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(短編集)
福家警部補の再訪
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福家警部補の再訪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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探偵役が犯人を追い詰めていく、ややもすると各話同じ展開となっている。伏線にもう一人登場して、ミステリーの最後に救いを作ってほしいなと思いました(個人意見) TVドラマでは主人公が警察組織のルールから逸脱しがちだったり上司との衝突でアクセントをつけていたと思いますが、このシリーズの最大の魅力である、探偵役が風変わりな女性刑事という特徴を生かすために制約が生じてしまうのかもしれませんね。 もう一冊読んでみたい。忘れられたスターみたいなお話があればいいけど。 | ||||
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テレビドラマなど最近全く見ないが、原作本として書店の目立つ所に置かれていた本書を手にし、目次を見て「おやまぁ」と思った。 収録作品4篇中、最初の作品が「マックス号事件」で4番目が「プロジェクトブルー」。 お若い皆さんはご存じないだろうが、「マックス号」と言えば、『ウルトラセブン』第4話「マックス号応答せよ」に登場した、地球防衛軍の新鋭原子力船の名前だ。 また『ウルトラセブン』第19話のタイトルは「プロジェクト・ブルー」で、この回で自称:宇宙の帝王・バド星人の妨害を受ける、地球防衛軍が地球全体を覆うバリアを作る計画のコードネームが「プロジェクト・ブルー」なのだ。 これを知っている者には、解説者の神命明氏の名前も、新命明(『秘密戦隊ゴレンジャー』のアオレンジャーの役名)に見えてしまう。 というわけで興味を覚え、買って帰って、すぐに読んだ。 作者自身が『刑事コロンボ』のノベライズを手がけた人だけあって、コロンボ風の倒叙推理としては、「マックス号事件」も「プロジェクトブルー」も、良い出来だと思う。 犯人側のミス、警部補が犯人の目星をつける手がかり、犯人を追い込む物証、いずれもキチンと描かれていて、納得できる。 しかし、収録順で2番目の「失われた灯」で、犯人が自分で自分を追い詰めることになるミスは、この作品の発表よりずっと前に『古畑任三郎』で使われたネタと同じだ。 これをオマージュと見るか、新味が無いと捉えるかで、評価は変わるだろう。私は後者の印象を受けた。 3番めの「相棒」は、情に訴えて犯人に自供を促しており、本格ミステリとは言い難い。 結局、目次で目を引いた作品が面白く、他はそうでもない、という読後感。 3巻目が文庫化された時にも買って読むかどうかは、微妙である。 | ||||
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最初、読むテンポが掴めず、2話目の途中で断念したものの、ふた月後くらいに再び手に取ったら、一息に最後まで読んでしまった。 つまり、慣れると、読みやすい作家ということになろうか。 ただ、解決ありきの推理ものの性か、完全犯罪を目指しているであろう犯人の、この設定の人が、こんな初歩的なミスをするかな? とか、こうした場面では、これはちょっと焦り過ぎでは? とか、焦り過ぎでは? とった、犯人の側のケアレスミスが目につく。 そこだけは、単純に物語を楽しませてくれない、残念ポイントになってしまった。 それにしても、古い映画が好きで、漫才にも造詣が深く、捜査にも手を抜かない、福家警部補の1日は、もしかして24時間以上あるのではないか? と思ってしまうのは、時間の使い方が下手な輩のいい訳なのだろうか。 | ||||
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『福家警部補の挨拶』に続いてのシリーズ二作目,09年05月の単行本からの文庫化で, 06-07年に渡って『ミステリーズ!』掲載された,四編の中篇ミステリ作品になります. 冒頭に事件の様子が描かれ,そこから捜査,解決へと進む『倒叙式』のスタイルで, 読む側としては,その場面に注視,残されるであろうミスなどに意識が向くのですが, 実際のところ,ここだけで『答え』を見つけるのは難しく,主人公の警部補の洞察力や, 各篇,終盤に控える犯人とのやり取り,そのあたりが楽しみどころのように感じられます. ただ,犯人側の行動については,計画であることが語られながらも,ずさんさが目立ち, どの篇も,予期せぬハプニングからボロが…というのも,ワンパターンで引っ掛かります. また,警部補との対峙にしても,型どおりの抵抗からあっさり『オチる』のは物足りません. 最後の最後,チラリとのぞかせる彼らの矜持や,そこからの余韻を引く閉じられ方はよく, そのギャップを武器(?)に,鋭く,冷静に切り崩していく警部補も魅力的に映っただけに, もうちょっと犯人側を引き立たせる要素があれば,終盤での見せ場も増えたのではと思います. | ||||
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『福家警部補の挨拶』に続いてのシリーズ二作目,09年05月の単行本からの文庫化で, 06-07年に渡って『ミステリーズ!』掲載された,四編の中篇ミステリ作品になります. 冒頭に事件の様子が描かれ,そこから捜査,解決へと進む『倒叙式』のスタイルで, 読む側としては,その場面に注視,残されるであろうミスなどに意識が向くのですが, 実際のところ,ここだけで『答え』を見つけるのは難しく,主人公の警部補の洞察力や, 各篇,終盤に控える犯人とのやり取り,そのあたりが楽しみどころのように感じられます. ただ,犯人側の行動については,計画であることが語られながらも,ずさんさが目立ち, どの篇も,予期せぬハプニングからボロが…というのも,ワンパターンで引っ掛かります. また,警部補との対峙にしても,型どおりの抵抗からあっさり『オチる』のは物足りません. 最後の最後,チラリとのぞかせる彼らの矜持や,そこからの余韻を引く閉じられ方はよく, そのギャップを武器(?)に,鋭く,冷静に切り崩していく警部補も魅力的に映っただけに, もうちょっと犯人側を引き立たせる要素があれば,終盤での見せ場も増えたのではと思います. | ||||
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