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一八八八切り裂きジャック
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一八八八切り裂きジャックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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思った以上の長編でしたが、読書を苦手としている私でも、次の展開が気になり、読み進めることができました。小説の面白さを改めて知った気がします。様々な人々の思惑や思考、当時の環境など、思いを馳せることも多く、もっといろんなことを知りたいと思いました。 | ||||
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こんな長編がアンリミテッドで読めるなんて有難いです。 切り裂きジャックって、創作意欲を刺激する存在なのでしょうか。私が知ってるだけでも、島田荘司、パトリシア・コーンウェルなど思い浮かびます。 大昔、島田荘司さんの労作を途中で挫折して以来の切り裂きジャックもの。現実に迷宮入りして、誰が何をどう書いても真犯人は特定できる訳ないと思うと読む気しなかったのですが…ヴィクトリア朝イギリスの風俗という面でも、青年の成長物語としてもなかなかに力作でした。まったく違うのに京極堂のシリーズを思い出しました。 光の君に柏木薫、源氏物語 | ||||
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最初は分厚さに怯みましたがそれは見た目だけです。 1888年のロンドンが舞台の退廃的で美しい物語。 読んでいるうちに現実を忘れて19世紀末のロンドンにいるような気分になります。浸りながら夢中で読みました。 いつの間にか主人公に感情移入し、一緒に苦悩したり感動しました。 ミステリーだけでなく、煌びやかな社会の裏にある貧困など、読み応えがあり圧巻です! ミステリーなのでネタバレは控えますが、分厚さを感じさせないストーリーで世界観にどっぷり浸れます。ずっと浸っていたくなりました。 | ||||
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兎に角キャラクターが多く、キャラクター一覧がないので、それだけが残念でした。 覚えづらい | ||||
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作者がもう故人となられ、 新作が出ないことが大変惜しいのですが、 未読の作品を大切に少しずつ読み進めています。 この作品は歴史上の人物がふんだんに表われ、 かの【切り裂きジャックの】当時の倫敦、 退廃的、重厚な雰囲気も作者の作風を押し上げている 大作と言って良い作品だと思います。 特に映画『エレファントマン』を知っている方は、 またあの世界観を味わうこともできると思います。 締めくくり方もまた、作者の色がふんだんに出ています。 ただ、新しくなった表紙に不満が。 顔を変えると本が売れる、らしいですが、 たしかに服部さんの作は 退廃的で耽美的で・・・かもしれません。 が、表紙がイラスト的で子供っぽく、 ちょっと個性が強すぎると思います。 以前の表紙は確かに地味なデザイン的過ぎて 服部さんの内容を伝えてないな、と思えましたが、 今回の角川文庫の一連の表紙改革のデザインは 子供っぽいです。 大人は手にしにくい。 | ||||
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最初から飽きさせない。 美しい文、世界観、心理描写 途中鷹原が柏木を褒めそやしたり スティーブンが柏木を獣のような目で見たり 少し同性愛を感じさせる描写もありましたが それすらも気品に満ちた文体で安っぽく感じさせません。 品格の良い作品でした。 しかし時々出てくる変な文章?が気になりました 主語が抜けていたり、述語が抜けていたり 大事な言葉すっとばしたりするから言葉の前半を読者が想像しなければいけなかったりしました。 後、切り裂きジャックの話の前に、二人の主要登場人物の、ロンドンでの生活や、たわい無い描写が前半の大部分を占めます。 私はそれも堪らなく魅力的でしたが つまらないと感じる方もいるかもしれません。 私はコナンドイルのホームズシリーズが大好きなのですが、そのホームズの日本版と言われているのがこの作品らしいです、読んだ感じそう感じるところもありますが大部分は余り似てませんでした(°▽°) 本編が769ページだったかな? 最初読み始めたとき最後まで読めるのかなと思ったけどスラスラ読めました。 もっと分厚くても良かったです。 作者がもういないなんてとても惜しまれますね。 二人のその後が見たい気もします。 | ||||
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『この闇と光』の解説で本書を知り、エレファントマンとジャックがどう絡むのか? という興味から手にしてみました。分厚いには承知の上で。 段組の上に文字密度が高いとあって、当初はなかなか読み進めることが出来ず 京極氏のレンガ本以上に難儀してしまいましたが、これでは読み終わらんと発起し 250Pあたりを過ぎてから加速をかけてなんとか読破しました。 切り裂きジャック事件とエレファントマン(ジョン・メリック)の生活の背後に、 二人の日本人留学生(勿論架空の人物)がいたというテイで進行するわけですが、 例えば、ジョン・メリックエピソードの後の方にある『長靴をはいた猫』の観劇、 これは主人公の一言がきっかけとなっていたりします。 