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魔笛
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魔笛の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
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ほんと素晴らしいの一言。冒頭から引き込まれますが、展開のスピードも丁度良く、登場人物や情景の描写も詳細かつ緻密なので、読み進むにつれて早くページをめくりたくなります。是非映像化して欲しいものですが、題材が現実に起きた事件を連想させるので、難しいかと思えるのが残念です。しかし、本作は筆者の代表作と言っても過言ではないと思います。未読の方には是非勧めです。 | ||||
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明らかに某宗教団体を意識した物語。緻密さ、精巧さが際立っていて、野沢ワールドの集大成である。このまま映画のシナリオに使えそうな細かな情景描写は、脚本家だった故の術か。 公安女性の自己破壊と自己完結は作者自身なのか。それを暗示させる本書は、数ある野沢作品の中でも傑作であり、日本ミステリーに燦然と輝く作品でもある。 間違いなく全読者必読の書。 | ||||
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本作は解説で北方謙三が書いているが1996年の乱歩賞最終候補に残った物を下書きにして書いている。その翌年に野沢は「破線のマリス」で受賞したが出来としてはこちらのほうがいい。人物造形やリーダビリティという面ではマリスの方が優れているかも知れないが。 相変わらずの野沢独特のタッチだろうな。異色と言えば異色であると思う。犯人が語り手であり、主人公の鳴尾自身にあまり触れていない。ただ彼の行く様子はよく分かる。そして妻は刑務所で。それぞれ主要人物の人物造形という面ではマリスもそうだが明らかに野沢らしい、と言うのが伺えるのは本作か。マリスの時よりも中途半端がなくなっている。 読者を引き込もうと言う意志が最初だったのだろうが最初以降中盤までは個人的に長い文章にやや眠たくもなったりして一度中断したんだが当初の予想を上回るストーリーだったわけで納得している。最高点は付けられないが。 逆に中盤以降は飽きさせない努力をしている。それからの展開の布石だったんだろう。鳴尾の妻の過去と結婚の事なども書かれており読者により共感を誘う。共感というか存在感だろうか。鳴尾自身は独走と言った感じだろうか。敢えてそういう風に作り上げた当たりこの作を通じてああそうなのかと読後実感した。 野沢が自殺したときは兆候が作にあったとも言われていたが文庫版解説で北方謙三は否定している。分析としては俺と似ているのか存在感を高めるためと書いてある。前半の布石にしてもリアリティを出したかったんだろうな。そして「野沢の死を、小説から解析していくには、もっと時間が必要なのかもしれない」と述べている。マスコミは理由欲しさに書いたかも知れないがそれは分からないしそうするのは安易過ぎる。逆にファンはそ卯であって欲しくないからかも知れないが。何にしろそう言いたいのかも知れないしその部分は共感を得る。 話題がずれたが野沢の死に繋がる物では決してない。しかしながら野沢の作を読んでいくと何かが見えてくるかも知れない。分からないが。どっちにしても鬼籍に入った者に問うことは出来ないしその事実は変えようがないのだから遺された作を読み進めるばかりである。 | ||||
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外部に的を見出すこと以外に道を無くしテロへと至った宗教団体、同じく敵がいなければ存在意義を失ってしまう公安。両者によって育て挙げられたテロリスト・礼子と、それを追う刑事・鳴尾。その鳴尾の妻は、かつて夫だった男を殺して、刑務所で自分を見つめるために犯罪者たちにインタビューをしている。それぞれ「敵」を持つ者たちが、それぞれの思惑でうごめいて、複雑に絡み合って行く。序盤からグイグイと引きずりこむ野沢尚の文章力は相変らずだし、映像が浮かんでくるような描写も秀逸。個人的には、『破線のマリス』などで気になっていた、ストーリーの収束のつけ方も今回に関してはまったく気にならずに楽しむことができた。終盤の銃撃戦であるとか、ちょっとリアリティが無いかな?と感じた部分が欠点といえば欠点かもしれないが、失踪感溢れる展開・描写、十分満足できる内容だった。 | ||||
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物語冒頭から一気に物語へ引きずりこまれる。それは、詳細な人物描写や緻密に練られたストーリ、加えて文章の鋭敏さによるものに他ならない。巻末に参考資料として掲げられている著書のリストは、決して妥協せず完成度の高い作品を生み出そうとしたその証だろう。そのため、著者の筆力を結集した中盤から終盤へさらに加速する疾走感は、決しても間延びすることなく読み手を飽きさせない。作家デビューから見守り続けてきた北方謙三氏が哀悼とも取れる解説を寄せその中でも語っているが、作家「野沢尚」の作品をもっと読みたかったと感じずにはいられない傑作である。 | ||||
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カルト集団メシア新道の教祖坂上輪水の死刑判決が下った時刻渋谷の交差点で起きた爆発事件、刑事鳴尾は現場から発見されたビーズから、昭和45年沖縄で起きた殺人事件と関連付け照屋礼子にたどり着く。鳴尾をあざ笑うかのように起こる彼の関連場所での爆発事件、そして礼子からの最後の挑戦、息詰まるラスト。照屋礼子の手記という形で書かれたノンフィクション的作品、1度は高村薫的なので断念したが、再び読み始めるとグイグイ、さすが野沢尚といった作品。久々の読後感 | ||||
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新興宗教と公安、いち刑事の三つ巴戦が繰り広げられる。なんとなく映像化を念頭に入れた感じの綺麗な展開に少し興醒めの部分も否めない。しかし最後の刑事VSテロ犯(公安刑事)、爆弾処理班の若者VS爆弾、刑務所内の刑事の妻VSテロ犯の刺客が同時進行する部分は手に汗握る展開だ。 内容は新興宗教に囮捜査として潜入した公安刑事がいつしか洗脳され、爆弾テロを起す。一方、ある刑事は獄中の女性と結婚し捜査の最前線から隔離される。それらをただ黙認する公安。その影に公安警察の思惑が…。そして二人は互いに引き寄せ合う。 そんな社会の不条理に立ち向かう刑事、新興宗教に洗脳された公安刑事の爆弾テロ犯、その二人を揉み消そうとする公安という図式が壊れることなく、これといった驚愕の展開はみせない。そこに微量ながら物足りなさを感じざるを得なかったのが残念だ。 | ||||
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物語は、単なる無差別テロ事件だけではなく、事件背景にはテロ集団の信仰宗教団体、公安、組織の秘密を知り組織から見放される刑事と、過去に事件を起こしてしまったその妻……と、登場人物や事件背景も凝っていて、実に読みごたえのある作品で、野沢尚の作品らしく、物語が頭の中で映像として浮かんできました。渋谷での爆破の様子や、ラストのスリリングな展開も緊張感があって、読んでいてハラハラさせられました。犯人の真相がもっと詳しく描かれていれば更に良かったようには思いましたが、野沢尚の新境地ともいえるサスペンスです。 | ||||
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