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出口のない海
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出口のない海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 21~40 2/6ページ
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これは横山氏の作品中ワースト1といえる。他の作品が出色の出来なのでよけいに際立つ。 話の展開もあるあるパターン。 底が浅すぎて情けなくなった。 戦史ものにお涙頂戴はあまりにもベタ。 実らぬ恋。 上官の横暴。 戦局の悪化。 命がけの特攻。 さわやか、かつ悲壮な死。 おきまりの戦争青春物語。 | ||||
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子供にも読んでほしいです。 回天搭乗シーンは息が詰まる様でした。 | ||||
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大学で肘を壊しながらも野球に励み、魔球を完成させると宣言した主人公。しかしその日は1941年12月8日。日本対アメリカの戦争が始まった日。 激化していく戦争の中で兵として駆り出され、青春を捨て、故郷を捨て、そして命までも……。戦争により人生を狂わされた若者達を、人間魚雷「回天」にフォーカスを当てながら描く、といったストーリー。 この本を手に取ったきっかけは、ある企画展で回天に乗った若者達の、最後の写真と手紙を見たからである。 自分と歳のそう変わらない、二十歳前後の若者がお国の為にとか、立派に死んでいきますとか言って死が約束された特攻兵器に乗り込んでいく。 写真を見ると、皆坊主で無邪気に笑っており、高校野球部の少年達のように見えた。そう、中には強張っている者もいるが、皆笑っているのである。 自分が死ぬとして、笑って死ねるかといったら無理だ。 彼らが集団圧力と人生経験の無さが故の無知から、死ぬことが正義と思い込み、死に急ぐと思うと涙が出てきた。 この出口のない海で並木は常に冷静に自分を客観視し、回天隊に入りながらも死という割に合わない行為を辞めようともがいている。 しかし、軍隊生活が長くなるにつれ、それが無くなっていく。気持ち文章も、段々無機質になっていくのがわかる。 当時はこういった若者は数多くいただろう。そう思うといたたまれない気持ちになる。 最後に現代、ブラック企業や新卒就活関連で若者が自殺するのを数多く見受ける。 この本によると昔も間違った集団圧力があったり、根性論を振りかざして上の立場の者が弱者を追い詰めていたようだ。 回天搭乗者の平均年齢は21.1歳だと聞く。現代も今も、若者は冷遇され、社会の構造に殺される。国というのは本質的に変わらないのだなと思った。 これを根本的に変える方法を、私は知りたい。もはや若者が集団となり戦い、下克上をし、若者が国を統一するしかないと思っている。 | ||||
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あの64、半落ち、動機、影の季節、深追い、臨場、第三の時効など刑事物が得意な横山秀夫作品とは思えない、青春ものです。 元新聞記者である経験から、クライマーズハイは作者の経歴をよく表した作品だと思いますし、影踏みでは、珍しい加害者側までもかっこよくハードボイルドに描けるんだと感嘆し、東野圭吾、百田尚樹さんと同じぐらい好きになった作家です。 面白くて、一気に読んでしまいました。 まずは、思い浮かんだのは百田尚樹の名著、永遠の0でした。この作品は戦争に駆り出された青年達の覚悟、心模様を、永遠の0よりもストレートに描いていると思います。 『美しい海、母なる海。だがそれは、二度と陸地を踏むことを許さない、出口のない海でもあった。』 平和な時代に生まれてよかったと、失礼ながら思い、並木、小畑(0の宮部を思い浮かべながら)の姿に自然と涙が出ました。 ラヴェルのボレロの旋律とともに、愛と哀しみのボレロのジョルジュドンの美しい踊りが頭の奥で流れていました。 永遠の0みたいに映画化されると嬉しいです。オススメです。 | ||||
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回天特攻のリアルが伝わってきました。 視界のない状態で敵艦船に特攻する心境は、到底僕には理解できないことなのだろうと思いますが、それを20代前半で行ってきた当時の若者らの精神は何か突き抜けたものを感じます。 | ||||
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現代の我々には想像もできない戦争の中で生きる人々の姿、心境、そういった私の知りたかったことが丁寧に描かれていた。もともと私は戦争物が苦手だが、横山秀夫ファンなのでこの人の描く戦争は体験しようと思った。今の私の平凡な暮らしもこうした戦争の時代を経て存在することを強く認識した。この読後感は忘れず大切にしたいと思うし、読後は景色が美しく見えた。 | ||||
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自分はまだ二十歳です。戦争を知らない時代に生まれ知らない世代です。ですが、だからこそこういった小説を読んでみました。やはり心にくるものがあります。ぜひこのレビューを見た方も一読を。 | ||||
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感動し、考えさせられました。他の人にもおすすめの作品だと思います。是非読んでみてください。 | ||||
