皆月

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評判

皆月の評価:

4.22/5点 レビュー 27件。 B ランク

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平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 1〜20 1/3ページ
No.56
(3pt)

読後感がたまらない

花村萬月はデビュー以来しばらく一貫して都市のダークサイドを独自のタッチでで描き続けていた。作品を彩るのは、理不尽なまでのバイオレンスと、激しいセックス、そしてそこから浮かび上がる強烈な愛である。
本書は、さえないサラリーマン徳雄が、失踪した妻を追う過程を描いた作品。やくざ者の義弟との再会を機に暗黒社会へ身を投じた徳雄は、それまでの自分の生き方の問題に気づく。アナーキーなパワーがあふれ、それがドラマチックに結末に向けて集約していくさまは冒険小説のような面白さを生み出している。重厚さと微妙なうねりを兼ね備えた語り口が魅力。
ハッピーエンドではないが、何かを得たという読後感を強く味わわせてくれる。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.55
(3pt)

読後感がたまらない

花村萬月はデビュー以来しばらく一貫して都市のダークサイドを独自のタッチでで描き続けていた。作品を彩るのは、理不尽なまでのバイオレンスと、激しいセックス、そしてそこから浮かび上がる強烈な愛である。
本書は、さえないサラリーマン徳雄が、失踪した妻を追う過程を描いた作品。やくざ者の義弟との再会を機に暗黒社会へ身を投じた徳雄は、それまでの自分の生き方の問題に気づく。アナーキーなパワーがあふれ、それがドラマチックに結末に向けて集約していくさまは冒険小説のような面白さを生み出している。重厚さと微妙なうねりを兼ね備えた語り口が魅力。
ハッピーエンドではないが、何かを得たという読後感を強く味わわせてくれる。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.54
(5pt)

冴えない男が女にも男にも好かれる花村萬月定番の世界だが、読ませる。

建設会社で構造計算を担当する冴えない40男が妻に逃げられ、その妻を探しに行くロードムービー仕立ての小説である。
その過程で、この主人公はソープ嬢に惚れられ、逃げた妻の弟からは慕われる。
冴えない男であるにもかかわらず、である。
考えてみると、花村萬月の小説に登場する主人公は、冴えない男であっても、女にもてて男にも好かれる。
『たびを』しかり、『風転』しかり、『百万遍』しかり、『二進法の犬』しかり、『ワルツ』しかり、『弾正星』しかり・・・・。
要するに、これは花村萬月自身なのだ。
おそらく彼も、女にもてて男にも好かれる人物なのだろう。
そして、アウトローの世界を描かせると、ひりつくようなリアリティがある。
つまり彼の作品は、舞台こそ違え、そうした道具立ての展開なのである。
しかし、それでも読ませてしまうのは、この人の力としか言いようがない。
ところで、本作は1995年ごろに執筆されたものだが、パソコンのメモリーが128メガバイト、HDDが2ギガ✕3台で、「パーソナルの域をはるかに超える」とあるのが、隔世の感であったw
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.53
(5pt)

冴えない男が女にも男にも好かれる花村萬月定番の世界だが、読ませる。

建設会社で構造計算を担当する冴えない40男が妻に逃げられ、その妻を探しに行くロードムービー仕立ての小説である。
その過程で、この主人公はソープ嬢に惚れられ、逃げた妻の弟からは慕われる。
冴えない男であるにもかかわらず、である。
考えてみると、花村萬月の小説に登場する主人公は、冴えない男であっても、女にもてて男にも好かれる。
『たびを』しかり、『風転』しかり、『百万遍』しかり、『二進法の犬』しかり、『ワルツ』しかり、『弾正星』しかり・・・・。
要するに、これは花村萬月自身なのだ。
おそらく彼も、女にもてて男にも好かれる人物なのだろう。
そして、アウトローの世界を描かせると、ひりつくようなリアリティがある。
つまり彼の作品は、舞台こそ違え、そうした道具立ての展開なのである。
しかし、それでも読ませてしまうのは、この人の力としか言いようがない。
ところで、本作は1995年ごろに執筆されたものだが、パソコンのメモリーが128メガバイト、HDDが2ギガ✕3台で、「パーソナルの域をはるかに超える」とあるのが、隔世の感であったw
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.52
(5pt)

誠実に生きる

誠実に生きることは命懸けだということを教えられた。
汚いことが本当はきれいで、
きれいなことやえらそうなことが、
実はきれいごとに過ぎないと確認できた。
自分はきれいなんだと思った刹那に汚くなることも切実に感じた。
萬月さんの小説は人生が詰まっている。
泣けた。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.51
(5pt)

誠実に生きる

誠実に生きることは命懸けだということを教えられた。
汚いことが本当はきれいで、
きれいなことやえらそうなことが、
実はきれいごとに過ぎないと確認できた。
自分はきれいなんだと思った刹那に汚くなることも切実に感じた。
萬月さんの小説は人生が詰まっている。
泣けた。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.50
(3pt)

明日に向かって撃て?

