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鬼子
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鬼子の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
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完璧なまでに練られ、叩かれ鍛えぬかれた傑作。読めばとまらなくなること必至、限界点まで一気に加速する悪魔のプロット。精神的に余裕があるなら是が非でも読むべきです。素晴らしいのはこれだけ多くの要素を満載しながら転覆せず、物語が見事に読者の懐にしっかりと立ち現れること。日本の作家では非常に珍しい、神をも恐れぬ勇気が『鬼子』には宿っています。 | ||||
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ネタバレになるので詳しくは書きませんが後半の展開ははっきり言って卑怯なところがあります。(ついでに作品の価値とは関係ないけれど 母親に読ませるには結構な度胸がいる展開です)とはいえ最初から最後まで話に引き込まれましたしこの程度の卑怯さならよくあるレベルでしょう。この作品のキモは登場人物の描写です。彼らの抱える事情こそ特別ですが行動には人間らしさ溢れています。だからこそ真相が晒されるときリアリティと主人公への共感が冷まされ、いわゆる「ひき」を感じるかもしれません。 | ||||
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あーやだやだ | ||||
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純愛小説しか書けない売れない作家。その息子がある日突然豹変。実の親に対して酒、タバコはもちろんエロ・ビデオまで借りさせ、殴る蹴るの暴力だけでなく、実の妹を友人らに犯させるという、とにかくむちゃくちゃなやつ。同じ時期に妻も自分に対してよそよそしくなってしまい、息子の更生に協力しようとしない。その原因は何のか? 何ででしょう? それは読んでからのお楽しみです。一般的な作家の悲哀がよく表現されてる感じがしました。私は作家じゃないからほんとのところはわかりませんが。というよりも主人公の作家のセンスが非常に興味深く、ほんとにこんな人が今時いるのかな? という感じでした。 | ||||
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上巻は、売れない作家・袴田勇二の息子である浩の、暴力的になった原因が何かに思いをめぐらすより、崩壊しかかった家庭内の描写に圧倒される。簡単に崩壊させてしまうことの出来ない家族という集団だからこそ、悪循環にはまり、地獄絵図を描き出してしまうことになる。血の繋がった者同士の精神的なものも含めての暴力は、そうでない場合より不条理さを感じる。これはかなりのもので、サイコキラーによる残虐な無差別殺人の方が、よほど増しと思ったくらいである。読んでいて気持ちの良いものでないが、この著者の描写力は高く評価したい。 (下巻のレビューに続く) | ||||
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全く救いのない、何とも後味の悪い小説です。これは誉め言葉です。新堂作品にさわやかな読後感など求める人はいません。(上巻だけレビューを書きますが、下巻あわせてのことだとお考え下さい。)私に息子がいるからかもしれませんが(まだ3歳ですけど)、読んでいて恐くて手が震えました。ホラーとは異質の恐怖です。こんな経験はめったにありません。ただ他のレビューでも指摘されていますが、どんでん返しがやや都合が良すぎる気がします。それで、星は4つ。 | ||||
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巧い、ぐいぐい読ませる力がある。けれど、「カリスマ」となんだか類似していて飽きるし、独特のしつこい描写も鼻につく。ところが下巻を読み始めたらもう止まらない。なんとも強烈で、哀しい物語だ。 | ||||
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18歳以上の人、馳星周の“過激さ”に疑問を呈している人……。こんな人に新堂作品はオススメです。また、自分のダメぶりに少々へこみ気味の人……少し元気が出るかもしれません。私が読んだ新堂作品の中で、本書はストーリー性に関して随一です。「ちょっと都合がいいかな」と思われるラストのどんでん返しですが、作品の評価を大きく下げる要素ではないでしょう。 | ||||
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この「鬼子」が、私にとって初めての「新堂冬樹」作品でした。もともとミステリーや推理小説がすきで、色々な作家の色々な作品を読んできました。しかし、この「鬼子」は今まで読んできた中でかなり気分が悪くなる作品でした。特に主人公が息子の家庭内暴力に追いつめられていく様子には、苦しささえ覚えました。このように読んでいくうち気分が悪くなったり苦しくなったり、かなり強烈な印象を受けましたが、なんといってもミステリーの好きな私!この作品に出会えたのはラッキーでした。新堂氏の他の作品もさっそく読んでみようと思っています。 | ||||
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こんな展開を誰が予想できようか。とにかく恐ろしいの一言。下巻へのラストに向けて、間髪いれずに展開する文体の小気味良さは、とにかく結末を知りたい一心で一気に読んでしまうリズムの良さ。作者の才能に脱帽。 | ||||
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あなたは本当に困り果てた時、誰に、何に思いを馳せますか。家庭でも仕事(作家)でもまるでダメな主人公、なんでこんな事になったんだろう、打開策は?そこでダメ男がとった行動は?読むほどにイライラする、イライラするからいつになったらスッキリするんだろうと読み進める、読み終えたときどう感じるか。各人感想は違う、そんな作品だ。あなたはどう思うだろう、みんなに訊いてみたい。 | ||||
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売れない純文学作家の袴田、彼は息子の家庭内暴力に悩みカウンセリングを受けている、そんな彼に編集者の芝野が家庭内暴力をテーマにした私小説を書くように迫る。息子の暴力は日に日にエスカレートし遂に友人に妹をレイプさせ、遂に袴田は息子を殺そうとするが出来ず友人の橋口に相談し闇に葬ることにする...独特の息もつかせぬ筆運び、そして驚愕のエンディング、一気に読まされた、ただ後味が非常に悪かった。 | ||||
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「あふれた愛」や「最後の家族」など、家族ものが最近の流行ですが今年のベストは本作でしょう。複雑なプロット、二転三転のラスト、など著者の過剰なまでのサービス精神は「カリスマ」同様ぎっしりつまってます。しかし後味の悪さも前作同様。ま、これも新堂作品らしさなのかもしれませんが。 | ||||
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村上龍の「最後の家族」のハード版。オチの部分には「それはないだろう」と思ったが,それでも十分面白い。主人公は「カリスマ」の城山と似ている。本を読んでいる限りでは軽蔑してしまう人物像。しかし実際に自分がその立場になったらと,思うとその可能性を100%否定は出来ない。そこが人間の弱さでもある。 | ||||
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