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七つの仮面



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七つの仮面の評価: 3.80/5点 レビュー 20件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

未完の短編集

百合展開の「七つの仮面」、金田一の女子高生との交流が楽しめる「蝙蝠男」、金田一が同窓生とサマーリゾートで交流する「猟奇の始末書」、金田一がスリリングな依頼を受ける「雌蛭」、冒険の中に紛れてもよい「日時計の中の女」とバラエティ豊かである。残念なのは「猫館」「薔薇の別荘」の二作。「猫館」は雰囲気が良くて、名作「黒猫亭事件」に匹敵する作品になる可能性があったと思われる。「薔薇の別荘」は長編並みに多くの人物を登場させながら、シチュエーションに合った謎やトリックが用いられておらず、あっけない幕切れとなってしまう。広げた風呂敷に合った解決に至ってていない。
横溝正史は短編を増補改訂し、中長編として再構成することが多かった。本来は再構成するつもりで出版を控えていた短編を後に出版社かき集めて、一冊の本にしたものではないかと思える。つまり残念な作品集であるといえるのだが、当時それだけ金田一物が希求されていたということだろう。この流れはやがて「金田一耕助の帰還」「金田一耕助の新冒険」を産むことになるので、ファンとしては愛すべき短編集なのではあるまいか。
七つの仮面 (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:七つの仮面 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304660
No.1:
(2pt)

最後の金田一物短編集

この本に収められた作品は、全て角川文庫が初収録で、この本以外では、読むことができません。刊行当時、マニアには朗報でしたが、ブームが起こらなければ、そのまま、埋もれていた作品群だと思われます。 表題作品の「七つの仮面」には原型があります。元々は、ノンシリーズの「聖女の首」であったものが、金田一ものに改稿された作品です。 「「りん子」や「密室殺人」は、あとで書き加えられた部分です。そのため、作品の焦点がボヤけ、作品レベルが落ちています。 「聖女の首」は長らく幻の作品となっていましたが、最近になって、出版芸術社の短編集『聖女の首』に収録されました。 興味のある方は是非読み比べて見て下さい。
七つの仮面 (角川文庫―金田一耕助ファイル)Amazon書評・レビュー:七つの仮面 (角川文庫―金田一耕助ファイル)より
4041304660

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