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出口のない海
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出口のない海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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全体的に内容が薄く、大変軽い内容に感じ、その展開や表現に雑さを感じる。「なぜ、みずから回天への搭乗を決意したのか。」あらすじにこう記載されていながらも、搭乗を決意する描写は数行で終わってしまいあっけなかった。 主人公を始め登場人物の、人間的な心情がもっと描写されていれば、心情がもっと繊細に描写されていれば、人となりが掴める描写がもっとされていれば、より良い作品に仕上がっていただろう。 展開もいかにも物語だなと思ってしまうほどで、全く話にのめり込めなかった。 これは個人的な希望だが、戦争を題材にするのであれば、出撃する者、残される者など、それぞれの立場と心情をもっと丁寧に記載してもらいたい。それほど戦争や回天のような題材は軽々しく取り扱ってはいけない内容だ。 | ||||
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登場人物のキャラクターが立っていない…ストーリーは上っ面だけなぞっている感じが否めない。なぜ、このテーマを描こうと思ったのだろう…クライマーズハイと同じ不満を感じた。 | ||||
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これは横山氏の作品中ワースト1といえる。他の作品が出色の出来なのでよけいに際立つ。 話の展開もあるあるパターン。 底が浅すぎて情けなくなった。 戦史ものにお涙頂戴はあまりにもベタ。 実らぬ恋。 上官の横暴。 戦局の悪化。 命がけの特攻。 さわやか、かつ悲壮な死。 おきまりの戦争青春物語。 | ||||
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ちょっとネタバレがあるかもしれないので、未読の人は気を付けて。 何でかな、この主人公の言葉が綺麗事に思える。 まず、回天搭乗員が死の淵で悩むのは当然だが、主人公の死ぬための理由付けが綺麗事に思える。 俺は人間魚雷という兵器がこの世に存在した事実を残したい」って、それこそ戦後に生き残った人が葛藤とともに考える事なんじゃないかな。 戦時中に、そんなこと考えていた軍人がいるととても思えない。 また、主人公が回天による特攻について後世の人が「なんと非人間的な兵器だといきり立つか。祖国のために魚雷に乗り込んだ俺たちの心情を憐れむか。馬鹿馬鹿しいと笑うか。」と言っているが、当時の軍人が自分の乗機と行動について後世で否定的にとらえられるなんて考えるとはとても思えない。 更には「敵を殺さないで良かった」って、戦友や自国民・親族があれだけ死んだ中でそう考える軍人が居たとも思えない。 こういった小説の「時代に流される反戦的な悲劇の主人公」という描き方は、マンネリで食傷気味。 そんなことばっかり目について、どうも感動できなかった。 小説自体は読みやすいので、星2つ。 | ||||
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戦争、人間魚雷、映画化、横山秀夫という組み合わせで、興味をもって、1日で読みました。元野球のピッチャーを主人公にした青春ドラマな感じで、楽しい雰囲気で、戦争もの特有の涙を誘う感動は無かった。特攻を目の前にした恐怖や葛藤や覚悟の描写は丁寧でした。 | ||||
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自分が歳くった証拠でしょうか。ちっとも現実感を持って読めませんでした。スポーツジャーナリズムの手法を使った文体はさっぱりして読みやすく情報量も多大ですが、内容としては戦時中にタイムスリップした現代人の青春小説といったもの。もっとも引っかかったのは、野球というスポーツが「戦前は」ここで描写されたように自由で気楽な雰囲気の中で行われるものだったのかどうかという点です。今でこそ長髪が許されますが、わが家の近所の中学生なんか「戦後幾久しい」今でもまだ全員坊主で上級生にしごかれているというのに腑に落ちません。個人的にも運動部での経験のほうが軍隊のイメージと重なる部分があるせいか、あざやかな青春時代の象徴として野球を、その対極として軍隊を置かれても、ピンときませんでした。