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真夜中のマーチ



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【この小説が収録されている参考書籍】
真夜中のマーチ
真夜中のマーチ (集英社文庫)

真夜中のマーチの評価: 3.80/5点 レビュー 66件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 21~40 2/3ページ
No.23:
(5pt)

ミタゾウのキャラクターがよかった

とにかくおもしろかった。賭場からお金を強奪しようとするところにも2重、3重と仕掛けがあり、さらに10億円を巡っての白鳥、やくざ、中国マフィアとの駆け引きは手に汗握るおもしろさだった。個人的にお気に入りだったのはミタゾウのキャラクターである。過集中症で1つのことしか考えられないミタゾウは会社ではダメ社員で、喫茶店に入ると必ずコーヒーをこぼしてしまうような男だが、そんな彼が強奪案を考えたり、ピンチのときに機転をきかせたりと大活躍だったので、読んでいて思わず応援してしまった。
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4087460959
No.22:
(5pt)

手紙は秀逸

第1章を読んでいる時、主人公の人間性に嫌悪感を覚え、途中でやめようかとも思っていました。
が、章ごとに主人公が変わり、後半は予想もしなかった展開にページをめくるのももどかしくなりました。そして締めくくりの「手紙」は秀逸です。
とても面白い小説です。
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4087460959
No.21:
(4pt)

スカッ!と気持ちいい、ズッコケ三人組のギャングコメディ

しがないパーティー屋からのし上がろうと野心を抱く、チンピラ起業家の「ヨコケン」。
驚異的な集中力を持つゆえに、仕事のできないダメ会社員「ミタゾウ」。
一生遊んで暮らしたいと願う、あこぎな成金美術商の娘「クロチェ」。
個性的でアンバランスな三人組が、やくざや中国マフィアを向こうにして、10億円の強奪をねらう。
展開に意外性とスピードがあるので、読み進めることが爽快。非現実的でお気楽な筋に気持ちよく入り込める。楽しい。
登場人物も主人公三人をはじめ、やくざの「フルテツ」、ダメな弟「タケシ」、倣岸で豪胆な「白鳥」など、物語を味わい深く演出するキャラが目白押しで、うまくそれぞれの役を演じている。中華料理店の支配人もいいね!
裏の世界に生きる、いわゆる悪人たちのクライムノヴェルであるけども、ノリは軽く、雰囲気は決して深刻にならないので、どんな人間も実は善人で、世の中に真の悲しみや痛みは無いんじゃないかと錯覚させられる。その錯覚が、「世界の在り方が本当にこんなんだったらユカイだね!めでたいね!」と思わせてくれて、何だかストレス解消になる。スカッとする。
日常の瑣末なことを忘れて、没頭できます。
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No.20:
(4pt)

気軽に楽しめる。

重々しくなく読みやすいです。
実際にあったら大変なストーリーなのに小気味よく展開します。
何か斬新なポイントがあるわけではないのですが
時間つぶしにでも
あっさり読めるのが魅力です。
登場人物も何でも長けている特別な人!というわけでもなく
割とありふれた設定なのが
かえって話の展開をスムーズにしていると思います。
真夜中のマーチAmazon書評・レビュー:真夜中のマーチより
4087746666
No.19:
(4pt)

個性豊かな登場人物

人物描写の表現が豊かなのはさすが。
純粋な娯楽として頭を使わずに楽しめるが、
クライムコメディの結末としては、
もう少し「どんでん返し」や
「サプライズ」を期待していたが、
いまひとつの感がある。
真夜中のマーチ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中のマーチ (集英社文庫)より
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No.18:
(4pt)

ヨコケン、ミタゾウ、クロチエ。愛すべき人々。

10億をねらって、ドタバタとてんかいされるコメディーチックなストーリー。どんでん返しが何回もあって、本当に映画をみているように映像までうかんでくるようでした。でてくるひとびとも、楽しい。いかにも大穴をねらって一発あててやろうっていうタイプのヨコケン。会社人としてはさえないタイプのミタゾウ。そして、きれいでキレ者のクロチエ。その弟のタケシ。愛すべきは、全員がいいやつであるということ。相手をだしぬいて自分だけが、といった発想がないところ。みんなで苦労していくうちに生まれる連帯感。すごくうらやましい。
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No.17:
(4pt)