男2人に女性1人は私的に名画「明日に向かって撃て」以来のお馴染みですが。
健さんの幸せの黄色いハンカチもそうか。
久々の花村萬月さんであのグロさについていけるかなぁでしたが、暴力の描写以外はコミカルで、セックスシーンもこんなもんかなぁと(アキラくんと主人公がなんて予想しちゃいましたが)。
登場人物が皆良い人たちで読みやすかったです。
ある程度の加齢であまりにも酷い描写は避けたいのかもね。
面白かったです。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.49
(3pt)

明日に向かって撃て?

男2人に女性1人は私的に名画「明日に向かって撃て」以来のお馴染みですが。
健さんの幸せの黄色いハンカチもそうか。
久々の花村萬月さんであのグロさについていけるかなぁでしたが、暴力の描写以外はコミカルで、セックスシーンもこんなもんかなぁと(アキラくんと主人公がなんて予想しちゃいましたが)。
登場人物が皆良い人たちで読みやすかったです。
ある程度の加齢であまりにも酷い描写は避けたいのかもね。
面白かったです。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.48
(4pt)

ニンゲンとは、なんと愚かな生き物か。

花村萬月の 言葉の豊穣さを 感じた。
セックスの場面の描写が うまいのである。
官能小説の 描写 ではなく 文学的なのだ。
しがない 中年の目線からのセックス。
妻に対して そして うらぎられて ソープの女に 恋をする。

ニンゲンって おろかな生き物である ことを
自認して おろかなのである。
白い下着に 欲情をおぼえる 自分に 戸惑う。
人が好きになるということは かくも おろかなことだと
丁寧に 説明する くだりは なんともいえない。
アキラという青年の はにかみ はじらい なさけなさ 凶暴さ
いまどき こういう青年がいるかと思うほどの 直情さ。
直情が あふれかえっている。
それを オッサンは うけとめる。
その受け止め方が なんとも おもはゆい。
花村萬月の 描き出す ヤクザな世界が 文字できちんと
構成されていることに たぐい稀な才能を感じる。
物語としても 妙な雰囲気が漂っている。
徳雄は 橋の建築設計士である。いわゆる かたぎの人だ。
その妻 沙夜子 は妙に影が薄い。
主婦がつまらなくなったのか・・・お金に目がくらんだのか。
よくわからないが 離れていく。
理由がわからないというのは 作者自身が意図したものだろう。
しかし、なぜ追いかけねばならないのだろう。

その上で 沙夜子の弟 アキラは ヤクザである。
花村萬月の物語には 欠かせないキャラクターなのだろう。
作者自身の 投影が アキラなのかもしれない。
そして アキラを丹念に描く。
問題を 暴力的なチカラで解決しようとするところが、
ヤクザ的なルールで 原理なのだろう。

徳雄は 由美に 心を許す。
中年のおじちゃんらしい アプローチで。
由美に 心をゆるしながら 沙夜子を探そうとするのが、
無理があるのである。
その無理な物語は 結果としては 難しくない軟着陸をする。
やはり 沙夜子の行動が やはりよく見えないし、
どの動機付けに まぁ。それはそれで良いじゃないか。
という 安易さが 物語の質を 作っているのだろう。 

ただ その文章のつむぎ方に 才能を感じたのである。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.47
(4pt)

ニンゲンとは、なんと愚かな生き物か。

花村萬月の 言葉の豊穣さを 感じた。
セックスの場面の描写が うまいのである。
官能小説の 描写 ではなく 文学的なのだ。
しがない 中年の目線からのセックス。
妻に対して そして うらぎられて ソープの女に 恋をする。

ニンゲンって おろかな生き物である ことを
自認して おろかなのである。
白い下着に 欲情をおぼえる 自分に 戸惑う。
人が好きになるということは かくも おろかなことだと
丁寧に 説明する くだりは なんともいえない。
アキラという青年の はにかみ はじらい なさけなさ 凶暴さ
いまどき こういう青年がいるかと思うほどの 直情さ。
直情が あふれかえっている。
それを オッサンは うけとめる。
その受け止め方が なんとも おもはゆい。
花村萬月の 描き出す ヤクザな世界が 文字できちんと
構成されていることに たぐい稀な才能を感じる。
物語としても 妙な雰囲気が漂っている。
徳雄は 橋の建築設計士である。いわゆる かたぎの人だ。
その妻 沙夜子 は妙に影が薄い。
主婦がつまらなくなったのか・・・お金に目がくらんだのか。
よくわからないが 離れていく。
理由がわからないというのは 作者自身が意図したものだろう。
しかし、なぜ追いかけねばならないのだろう。

その上で 沙夜子の弟 アキラは ヤクザである。
花村萬月の物語には 欠かせないキャラクターなのだろう。
作者自身の 投影が アキラなのかもしれない。
そして アキラを丹念に描く。
問題を 暴力的なチカラで解決しようとするところが、
ヤクザ的なルールで 原理なのだろう。

徳雄は 由美に 心を許す。
中年のおじちゃんらしい アプローチで。
由美に 心をゆるしながら 沙夜子を探そうとするのが、
無理があるのである。
その無理な物語は 結果としては 難しくない軟着陸をする。
やはり 沙夜子の行動が やはりよく見えないし、
どの動機付けに まぁ。それはそれで良いじゃないか。
という 安易さが 物語の質を 作っているのだろう。 