ちなみにwikipediaの記述を信じるなら、この観劇は1887年で1888年ではありません。 あとがきにある”史実であったことだが嘘を2点書いた”の1つがこれでしょうか。 中盤、柏木が病院から足が遠のくことから、エレファントマンが舞台から消えてしまい なんかあまり絡まないのかな?となったあたりで名前が出てくるのが、フリーメイソン。 こっちの絡みの方がちょっと驚いてしまったかも。 それにしても、鷹原は博識過ぎる。 鷹原は一応ヤードの人間として動いているのだけど、 物語は鷹原・柏木の交遊録が中心になっているので、犯人追求への緊迫感はあまりない。 そもそも捜査チームが動き出してから、さらに4人も殺められてしまうのですから。 ちなみに最後の被害者となる人物は、柏木のちょっとした知り合いとして配されており ”その場面”にいたる緊張感や悲壮感は、それまでの事件にないレベルで描かれております。 余談ですが、この人物と、ジョン・メリックの母親とされる人物の名前が 少し似ていることが、この物語への着想を導いたのかな?と勝手に思っております。 現実には解決のなかった事件なので、「怪しいのはあの人じゃないかな?」な感じで 物語が終わると予想しておりました。 終盤に突如開かれる”指紋委員会”は、上手い釘の刺し方だとは思ったのですが、 驚くことに、ちゃんと犯人が(柏木鷹原間では)名指しされます。 「あれ伏線だったのか!」ってのもちゃんと仕込まれていたのには、兜を脱ぎますわ。 まぁそこまで分かっているのなら、柏木クンも一言鷹原に相談していれば 終盤空回りしてバタバタすることもなかったのに。私はこんな余計な水増し場面は嫌いです。 で、最後の最後に、影が薄くなっていたエレファントマンが大きく絡んで来るのですが ここもまた唸りましたねぇ・・・・・。 ここまで来るのは大変ですが、1900年手前のイギリスに興味ある人や ついジャックの事を考えてしまう人にはお勧めの一冊なのは間違いないでしょう。 物語の最後の日付は9/1でしたが、奇しくも9/1にこの本を読み終えました。 | ||||
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いやあ、そのオチは無いし、実在の人物と虚構の主人公らの接点が変ですよ(漱石の本なんかを見ると主人公がキャラ萌えみたいで嫌い)。 | ||||
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作者である服部さんは芸術家でもあった。惜しくも亡くなられてしまったけれど、彼女の芸術は文章でも表現されており、描く文章は色鮮やかで当時の調度品すらも美しく描かれている。この中でもエレファントマン(重度の皮膚病を患った人)や、蝋細工の解剖作品等が登場しているが、実際に見たことがない私にも、目の前にあるかのように、または実際目にしても気づくことができないような美を、解説付きで理解できるようにしてくれる描写が本当に素晴らしかった。 またドイツやイギリスの大国の凄さに圧倒され、自信を失い戸惑う主人公、柏木の心情が、それは見事に表現されている。そして、柏木が羨望と反発を感じている鷹原の人物像もまた強興味深い。美神と称される鷹原の外見には少し違和感を感じたけれど、この物語には必要不可欠な裏の主人公。本の中でも言われる通り、この二人の関係を簡単に表すと、ホームズ鷹原とワトソン柏木。この二人が、イギリス史上でも有名な実際にあった犯罪、娼婦連続殺人事件の真相を暴く。 | ||||
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1888年のロンドンが舞台。 日本から医学を学ぶためにドイツに留学した薫は 友人の鷹原に聞いた畸形の人エレファントマンの精神に興味を持ち、 ロンドンへと勉学の場を移す。 そこでかの地で起きた切り裂きジャック事件に巻き込まれていく。 自分の勉学の目的や人生、人とのかかわりで悩んでいる主人公の薫と 堂々として名士とも渡りあえる美貌の鷹原。 二人がいいコンビとなって、世紀末のロンドンの成熟と退廃した雰囲気を 息づかいを感じるように描き出しています。 のっけから登場するヴァージニア・ウルフや森鴎外、北里柴三郎といった 著名人の名前にもわくわくしました。 山場のあたりでは、ページをめくるスピードが抑えられませんでしたが ゆっくりと時代の雰囲気にひたりながら読みたいタイプの本でした。 | ||||
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1888年のロンドンが舞台。 日本から医学を学ぶためにドイツに留学した薫は 友人の鷹原に聞いた畸形の人エレファントマンの精神に興味を持ち、 ロンドンへと勉学の場を移す。 そこでかの地で起きた切り裂きジャック事件に巻き込まれていく。 自分の勉学の目的や人生、人とのかかわりで悩んでいる主人公の薫と 堂々として名士とも渡りあえる美貌の鷹原。 二人がいいコンビとなって、世紀末のロンドンの成熟と退廃した雰囲気を 息づかいを感じるように描き出しています。 のっけから登場するヴァージニア・ウルフや森鴎外、北里柴三郎といった 著名人の名前にもわくわくしました。 山場のあたりでは、ページをめくるスピードが抑えられませんでしたが ゆっくりと時代の雰囲気にひたりながら読みたいタイプの本でした。 | ||||
