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薔薇窓
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薔薇窓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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自分がどこか読み飛ばしたのかと不安になってざっと読み返してみたけど、 ポリニャック夫人が結局どうなったのか、どこかに言及してましたっけ? 私の読解力が不足してるのか、やはりまだどこか読み逃してるのか… 誰もあんまりそこには触れてないし…疑問すぎて読後がもやもやです。 ポリニャック夫人の心理と行為が最重要エピソードとちゃうかったん? 夫婦のサイコパスも不自然すぎだし、 なのにラストがほのぼのハッピーエンドて…もやもやする…もやもやするよ! | ||||
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図書館でたまたま見つけた本。読みやすい文以上に、難しい医療の話と引き込まれる展開を絶妙に物語にしたように思います。あっという間に読み終わりましたが、本当に良かったです。 | ||||
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評価があまり高くないようなので満票投じた。本書(単行本で読んだ)は久しぶりに読んだ良書だったので思わず書評(和書はいつもは対象外)。万博当時のパリの様子、海外進出していた進取に富む日本人、人気だったジャポニズム、主人公の精神科医などの描写が素晴らしい。さりげなく、且つ深く行き届く。猟奇事件もパリの風景に溶け込み、決してセンセーショナルな扱い(B級ハリウッド映画のような)ではない。牙をむいて襲い掛かってくるようなら、むしろ安っぽい!!音奴の淡いロマンスがほのぼのとした余韻を生んで、ホッとした。名作。No Less!!! | ||||
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看護師の目的が少しただ若者の熱情だけということを感じました。でも以外のこと、例えば緊張感とか展開方について言うなら完璧ました。 | ||||
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ポリニャック夫人のストーカー行為の描写はこの作品に必要だったか? …が読んでいる最中の感想である。読み終えて改めて夫人のストーカー行為の箇所はいらないと感じたが、ラグーゼ医師の診察ぶりだったりフランスの人々や世界観の表現はさすがに良かった。 日本人の林の存在ですがもう少しカラーを出しても良かったのでは!と感じた。 | ||||
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好きな作家さんですが、いつもとちょっと違う・・・。 長編でもスイスイ読めましたが、ちょっといつもと違って、え?って感じだったので星三個にします。(*^^)v | ||||
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帚木 蓬生先生は私の好きな作家先生ベスト5に入る。 かつてはかなり読み漁ったものだ。 現役の精神科医でもある氏なので、お得意の分野が展開する。 ただ、この話はミステリーというにはちょっとオチが甘いし、恋愛ものというのでは物足りないし、全体的に中途半端な印象を受けた。ポリヤック婦人のストーカー行為も、最後の最後にきっと何かどえらいことを起こすのだろうと思いきや、え?おしまい?みたいな物足りなさがあった。上巻ではバラバラだった事件が下巻でしだいに繋がっていくのは面白みもあるのだが。。。 しかし、相変わらず描写のうまさは抜群。文章を読んだだけで、目の前に情景が広がっていく不思議な感覚。1900年のパリにタイムスリップしてしまう。 日本は明治35年。 片や地下鉄が走り、観覧車があり、電灯があり、すでに水洗トイレまであったなんて、びっくり!当時の日本人からしたら相当のカルチャーショックだったろうに。 | ||||
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相変わらず風景描写がすばらしい、まるでそこにいるかのような錯覚すら感じさせるディテールにはすごいなと思う。上巻でさまざまな事件やできごとがからまっているのだが、それが一本、さらに一本とつながっていく。その上でパリの風景を殺すことなくあくまでも風景の美しさは失わずドラマが展開していく。上巻で少しだれていた感じが嘘のようだ、まあそこが作者のいいところであることは間違い無いのであるが。音奴の存在感がさらにふくらみ、上巻では日本文化をいい形で伝える存在の骨董品店主林がいいアクセントで主人公の人となりを彼=林の目を通して読者に伝えていく、また読者である我々日本人のあるべき姿を感じさせてくれている。ストーカー事件はキズを残して解決し、誘拐事件は後半の解決部分にいたり猟奇さがまし、その展開は「羊たちの沈黙」のような重さを感じさせる。どう展開するかはタブーなのでかけないが、下巻に入って俄然スピード感を増して、惹き付けてくる。「薔薇窓」の美しさが音奴の存在とともにこの本を締めているところも注目してほしい。犯人や展開はうっすらと見えてくるのであるが、例えそうであっても毒々しいサスペンスではないところはやはり作者の表現力の強さだろう。 | ||||
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万国博覧会で華やぐ1900年のパリ。その舞台裏で、若い女性を狙った連続誘拐事件が不気味に起こる。時を同じくして、音奴という日本人少女が言葉も喋れない状態で警察に保護され、精神鑑定のためにラセーグ博士の元へ連れて来られる。物語は精神科医ラセーグと音奴の触れ合いを軸にして展開し、それにラセーグに付きまとう謎の貴婦人との関係がアクセントをつける。 この作品でも、著者の人物、風景の描写力が光っている。活き活きとしたパリの街や、色とりどりの服装をした貴婦人の姿が瞼にうかぶようである。 しかし、あまりにも多くのことを描こうとして、全体像がぼやけてしまったような感覚を読後に持った。ミステリーとしても、セラーグと音奴の触れ合いにしても、中途半端に終わってしまっているような気がした。もう少し、焦点を絞って物語を進めたら方がよかったのではないだろうか。。。 | ||||
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今でこそ相当数の日本人がヨーロッパに住み、とんでもない数の日本人観光客がヨーロッパの隅々にまで足を延ばす様になったが、1900年にはどんな様子だったのだろう。この作品は一人のフランス人精神科医と二人の日本人をめぐって起きる様々な謎に満ちた物語である。舞台はパリ。美しい街や建物の描写、人々の生活の様子が詳しく描かれ、読み進むうちにまるでそれらを見てきたかのような錯覚にとらわれてしまう。読み終わるとさわやかなヒューマニズムの風が心を吹き抜ける作者らしい小説だ。結構な長編だが、次のヨーロッパ旅行の前には是非一読をお勧めしたい作品。 | ||||
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