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戦時中の若者達の思い、葛藤、決意など心を打たれる内容でした。史実と重ねながら当時の状況を思い浮かべる事ができ、勉強になりました。 | ||||
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ちょっとネタバレがあるかもしれないので、未読の人は気を付けて。 何でかな、この主人公の言葉が綺麗事に思える。 まず、回天搭乗員が死の淵で悩むのは当然だが、主人公の死ぬための理由付けが綺麗事に思える。 俺は人間魚雷という兵器がこの世に存在した事実を残したい」って、それこそ戦後に生き残った人が葛藤とともに考える事なんじゃないかな。 戦時中に、そんなこと考えていた軍人がいるととても思えない。 また、主人公が回天による特攻について後世の人が「なんと非人間的な兵器だといきり立つか。祖国のために魚雷に乗り込んだ俺たちの心情を憐れむか。馬鹿馬鹿しいと笑うか。」と言っているが、当時の軍人が自分の乗機と行動について後世で否定的にとらえられるなんて考えるとはとても思えない。 更には「敵を殺さないで良かった」って、戦友や自国民・親族があれだけ死んだ中でそう考える軍人が居たとも思えない。 こういった小説の「時代に流される反戦的な悲劇の主人公」という描き方は、マンネリで食傷気味。 そんなことばっかり目について、どうも感動できなかった。 小説自体は読みやすいので、星2つ。 | ||||
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私の友人や家族はそれらを愛した。 良いアイテム! 高速 shiping!それが好きです! 良い品質は、製品の予想よりも、非常に満足フィット。評判は非常に良い、非常にタイムリーな配信、悪い上司ではなく、次の時間は何を購入する 非常に使いやすい! 強くお勧めします。 これは私の子供たちのイースタープレゼントです。 私は時間通りにそれを受け取り、私の子供はそれが素晴らしいと言った。 | ||||
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中学生の時、初めて人間魚雷と言う言葉を知った時身の毛のよだつ思いに駆られました。 本土まで制空権を取られた瀕死の日本が米国の機動部隊に一撃を加えようと思い付いた戦法のようです。 作品においては、回天に纏る話が随所に出て来て、その異様ともいえる状況を伝えてくれます。過酷な訓練、機密の秘匿、暗黒の空間での決死… 本書は回天に関わった人たちへのレクイエムになると感じます。 | ||||
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※以下ネタバレ有り。未読の方は注意して下さい。 この作品の良さは他のレビューにあるとおりなので、ぜひそちらをご参考に。 私は読後の気持ちを落ち着かせるために感想を書きます。以下、乱文を失礼します。 小説を読んだ際、私がなにより驚いたのは、並木の死に対して自分の心に浮かんだ思いについてだ。 はじめ、並木は回天に乗り特攻の末命を散らすのだろうとばかり思っていた。しかし彼は特攻ではなく訓練で亡くなる。 その時私はこう思った。なぜ、作者は並木の特攻を成功させてやらなかったのだろう。訓練中での最期などあまりにも不憫だ、と。 はっとした。読み進めているうちに、並木の特攻の成功を願うようになっていた。さんざん道徳の授業だとか夏休みの読書感想文だとかで戦争への反省を学んでいたはずなのに、小説内から漂ってくる主人公たちを取り巻く緊迫した空気にすっかり呑み込まれ、彼らが言う"成功"を成功だと思うようになっていた。ショックだった。若者が自分の命をもってして大勢の敵兵を殺す。それが本当に"成功"なのか? 戦時中にもし自分が生きていたら。きっと自分は戦争に疑問を抱き特攻などするべきじゃないと考えるだろう。読む前はそう思っていた。しかし実際には、それはとても難しいことなのかもしれない。空気がそうさせないのだ。何が悪で何が正義か。何が成功で何が失敗か。時代を取り巻く空気がそれを決めていたのだ。(そしてその空気こそが、回天から、海から出口を奪ったものの正体だったのかもしれない。)そのような空気の中で、並木の特攻の"失敗"を「良かった」と思う人間がどれほどいたと言うのか。 この小説からは、そういった"空気"に流されざるを得ない人の弱さを生々しく感じることができる。少なくとも私は身をもってそれを感じた。 並木の特攻が成功しなくて良かったと今なら思う。もちろん彼の最期は悲しいし悔やまれる。出来れば生きて魔球を披露して欲しかった。けれど、少なくとも彼は敵兵の命を一つも奪わずにすんだ。作者の、並木への思いやりだと思うのは考えすぎだろうか。 未読の方には読まれることをおすすめします。戦争に対する考え方の視点が一つ二つと増えるのではないでしょうか。 | ||||
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横山秀夫と言えば警察小説と言われるくらい警察小説の名手であり、私も横山氏の警察小説の大ファンである。 その横山氏が書いた戦争小説。 一体、どんな話になるのかと思い手に取ったのだが、想像以上に素晴らしい作品だった。 発射と同時に死を約束される人間魚雷兵器「回天」。 ヒジの故障のため、大学野球部では活躍ができなかった甲子園優勝投手の並木浩司。 その並木が自ら回天への搭乗を志願したのはなぜか? 物語は並木や、並木の野球部の仲間たちや家族。 そして恋人の美奈子などの細やかな心境を描きながら淡々とすすんでいく。 「並木の死」という約束された結末へ向かって。 戦争小説でありながら、派手な戦闘シーンや凄惨なシーンは描かれる事はない。 ただ、静かに「死」へ向かっての物語が展開されていく。 それが哀しい。凄惨な戦闘シーンを描くよりも何倍も戦争の悲惨さが表現されている。 70年前、日本には夢や希望を捨て、家族や恋人との幸せな時間を捨て、自らの命と引きかえに故郷を守ろうとした青年が数多く存在した。 そして、若い命を散らしていった。 私達の現在の平和な生活は彼等の尊い犠牲の上に成立している。 その事を今の日本人は忘れてはならないと強く思わされた。 他の横山秀夫の作品と比べても、一番心に残った。 おそらく、これから何度も読み返す愛読書になると思う。 | ||||