娯楽映画のような本です。

とにかく、先を読みたくなる本です。
僕は、奥田英朗の本はよく読みます。その中でも、本書はテンポ
がよく、物語がドンドンと進んでいきます。主人公の3人だけでな
く、その周りを固める脇役もいいキャラです。特に、”白鳥”は
豪快です。
別に読んだ後に感動が残る本ではありません。でも、読後に、面白
いエンターテイメント映画を見た後のような感覚が残る、爽快な本
でした。
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No.16:
(4pt)

序盤は(奥田作品にしては)読むのがきつかったが、中盤以降のスピード感はすばらしい。

初期の「最悪」「邪魔」、近年の「伊良部先生シリーズ」に代表される作品群を先に読んでしまったせいなのかもしれないが、序盤は、クライムノベルなのかドタバタ劇なのかがよくわからず、なんとも中途半端な感じがして、読み続けるのがチョッときつかった。
しかし、中盤以降のスピード感、読み手に考える隙を与えないスピード感溢れる展開は、さすがに上手い。時間を忘れてイッキ読み。ラストもいい。奥田作品の特徴が如何なく発揮されている。ハッピーエンドだけどほろ苦い。だが、読み終わるとなんだかホッとする。序盤で投げ出さないでよかった。
全作品を読んでいないので分らないが、この作品は著者にとって過渡期に該当する作品だったのだろうか。前半☆×2、中盤以降☆×5、足して2で割って☆×3.5、タイトルがいい感じなのでトータル☆×4つ。まわりくどい評価でスミマセン。
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No.15:
(5pt)

3人組の関係が楽しい

大金をめぐる,勘違いやドタバタを描いた作品ですが,
行きずりで組むことになた『普通』の男女3人の心理や,
それぞれへの感情や関係などが,うまく描かれています.
特に,利用するほどにしか考えていなかったそれぞれに,
信頼とまではいかないものの,気持ちの変化が見えだして,
最後に『作戦』を成功させるあたりはニヤリとさせられます.
また,ラストで少し描かれているるその後の3人の関係にも,
ほどよい想像をする空気があって,気持ちのいい読了感です.
物語の流れとしては,それほどめずらしくはありませんし,
失礼ながら,特別に笑えるとか泣けるとかではないのですが,
ギャング話のほうもテンポのいい流れで,引きつけられますし,
ちょっとスッキリしたいときなどに,オススメの1冊だと思います.
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No.14:
(4pt)

なつかしい、だろうなぁ・・・

主役の3人の若者。
物語を主人公それぞれが一人称で語り、話は進んでいく。
前半、ずいぶん辻褄が良いことが多くて、
ただ、後半、三つ巴になってからは、おもしろい。
スピード感があって、
最後まで一気に読ませる。
ただ、
10億円を巡る人間の狂気は、
こんなものではないだろうな。
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No.13:
(5pt)

ホンワカとした気分になる犯罪小説

奥田英朗の本は、いずれも軽いタッチなので、そんなに難しく考えずに本を読みたい場合に重宝する。この「真夜中のマーチ」も例に漏れずタッチの軽い本で、主人公とその仲間の3人で違法カジノに集まる10億円を狙うというストーリー。10億円を盗むプロセスは、この小説の中ではいわば刺身のツマでしかなく、主人公を含む3人の心理描写、人間関係の描写に重点を置いており、それぞれの登場人物のコンプレックスや人間関係の進展を知るにつけ、犯罪小説にもかかわらず何だかホンワカとした気分にさせられる。読後感がなかなかよかったのが印象的だった。
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No.12:
(5pt)

続きが気になってどんどん読み進めていきました

 ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの3人がクロチェの父親の白鳥から10億円を強奪しようとしますが、ヤクザ、中国人組織が絡み展開が二転、三転します。10億に手が届きそうでなかなか届かずハラハラします。 続きがきになって一気に読み進めることができました。 おもしろかったです。 
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No.11:
(4pt)

ごっちゃ煮だけれども、面白い!

