要素から見てもベストと思っていたので 色々なレビューに、むしろビックリです 樋口 有介氏は文章の巧みな方で 最初の数行で背景が浮かび上がってきます 主人公たちとの会話が、良く賞賛されますが 今読むと、むしろ冗長に感じられる方もいるんじゃないかと思います 逆に情景描写などは簡潔なのに、その空気感 風や湿度まで伝わってくるような文章です 『風少女』はその初号機だったのではないかなって思っています 解説は解説者の自己顕示が垣間見えて気持ちのよい文ではなかったです むしろ、乾くるみ氏の小説中の台詞から(そのままではなく意訳ですが) 「この作家は古本屋に出回らない たぶん皆売らずに取っておいて再読するんだろう」 ってな会話があって、納得でした ただいつまでもデビュー作の引き合いから解説されるのが 良いんだか良くないんだか? なので『雨の匂い』と『海泡』をお勧めします ぜひ! 追記: 最初の文庫化文春文庫では加筆修正が出来ず この創元推理文庫版で手直しをしたということ 文春文庫版を古書店で見つけたら、その違いを読んでみるのも一興かな でも、せっかく手直しされたのに、この表紙は味気ない。 ジャケ買いする気にもならない。 時代は感じるものの、文春文庫版のイラストのほうが抜群にいいな | ||||
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著者のデビュー2作目との事です。 この頃の作品からも、樋口さんらしさを感じる事ができます。 事件の真相は意外にも陳腐で、最後に盛り下がった感はありますが、 ミステリーよりも、青春をテーマにしているのだったら、 そういうものかなという気もしないでもありません。 | ||||
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受賞後、二作目。 一年半かけて書いたという。軽めの推理小説。 そう聞くと( 著者の人生の )重みを感じます。 タッチはあくまで、軽めなのですが。 舞台は北関東の前橋市。 東京の大学に在学中の主人公が、 帰郷したおり事件に遭遇。 地元にて再会する同級生の 描写が魅力的です。 | ||||
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ストーリー自体はまあ良かったのですが、登場人物に全く魅力が感じられませんでした。 友人も含め、彼らからは若さのかけらも感じられないし(千里は除く)、殺されたヒロインの人物像もなんだかあいまいだし。 何よりも、主人公の4〜50代のハードボイルドかぶれのおじさんのような話し方にイライラ。。昔不良だった青年というよりも、ただの偏屈なおじさんに見える。 それから、個人的に主人公の喫煙マナーの悪さが目につきました。足で踏み潰した吸殻を病院のベッドの下に蹴り入れるって・・・屋外ならまだしも病院ですよ。一体どんな常識してるんだろ? すみません。私にはちょっと無理な作品でした。 | ||||
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デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」を読んでよかったので、本書も読んでみました。携帯電話もインターネットも出てこないけど、とても17年前の作品とは思えない、よい意味で古さの感じない小説です。青春ミステリのカテゴリーですが、赤川次郎より少し大人向けという感じです。 主人公は21歳、年齢的には大人に少し足を踏み入れたものの、まだ大人にはなりきれず、そんな中、父親の死を乗り越え、過去と対峙しながら「今」と向き合っていく。読後感は爽やかで蒸し暑さも吹き飛びました。 | ||||
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あとがきにもあったように、 デビュー作よりも、 おもしろいかも。 デビュー作で、 充分その面白さを満喫したけど、 さらに、 落ち着いて、 構成がしっかりしている。 この作家は、 年齢を感じさせない若い感覚で、 心地よい会話を楽しませてくれる。 こういう会話や、 なんというか、 執着心なく人とかかわれると、 すっきりするのになぁ、なんて思っちゃう。 舞台は高崎。 父親の葬儀のために帰郷した主人公は、 その電車で好きだった女の妹と出会う。 そこで聞かされたのは、 その女性が、死んでいたということ。 事故死として処理されたそのことに違和感を持った二人は、 その謎とも言えない、 不確かな死に、 果敢に立ち向かい、 殺人事件ではないかという予感を持つようになる。 卒業から6年、 かつての同級生の中に、 犯人がいる。 そして、真相は、 意外なところに…。 死んだ彼女は、 圧倒的な美少女だった。 彼女に、 そんな事故死は似合わない。 なんとも不確かな、 思い込みだけど、 その感覚は、 なんだか信じられる。 東京ではない、 地方都市の鬱屈とした若者たちの、 歪んだ友情のせいとはいえないが、 そこまでの悪意が蓄積するのは、 ちょっと想像できなかった。 それでも、 最後のページまで、 さわやかな風の匂う小説でした。 | ||||
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1990年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。ほかに文春文庫版(1993年)もある。 樋口氏の初期の作品で、ノン・シリーズのもの。 前橋を舞台とした青春ミステリ。ほろ苦い恋の思い出、女性の真の姿、とテーマ的にはいかにも樋口氏の十八番の物語であった。気取った台詞、ハードボイルドな登場人物というところも相変わらず。 描かれる女性たちは、いずれも魅力的。しかし、どこか危険で恐ろしい。 ミステリとしては、やや不満が残る。 | ||||