東京中が焼け野原なのに赤いボレロを着て喫茶店をやっているマスターとか、現代の女の子みたいに思ったことを全部口にできる恋人とか、ライトノベル的な状況設定のまま、「生きるとはなにか?」と問われてもポカンとしてしまいます。学徒出陣で命を失った美大生の作品を「無言館」で眺めると、「本当に描きたかったんだろうなあ」という思いがひしひしと伝わって、残されたもの以上にその人生を思い描いてしまいますが、こちらの小説ではこんなにページを使って雄弁に語られているにもかかわらず、実にさわやかで陰りのない青年の横顔が残るだけなのです。確かに「泣きたい、泣きたい」と思って読めば泣ける小説ではありますが、この作品がそれだけのために書いたというふうにもまた読めません。「自分との戦い」がどう結末を迎えるのかという哲学的命題に立ち向かっているのだなと思いました。だとしたら、むしろ戦時下という歴史的な設定の方が読む人を混乱させているのではないでしょうか。エンターティメントとして「泣く」趣味のない人、著者の哲学的命題に興味を持てない人にとっては入り込めないお話です。 | ||||
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この人の作品は圧倒的に短編が良い。例えば「半落ち」にしろ「クライマーズハイ」にしろ、物語が大きくなれば成る程、登場人物の個性が消えてしまっているように感じる。 それと、自分を犠牲にして家族や愛する人を守るって言う大義名分で、彼等は死んでいったのかどうかにも疑問を感じる。本当か?本当にそんな陳腐な理由なのか? 余りにも主人公の心の揺れの振幅が狭い。本当に死を覚悟するって言うときに、こんな心の揺れで収まるのか? 読後に少し後悔しました。もっとちゃんとした「特攻」の物語は他にあります。 | ||||
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作者は力量のある作家だと思いますが、何でも自分を前提と して書かれる。それが新聞記者であったり警察官であったり ならば、著者略歴からもわかるようにリアリティをもって書 けるのでしょうが、ちょっとこれは・・・ 「歴史相対主義」ってご存じですか? その時代の感性で向かわなければ、まずその時代を理解はで きないのです。仁徳天皇陵(近頃はこういわないようですが) 造営工事を辻本清美元議員が糾弾しているような、この本は そんな感じでした。 | ||||
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映画化もされ、回天隊の存在を世の中に伝えてくれる作品という事で星2つの評価をした。 又、フィクションではあるが、史実に基づいた展開でその時代の背景を思い浮かべながら読み進められるので、ストーリーにリアリティが増せたと思う。 ただ、残念だったのが主人公の人物像設定である。 というのは、当時を生きた人間の感性や感覚をもう少し反映させて描いて頂きたかった。 これは恐らく現代にはありえない「死を約束する任務」という状況下において、主人公の心境を現代人の感覚で設定する事により「死へ向かうリアリティ」を現代人にも分かり易く付加させる狙いがあるのだろう。 確かにこれにより、その任務に立ちはだかった主人公の感情を存分に感じ取れる事が出来る。 しかし、この主人公とは対照的に「特攻をすれば祖国や家族や恋人を必ず救える」と固く信じ、純粋な想いで散華した回天搭乗員も居た事は周知の事実である。 私はこの一転の曇りもない切なる想いを抱いて散った搭乗員らを無視する事は決して出来ない。 本作では結果として特攻をしなければならないという状況に軍部が追い込んでいったという印象が強調され過ぎてはしないだろうか? もちろん当時の軍部を擁護するつもりで言っているのではない。 ただ、平和な状況下と祖国を防衛している状況下では物事に対する価値観は想像を絶する異なりがあるのではないだろうか? 余談だが、回天特別攻撃隊を創設する過程に、海軍上層部は当初は断固反対をしていた事実や、その回天を開発した2人の将校らの祖国防衛という鬼気迫った切なる願い、そしてその2人の将校も壮絶な死を遂げたという事などについても触れて頂きたかった。 | ||||
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夢があるのに奪われてしまう人間としての人権をも略奪される人間兵器になろうとも、自分の夢を捨てずに生きた男並木あらすじよりも、実際読むとこの本は内容が薄い読後人に奨める以前に、印象に残らない横山秀夫の作品を回想する時にも、思い出せないような薄い作品 | ||||
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