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時のアラベスク
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時のアラベスクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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正体の見えない脅迫者。殺人。怪奇な事件。 混迷していく事態と深まる謎は、やがてきれいに収斂され、意外な犯人と真相にたどりつく。練り上げられた構成は、推理小説として申し分ない。 なのに、どこか乗りきれないのは、主要人物に美形と天才が揃いすぎているから。 若く美しい小説家。世界に名だたる映画監督。絵画の公募で大賞を受賞する美少女。映画監督としての将来に太鼓判を押される美少年。そして絶世の美青年である、脅迫者。 話を盛り立てるためなら、どんな人物が登場しようと問題ないのだが、無駄に集合しすぎて嘘っぽく空々しい感じがする。 その上!天才の書いた事件の発端となる小説の内容が、まるで稚拙に感じられるから、どうしようもない。作中では文学史上に残る名作とまで評されているから、いっそう興ざめてしまう。 耽美な面々に囲まれた「普通」のキャラたちは、逆にすごく俗っぽく描かれ、こちらにも良い印象を持てない。 舞台はロンドン、ブリュッセル、ブリュージュ、パリと転々とし、美しいヨーロッパの街が詳しく描かれているので、旅のガイドとして読むとすごく楽しい。本を片手に、主人公たちの足取りを追って旅してみると素敵だと思う。 | ||||
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正体の見えない脅迫者。殺人。怪奇な事件。 混迷していく事態と深まる謎は、やがてきれいに収斂され、意外な犯人と真相にたどりつく。練り上げられた構成は、推理小説として申し分ない。 なのに、どこか乗りきれないのは、主要人物に美形と天才が揃いすぎているから。 若く美しい小説家。世界に名だたる映画監督。絵画の公募で大賞を受賞する美少女。映画監督としての将来に太鼓判を押される美少年。そして絶世の美青年である、脅迫者。 話を盛り立てるためなら、どんな人物が登場しようと問題ないのだが、無駄に集合しすぎて嘘っぽく空々しい感じがする。 その上!天才の書いた事件の発端となる小説の内容が、まるで稚拙に感じられるから、どうしようもない。作中では文学史上に残る名作とまで評されているから、いっそう興ざめてしまう。 耽美な面々に囲まれた「普通」のキャラたちは、逆にすごく俗っぽく描かれ、こちらにも良い印象を持てない。 舞台はロンドン、ブリュッセル、ブリュージュ、パリと転々とし、美しいヨーロッパの街が詳しく描かれているので、旅のガイドとして読むとすごく楽しい。本を片手に、主人公たちの足取りを追って旅してみると素敵だと思う。 | ||||
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