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前橋(というか、T市を巡る群馬県の諸都市)の雰囲気で満ちています。それだけで個人的に星五つです。 樋口作品を読むのは「ぼくと、ぼくらの夏」に続いて二作目でした。 設定は近いところがあり、絶妙な会話も両作に共通するものなのに、あちらは夏で、こちらは冬の雰囲気を、本当にすごく的確に表現できていると思います。特に群馬県民であるところの僕は、群馬の風の身を切るような冷たさを終始想起しながら読み進めました。 地方の都市のどこか空疎な感じを、地方の都市に住んで居ない人でも感じられるのではないかと思います(自分のように地方の田舎に住んでいる人にも)。 樋口作品を何か読もうとしてこの『風少女』を選んだのは偶然でしたが、デビュー二作目のこの作品を二番目に読んだことで、今後自分が体験していくであろう樋口作品に対する自分の視点も幾分広がっただろうと個人的には思います。 | ||||
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樋口有介作品の最大の魅力は「語りと会話」にあると思います。 語り手は総じてクールでドライ。 屈折した物言いの中に諦念や自嘲をにじませながらも、 本当に大切なものは手放さない、という強固な意思を感じさせます。 そして、主人公と、味のある登場人物たちとの会話が実に秀逸。 ユーモアとウィットに満ちた会話は、いささか遊戯的ではあるものの、 主人公はそこで、冗談や軽口の衣にくるんだ本音も吐露します。 そのことにより、共同体から外れている主人公と、 生活や人生に縛られた人々とのズレや齟齬が浮き彫りにされ、 鮮やかな対照がなされる、という構造になっているのです。 ぼやき混じりの軽い語り口、というのはライトノベル隆盛の昨今、珍しくありませんが、 樋口氏ほど完成度の高い文体を持つ作家は、現在でも多くはないでしょう。 (私見では、米澤穂信氏が最も近いです) また、ヒロインの人物像も、いわゆる「萌え」キャラの先駆けといっていい造形であり、 この点でも、ライトノベル要素をフライング気味に先取りしているといえます。 そんな早すぎた作家である樋口氏の第2作『風少女』は、 法月綸太郎氏が、著者の「原点」であり「ふるさと」としている通り、 入門書として最適です。 ぜひ本書から、樋口氏のさわやかで切ない世界に触れてみてください。 | ||||
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タイトルと帯に書かれたキャッチフレーズに惹かれてこの本を手に取りました。 1990年に単行本が出版され、そのままの内容で1993年に文庫化され、今回大幅改稿しての再文庫化だそうです。携帯電話やコンピュータなどが出てこないし、「シルビア」という自動車も今はないので、若い読者には状況が把握しづらい世界かもしれません。 推理小説はあまり読まない人間ですが、犯人には最後まで気がつきませんでした。 21歳の時の自分はどうだったとか思わせるシーンもいくつかあり、推理小説というよりは古き良き時代の青春小説といった方が、私の読後感に近いものがあります。 | ||||
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青春ミステリーってやっぱりライトノベル的にならざるを得ないのかなというのが第一印象。 ハードボイルド風に味付けをしたところで、やっぱり軽い。 直木賞の候補にはなっても、取れなかったのはそこら辺り(著作二作目でキャリア不足という点も含めて)に原因があるのかなぁと思う。 ただ、作品的には青春ものという観点から見ても、ミステリーという観点から見ても標準以上だと思うが、評価は読者の好みに非常に左右されるんだろう。 そういう意味では、困難な分野に挑戦しているなと感心させられる。 薦めるとしたら、青春ものが好きな人、ライトミステリー好きな人あるいは本格ものというか重厚なミステリーばかり読んでる人に「ちょっと気分転換に」という感じだろうか。 ちなみに、私自身はこういうのは嫌いじゃない。 | ||||
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継父の他界により前橋に帰省した大学生の「ぼく」。そこで初恋の女の子の死を知り、彼女の妹(高校生)とともに死の真相を探っていく。 本作品は、平成2年上半期の直木賞候補に選ばれるも受賞は逃した。選評見たさに図書館に「オール讀物」を借りに行ったことを思い出す。さわやかな雰囲気や軽妙な会話などは評価されたものの、ミステリーとしての欠点が指摘されていた。確かにつっこみどころが多々・・・ しかし嫌いになれない作品だ。さめたふうな主人公はかっこいいし、高校生のヒロインがかわいい。一見鼻っ柱が強く、思い込みが激しくてどこかずれていて、けれど根っこは繊細で素直で潔くて。こういう子との組み合わせにより、大人びた主人公とのコントラストが活きる。かけあいが楽しく、心を通わせていく様がほほえましい。ハードボイルド的主人公とちょっと外したふうなかわいげのある女の子、というのは樋口作品に登場するペアの原型とも言えるだろう。 一方、亡くなった初恋の女の子の方はリアリティが薄い。主人公の「卒業できていない」恋へのこだわりもいささか類型的で甘いかな、とも感じてしまう・・・ でも、復刊が嬉しいので星ひとつプラス(甘いのはこちらの方だなあ)。 ところで忘れてはいけないのが、前橋の気候風土、とりわけタイトルにも含まれる「風」がさりげなくも印象的に書かれていること。樋口作品はまず会話の妙などが注意をひくけれど、季節や場所の醸す空気を描きこむのがうまい作家だと思う。会話の内容は忘れても、作品の空気はいつまでも残る。今でも前橋と聞くと、まっ先にこの作品を思い出すほどに。 | ||||
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少年少女から大人の入り口を迎える中で、変わってしまったこと、変えられぬこと、夢と挫折、こだわりと諦め・・・いろいろな気持ちが交錯して起こった事件。 主人公である21歳の大学生斎木亮が亡くなった中学の同級生川村麗子の妹である川村千里とともに故郷の街で同級生たちを訪ね歩く中で浮かび上がる真相。 主人公はかつて想いを寄せた麗子へのこだわりを持ちつつもクールに振舞う。いわゆる青春ミステリにハードボイルド小説の風味をまぶせたような感じ。 この作品でも著者の特徴である少しひねった会話が楽しめる。 1990年作品の復刊。 | ||||
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