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たびを
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たびをの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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カブ乗りなら読んでみて、と知人からの勧めで 購入させてもらいました。 届いてびっくりの厚さでまだ読み始めですが ちょっとエッチなことも書いてあるので 成人向けかなと思いました 本自体は中古品だったのですが 状態も良く綺麗でした 自分でブックカバーを付けて読んでます | ||||
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これは花村作品を読むたびに常々思うことでもあるのだが、本書、やはり長すぎるような気がする。そこが氏の特徴でもあるのだろうが、それにしても……と感じてしまう程の長さである。1ページ2段式で、1000ぺージ、400字詰め原稿用紙に換算すると2500枚程度はいくのではなかろうか。 昨今の小説家のほとんどは執筆にパソコンを用いているらしい。確かに手書き原稿とパソコン原稿を較べれば、後者の方が削ることも書き足すことも融通無碍であって便利なことは火を見るよりも明らかなのであるが、しかしその反面、その危険性も往々にして認められている。削ることも書き足すことも融通無碍なパソコン原稿は、ついつい長くなってしまうのだ。とりもなおさず、「無意味」な文章が綿々とつづいてしまうということだ。 本書では、それがかなり顕著にあらわれてしまっているのではないか、と私は思う。たいはんが「たび」の記述となるわけだが、その道中、主人公はあまたの人物に邂逅する。畢竟するに、それらが主人公の拠り所となるわけだが、その裏面には、ただ日本一周の模様を書き写したのでは、何のおもしろみもない、という氏の思惑が透けて見える。もちろんたびというのはそういうものであり、その点には何の歪みもない。けれど、たびそのものをまるまるしたためたのでは、物書きとしてはいかがなものか、とも思う。もっと工夫を凝らし、展開にリズムをもたせてほしい、と。 それともう一点。さきに『たいはんが「たび」の記述』と書いたのだが、物語の前半にはたびえ赴くまえの主人公の生活模様が書かれている。それもほんの100ページ弱程度のものなのだが、私はここの部分をもうすこしきちんと書いてほしいと感じた。たとえばたびの道中、内省する場面で主人公はまえの生活は自堕落であったと感じる。しかし自堕落な生活ぶりの描写はあまりなく、したがって読者はおおむねいくぶん眉をひそめるであろう。こういうようなことが、氏の小説を読んでいるとよくある。ゆえに完成度も低い。 とまれ、世にいわゆる厚物作家は案外とすくない。ましてや本書のような大長編を書くことのできる物書きなぞ、指で数えられる程であろう。私としては星3つだ。話の構成にはどことなく釈然としない節もあったが、わりあい楽しめた。 | ||||
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