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切り裂きジャックは実在の猟奇的連続殺人犯だが、犯人は不明のままだ。そのため犯人を推理した多くの小説が書かれた。しかも、どの小説も推理する犯人が異なっているという。このメジャーな推理対象に著者が挑む。著者の描く世界は日本人医学留学生の眼を通して語られる。同じく日本人の相棒と共に物語りが進むので親しみやすい。描かれているのはまず大英帝国の華麗な貴族社会だ。エレファント・マンについても詳しく語られるが、意外にも彼が事件に大きく関わっていると著者は考える。 長編である本書は途中までは華麗で気品ある貴族社会とロンドンの光と影を描き、物語の大きな進展を見せない。はたして本書が切り裂きジャックの小説なのかどうかと不安にさえなる。ところが事件が次第に次々と起き、手掛かりが無いため警察も手も足も出ないという展開を見せると、ようやく推理小説の体をなしてくる。そして犯人は? 本書では最初は物語の進展が遅く、次第に早くなり、最後は加速度的にたたみかける様な展開となる。本書で著者が描こうとしているのは単なる犯人の推理では無い。当時の世界に冠たる大英帝国の貴族社会が日本人留学生の眼にどんな風に写ったかという事など、多彩な内容を含む。著者は字を詰めて書く方だが、それでもテンポ良く読める。長編故たっぷりと楽しませてもらった。 | ||||
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切り裂きジャックは実在の猟奇的連続殺人犯だが、犯人は不明のままだ。そのため犯人を推理した多くの小説が書かれた。しかも、どの小説も推理する犯人が異なっているという。このメジャーな推理対象に著者が挑む。著者の描く世界は日本人医学留学生の眼を通して語られる。同じく日本人の相棒と共に物語りが進むので親しみやすい。描かれているのはまず大英帝国の華麗な貴族社会だ。エレファント・マンについても詳しく語られるが、意外にも彼が事件に大きく関わっていると著者は考える。 長編である本書は途中までは華麗で気品ある貴族社会とロンドンの光と影を描き、物語の大きな進展を見せない。はたして本書が切り裂きジャックの小説なのかどうかと不安にさえなる。ところが事件が次第に次々と起き、手掛かりが無いため警察も手も足も出ないという展開を見せると、ようやく推理小説の体をなしてくる。そして犯人は? 本書では最初は物語の進展が遅く、次第に早くなり、最後は加速度的にたたみかける様な展開となる。本書で著者が描こうとしているのは単なる犯人の推理では無い。当時の世界に冠たる大英帝国の貴族社会が日本人留学生の眼にどんな風に写ったかという事など、多彩な内容を含む。著者は字を詰めて書く方だが、それでもテンポ良く読める。長編故たっぷりと楽しませてもらった。 | ||||
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初めはペースが乗らずに、物語と同様ゆっくりとページをめくっていました。 気が付いたら、「次は、次は!?」と寝不足の毎日。 読んでいるうちにどんどんと19世紀末のロンドン、ホワイトチャペルに入り込んでいました。 主人公と一緒に苦悩し、感動し、考えました。 夜中に読んでいると、どこからジャックの乾いた足音が聞こえてくる・・・そこまで引き込まれてしまいます! | ||||
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初めはペースが乗らずに、物語と同様ゆっくりとページをめくっていました。 気が付いたら、「次は、次は!?」と寝不足の毎日。 読んでいるうちにどんどんと19世紀末のロンドン、ホワイトチャペルに入り込んでいました。 主人公と一緒に苦悩し、感動し、考えました。 夜中に読んでいると、どこからジャックの乾いた足音が聞こえてくる・・・そこまで引き込まれてしまいます! | ||||
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800ページに近い大作です。ミステリーですので、謎も面白かったですが、それ以上に、1888年のロンドンに酔いました。華麗な繁栄の下にある、貧困、グロテスク、神秘主義・・・。自分のやりたいことに、迷い迷う、青臭い主人公に感情移入しやすいためでしょうか。読み出したら現実を、忘れます。読みかけで、仕事をしていても、散歩に行っても、頭の中は19世紀末のロンドンです。ただ、登場人物の一覧がないので、最初は、少し読むのに苦労しました。 | ||||
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800ページに近い大作です。 ミステリーですので、謎も面白かったですが、それ以上に、1888年のロンドンに酔いました。 華麗な繁栄の下にある、貧困、グロテスク、神秘主義・・・。 自分のやりたいことに、迷い迷う、青臭い主人公に感情移入しやすいためでしょうか。 読み出したら現実を、忘れます。 読みかけで、仕事をしていても、散歩に行っても、頭の中は19世紀末のロンドンです。 ただ、登場人物の一覧がないので、最初は、少し読むのに苦労しました。 | ||||
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切り裂きジャックやエレファントマンなどの事実と仮想をまぜた推理小説。主人公格のスコットランドヤード勤務の鷹原惟光と医学留学生の柏木薫、この2人はまさに日本版「シャーロックホームズ」です!!!すごく良いコンビで読んでいくうちにかなり惹きこまれます(●^o^●)内容もキャラクターもかなりオススメです!!! | ||||
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切り裂きジャックやエレファントマンなどの事実と仮想を まぜた推理小説。 主人公格のスコットランドヤード勤務の鷹原惟光と 医学留学生の柏木薫、この2人はまさに日本版「シャーロックホームズ」です!!!すごく良いコンビで読んでいくうちにかなり惹きこまれます(●^o^●)内容もキャラクターもかなりオススメです!!! | ||||
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