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前からほしかった、本なので満足しています、またよみたいのがあれば購入したいです。 | ||||
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自分の死を悟った時から、短いからこそ真の人生の目的を凝縮した生き方に共鳴。 | ||||
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甲子園で活躍し、大学野球での活躍をも期待されたエース。しかし、故障により活躍の場を失った。 それでも諦めず、魔球を編み出す夢に賭けた。そんな野球青年の夢を奪ったのは、戦時中という最悪の時代背景であった。 太平洋戦争が勃発し、もはや野球どころではない。若い男子は徴兵にとられる。 戦争でお国のために死ぬことを求められ、生きることは悪とされる。 野球部の面々は散り散りになり、陸海空軍へ… 戦争では死ぬ確率は高いとはいえ、生きる可能性もあるはずだった。 ところが、人間魚雷「回転」へと乗り込むことにもなれば、もはや死しかありえない。 生きる望みをなくし、自暴自棄になりながらも、魔球への望み=生への希望を最後まで捨てられなかった。 戦争の悲惨さ、愚かさをあらためて思い知ることができるリアリティーのある作品。 主に警務課を主人公とした警察小説が主軸の作品だと思っていたが、戦争を題材としたこのような作品があること自体に驚いた。 しかも、最後まで飽きさせることなく、横山秀夫氏らしい熱い作品であった。 | ||||
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戦争、人間魚雷、映画化、横山秀夫という組み合わせで、興味をもって、1日で読みました。元野球のピッチャーを主人公にした青春ドラマな感じで、楽しい雰囲気で、戦争もの特有の涙を誘う感動は無かった。特攻を目の前にした恐怖や葛藤や覚悟の描写は丁寧でした。 | ||||
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泣けます(TT) これを読んで、基地のあった島へ行きたくなりました。 そして、手をあわせてきたいです。 | ||||
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戦争小説だからではなく横山秀夫氏の小説だから、ということで購入しました。 しかしいい意味で期待を裏切られ、きちんとした「戦争小説」でした。 初めて読んだのは20代前半で、しかも初めての戦争小説でしたがとっつきにくさも全くなくスラスラと最後まで一気に読めました。 ミステリーで名高い著者のまた違った一面を見せられ、改めて感謝と尊敬の念を抱かざるを得ません。 ここから感想です。 「回天」に焦点をあてた事が何より印象的。当時日本に特攻兵器は色々ありましたが、最期に空を、陽の光を見る事なく、ただ一人真っ暗な海の中で静かに散っていった人達がいる。(もはや「散った」という表現が適切なのかわからなくなる哀しさです) 回天という兵器を知ってはいても、その悲惨さ、物々しさを'感じる'事はなかなか難しいですが、この作品を通して物語として知る事で、リアルに、身近に感じる事ができました。心を寄せる、それこそが現代に生きる者ができるせめてもの弔いかもしれません。 そして物語ですが、当時を美化するでもなく、反対に悲観的でもなく、ごく淡々と、あの時代を受け入れて進んでいきます。(実際にそこに生きる者にとっても、きっとそのように淡々と物事が進んでいくのだろうと想像させられます) しかしその淡々さの中に、心に迫るものがありページをめくる手を止められませんでした。この辺は横山秀夫氏の技術といえるかもしれません。 最後に、、 当然ながら特攻隊員は決して兵器などではなく一人の、それぞれの物語をもった「人間」であった事。 そのような人間が戦争によって人生を翻弄された事。このような恐ろしい兵器を我が国が使用した事。勝利の為とはいえど貴重な戦闘員の命をこのように扱った事。これらに対しては改めて憎悪と怒りを覚えます。 しかしそれと同時に、あの時代を生きた者にとっては、戦争や死は受け入れるしかないものであり、その中でそれぞれの生の意味を見出そうとする事、これは決して美化でもなんでもなくそういうものなのだと考えさせられました。 その悲しき葛藤、それこそが戦争の一番の恐ろしさかもしれません。 読了後は、涙のひとつも出ないほど、ただひたすらにその'重さ'と向き合う時間になりました。 血や戦闘、敵国の描写もほぼなく、主人公の心理描写に重きを置いたからこそこのように感じる事ができたのだと思います。 若い子でも読みやすく感情移入もしやすいと思いますし、私のように初めての戦争小説にも、また回天を知るにもとてもいい小説だと思います。 私はこれが初めての戦争小説で本当に良かったです。 少しでも多くの人が、回天を知って、今もどこかの海の底で眠っている英霊たちに少しでも思いを寄せる事があれば、著者にとっても本望かもしれません。 | ||||
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