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皆月



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【この小説が収録されている参考書籍】
皆月
皆月 (講談社文庫)

皆月の評価: 4.22/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.22pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全27件 21~27 2/2ページ
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No.7:
(4pt)

花村萬月の世界

この本で花村萬月が好きになりました。
チリチリ、読んだ後に切なくなり、その後にやって来る嫉妬のようなもの。
自分が決して体感出来ないようで、直ぐ傍に似たようなことが転がっている感覚。
頭だけでなく、感情が忙しくなる。
成るほど、あのときの感覚を文字にするとこんな風になるのか、と思いました。
客観的に見ると駄目な男に見える、弟も、主人公の冴えない中年も、ソープ嬢も何故か愛おしく思えて来る。
人をどんな枠組みで捉えるかによって、魅力的になったり、ただついていけない世界の人に変化したりする。理性とか、常識とか、倫理観とかを取り去って考えた時、人の痛々しさと目を瞑りたかった感情が垣間見える。
私は癖になる世界観で、その他の作品もその後沢山読みました。
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593
No.6:
(4pt)

太陽と月

生きて行くのに必要なものは
食欲 睡眠欲 性欲
性欲は生涯欠かせないものではない
だから恥じらいがある
暴力は世の中の付加価値
これは男の中の憧れ
性欲と暴力は読むに限りると感じた小説
この2つを満足するために
食欲と睡眠欲は存在するに違いない
光を出す太陽
光を受けて輝く月
あなたはどちらでしょう
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593
No.5:
(4pt)

一味違う花村萬月

争わず、ただ真面目に、ただ平穏に日々を生きる。
それでいいと思っていた男の人生は、
突然の妻の家出によって、まったく違う方向に転がり出す。
ヤクザ者のような妻の弟と暮らすうちに芽生えた心の絆と、
ソープ嬢との運命の出会い。
荒っぽさや泥臭さが魅力のひとつでもある花村萬月だが、
『皆月』では、むしろいろんな形の”愛”が描かれており、
さわやかな余韻が心地いい。
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593
No.4:
(5pt)

哲学を秘めたエンタテイメント

 萬月初期作品。「みんな月でした」と謎の置き手紙を残してスケコマシと失踪した妻。妻の弟アキラが、隠れ主人公。コンピュータ・オタクのオッサンの人生再生物語ではあるが、アキラの人間性再生物語でもある。 ソープ嬢の由美の魂の再生物語でもある。人生哲学を物語の底に流しながら、作品としてはきちんとエンタテイメントしている。暴力シーンには、ひやりとする凄みがある。
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593
No.3:
(5pt)

傑作です

 萬月さんの初期の作品で元気いいですね。アウトローの世界を通して人間の本質を描かせたらこの人にかなう人はいないでしょう。満月さんの作品はどれもよく流れていてスラスラ読めます。しかし、深い。そんな特徴がよくあらわれている傑作だと思います。
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593
No.2:
(5pt)

切ないです

目が腫れるくらい泣きました。すごく切なくなりました。ヤクザものが苦手な人も(この方の作品に多いので)この作品なら絶対大丈夫。主人公は普通の人。本当にオススメ。
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593
No.1:
(4pt)

痛ましくて、綺麗な話ですよ。

アウトロー。どうしようもない、クズだとか見なされてるような、社会の底辺を這いずりまわってる人間の怒りとか哀しみ。そんな世界を描くのが上手いです。キレイ事ばかり並べてる話じゃないし、かといってどん底に突き落とすような絶望ばかりでもない。そこらへんのバランス感覚は絶妙です。読むと、何か残るかなと思いますよ。
皆月Amazon書評・レビュー:皆月より
4062085593

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