ただ その文章のつむぎ方に 才能を感じたのである。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.46
(3pt)

よくあるストーリー

作者が原作のマンガ「犬・犬・犬(ドッグ・ドッグ・ドッグ)」が非常に面白かったので購入しました。
マジメに働いてきた冴えない会社員が、アウトサイダーかつカオスヒーローである義理の弟に影響され変わっていくというよくあるストーリーです。
まあまあ面白かったですが、カタルシスに欠けると思います。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.45
(3pt)

よくあるストーリー

作者が原作のマンガ「犬・犬・犬(ドッグ・ドッグ・ドッグ)」が非常に面白かったので購入しました。
マジメに働いてきた冴えない会社員が、アウトサイダーかつカオスヒーローである義理の弟に影響され変わっていくというよくあるストーリーです。
まあまあ面白かったですが、カタルシスに欠けると思います。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.44
(4pt)

映画を見てから

よんでみたけど、なかなかよかったです。映画ではどうしてもセックスのシーンが印象に残ってしまうけど、本では義弟の何で
あんな行動をとるのかよく理解できました。面白く小説でした。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.43
(4pt)

映画を見てから

よんでみたけど、なかなかよかったです。映画ではどうしてもセックスのシーンが印象に残ってしまうけど、本では義弟の何で
あんな行動をとるのかよく理解できました。面白く小説でした。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.42
(4pt)

矢張り・満月節は面白い!

彼の作品は殆んど読んでいるが、皆月は中位の本だと思う。彼もソロソロ還暦を迎える頃だと思うが、益々、満月節に磨きをかけて欲しい。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.41
(4pt)

矢張り・満月節は面白い!

彼の作品は殆んど読んでいるが、皆月は中位の本だと思う。彼もソロソロ還暦を迎える頃だと思うが、益々、満月節に磨きをかけて欲しい。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.40
(5pt)

読み応えあり

縁 愛 仁義 一人のサラリーマン?が本当の自分を見つける。良くできたストーリー
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.39
(5pt)

読み応えあり

縁 愛 仁義 一人のサラリーマン?が本当の自分を見つける。良くできたストーリー
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593
No.38
(4pt)

中年版ビルドゥングスロマン

みんな、月でした。がまんの限界です。さようなら

諏訪徳雄の妻 沙夜子は、こんな書置きを残して、突然、出奔してしまった。爪に火をともすようにして貯めた1千万とともに ・・・

しょぼくれた40男 徳雄が、新しい自分を発見していく物語。中年版ビルドゥングスロマンというところ。

ヤクザもんの義弟アキラ、ソープ嬢の由美との触れ合いを通して、除々に変わっていく徳雄。そしてまた、彼らの絆が、アキラと由美を変えていく。

沙夜子を追って、三人は旅へ出る。本書は、自己再生ものの定番だけれど、ロードノベルでもあるのだ。クライマックスは、徳雄と沙夜子が再会するシーン。読み進めながら、わくわくしてしまうのだが、これ以上はないという納得の展開になる。

本書には、ほのかに胸がアツくなるシーンがあちこちに用意されている。本音のヒトとヒトとのぶつかり合いが心に響くのだ。過剰に思える性描写も、こう考えると必然性はあるのかもしれない。もっとも、あまり、いやらしい感じはしないのだけれど。

太陽と月。

沙夜子は、太陽となる人がいないことに嫌気がさしているのだが、徳雄のように、やさしく包み込むような月はステキたと思うなぁ。
皆月 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 皆月 (講談社文庫)より
4062647818
No.37
(4pt)

中年版ビルドゥングスロマン

みんな、月でした。がまんの限界です。さようなら

諏訪徳雄の妻 沙夜子は、こんな書置きを残して、突然、出奔してしまった。爪に火をともすようにして貯めた1千万とともに ・・・

しょぼくれた40男 徳雄が、新しい自分を発見していく物語。中年版ビルドゥングスロマンというところ。

ヤクザもんの義弟アキラ、ソープ嬢の由美との触れ合いを通して、除々に変わっていく徳雄。そしてまた、彼らの絆が、アキラと由美を変えていく。

沙夜子を追って、三人は旅へ出る。本書は、自己再生ものの定番だけれど、ロードノベルでもあるのだ。クライマックスは、徳雄と沙夜子が再会するシーン。読み進めながら、わくわくしてしまうのだが、これ以上はないという納得の展開になる。

本書には、ほのかに胸がアツくなるシーンがあちこちに用意されている。本音のヒトとヒトとのぶつかり合いが心に響くのだ。過剰に思える性描写も、こう考えると必然性はあるのかもしれない。もっとも、あまり、いやらしい感じはしないのだけれど。

太陽と月。

沙夜子は、太陽となる人がいないことに嫌気がさしているのだが、徳雄のように、やさしく包み込むような月はステキたと思うなぁ。
皆月 Amazon書評・レビュー: 皆月より
4062085593