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追いし者追われし者
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追いし者追われし者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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氷川透氏の同名探偵シリーズとは独立した作品ですが、この著者の全著作に見られるように、微妙に繋がりはあります。特に「密室は眠れないパズル」を読んでいないと分からないネタもあります。 交互の人称の異なる人物からの視点で話が展開・・・という段階でこれは叙述トリック系だろうと誰もが思うが、その通りです。さらに本作の事件は作中作という設定で、本編の前半と後半でメタレベルでのやや反則的なトリックが仕掛けられており、非常に構成的には凝っているが、正直これが分かりずらい・・・。読み終わっても我孫子武丸氏の「殺戮にいたる病」のようなインパクトが殆ど残らないんですよね。 あまり氷川氏はこの路線は向いてないような気がします。従来の論理で密室を説き明かす系の明朗論理推理系の作品の方が面白いです。 | ||||
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叙述トリックが仕掛けられた作中作の合間合間に、「外挿」というメタレベルの章を 組み込むことで、作中作の不備を自然なものにすると同時に、ミスディレクションを 謀るという、企みに満ちた周到な構成がなされている野心作。 とはいえ、いくら「外挿」でフォローされるといっても、作中作の其処彼処で見られる アンフェアな記述は致命的ですし、真相自体もいまいちインパクトに欠けるというの が、つらいところw ストーカー(追いし者)とその標的(追われし者)という歪な関係性に着目した アイデアは良いと思いますが、作品として昇華しきれていないのが残念です。 ■付記 本作の前に『密室は眠れないパズル』を読んでおくことをおススメいたします。 | ||||
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途中で伏線の張り方に気付く。わりかし叙述トリックの定番ぽい。が、結構読めるし嫌いではない展開。バレても良いのだ、もうちょっと主人公が追い詰められてドツボにはまるような展開だったならば・・・。若き著者と天才編集者の打ち合わせの「外挿」が邪魔である。ラスト前に思いっきり気持ちを削がれてしまった。外挿自体が叙述に一役買うのならば面白かったのに・・・。タネ明かしと言い訳じゃダメよ。なんなら、あとがきで書いとけよー。 | ||||
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ミステリーリーグ作品の一作。ミステリーリーグとは、原書房が出版する書き下ろし本格ミステリー小説のシリーズ。著者の氷川透は、2000年に「真っ黒な夜明け」でメフィスト賞を受賞、論理ミステリーを得意とする作家であるようだ。 本書は会社の同僚をストーカーする男性が主人公である。そしてストーカー相手の女性のまわりで二つの殺人事件が。意中の女性に容疑がかからないように、事件の捜査に乗り出すストーカー探偵。ついに犯人が判明。それは・・・ なぜ、本文の途中で若き著者と叔父である敏腕編集者とのやりとりが挿入されているのかがわからない。その先の展開を明かしてしまっているのだ。何とも不可解である。トリックもそれほど珍しいものではないし、かといって、犯行の背景にある動!機に関しても詳しく書かれていない。当然のように読後感には物足りなさが残った。しかし、読みやすさは抜群だった。スラスラ、あっという間に読み終えていた。それだけに途中で挿入されている外挿が「なぜここで」という気持ちがどうしても残ってしまう。 トリックこそ本格ミステリー風だが、薄っぺらい内容はとても本格ミステリーとは言えないのではないだろうか。ミステリーリーグの作品は本書しか読んでいないが、手が遠のきそうな気がしてきて残念である。 | ||||
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何か書くとネタバレてしまうので、非常にコメントしにくい作品。作品に仕掛けられた大仕掛けが「全て」といえる。でも、その仕掛けがイマイチ上手くは隠せていない。ラストで「やられた~~!!」と思わせるからこそ意義があるのであって、序盤で匂わせては意味が無いのでは?いや、それも含めて仕掛けなのか?もしそうならば、脱帽。 | ||||
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主人公の「おれ」は自らをストーカー探偵として事件を調べることにしたが、犯人は誰なのか? 物語は単に事件の真相を追うという形だけではなく、幾つもの複線を引いており、ミステリーとして堪能できた作品です。また、ラストのどんでん返しも読者を楽しませてくれました、ミステリファンなら読んで損まない作品です。 | ||||
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