前半で伏線を張って張ってストーリーを混乱の糸に結んでからが
とにかく面白い。
三角関係というには歪んでいる。
盗るか盗られるか。
知るものと知らないもの。
出し抜くには相手だけでは足りないから、
もうたまらない。
ストーリー展開の面白さがたまりません。
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No.10:
(5pt)

スラップスティック・コメディ

一言で言うとドタバタ犯罪喜劇。読み進みながら何度もニンマリさせられる。
たとえば主人公の1人ヨコケンのジャズ趣味とか、ミタゾウの父親とか、本筋以外の小ネタもおかしい。
10億円の現金を巡って色々な人物が入り乱れるのだが、主人公たちはもとより悪役のヤクザや中国マフィアにしても少し間が抜けていて憎めない、人殺しもしないし。
プロットも複雑すぎず、簡単すぎず。
あくまでもこの小説は喜劇なので、シリアスなサスペンスや犯罪小説を期待しないこと。
伊良部シリーズのように続編が書かれることを是非楽しみにしたい。
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4087460959
No.9:
(4pt)

肩の力を抜いて楽しみましょう

10億円強奪を目論む男女3人のスラップスティック小説。
3人とは、インチキくさい自称青年実業家のヨコケン、商社勤務のミタゾウ、高慢な美女クロチェ。
解説の北上次郎氏の指摘どおり、「奥田英朗の自由奔放なジャンル横断」にふれることのできる一冊。『最悪』『邪魔』のような路線を期待せず、肩の力を抜いて読んでいただきたい。
ヨコケン、ミタゾウ、クロチェの順に3人の視点で綴られていくが、ミタゾウの章が一番好きだった(ミタゾウの章がなかったら星3.5ぐらいだったかも)。そして、本人の章では「嫌なヤツ」と感じたヨコケンも、別の2人の目を通すと嫌なヤツながら憎めない人間に思えてくるのがおもしろい。こんなところもお楽しみのひとつだろう。
軽いタッチの犯罪小説と言うと、古い人間ゆえ小林信彦氏などが思い浮かぶのだが(小林さんごめんなさい)、彼の小説ほど軽妙洒脱でなく、適度に泥くさいのが奥田作品らしい。
単行本のカバーより文庫のカバーの方が好みだなとも思った。
真夜中のマーチ (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:真夜中のマーチ (集英社文庫)より
4087460959
No.8:
(5pt)

爽快感

推理小説やサスペンスを好むのであれば、敢えて奥田作の本を選ぶ必要は無い。作者の経歴から考えても、重くて暗い長編が得意分野とは考えにくい。むしろ、キャラクター創り、視点の斬新さに注目すべきではないだろうか。そういう意味では、この作品は非常に軽快でポップな内容に仕上がっている。
世の中にはいろいろな職業がある。中にはどういう仕組みでお金が入ってくるのかも分からないような職業すらある。いわゆる裏家業。それを現実にあまりに忠実に描き過ぎれば、それは重苦しい内容になり過ぎて、重苦しさが逆に不快感へと変わる可能性がある。
例え犯罪だとしても認めてあげたくなるようなこと。例え犯罪者だとしてももう少し見ていたい人。自分も少しだけ日常から飛び出したくなるような、ささやかな勇気を与えてくれる一冊。
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4087746666
No.7:
(4pt)

中の上!

楽しく、一気に読ませてくれます。が、奥田さんらしいデティールへのこだわりはやや弱いです。若者3人が主人公の割には鋭さ、臭さ、青さという今風のキレもなし。「最悪」や「邪魔」から入ると肩透かしを食うかもしれません。時間の無駄ではありませんが、まあそれなりです。ただ私は奥田さんの文章が好きなので★1つ足して4つとしました。
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No.6:
(5pt)

ライトな横領合戦

『最悪』『邪魔』が暗すぎる・重たすぎる・息苦しいという方におすすめしたい。異なったタイプの3人の運命が、絡み合っていく様子はいくらか『最悪』に似ているが、『最悪』ほどの切迫感はなく、ライトな仕上がりとなっているからだ。『最悪』『邪魔』は、肩に力が入って読む側にも体力(?)が要るけれど、この作品なら気楽に読める感じです。もしかしたら、奥田英朗は「ミタゾウ」のようなタイプの人間に肩入れする傾向があるのかな…とちょっと思ったり。。。
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4087746666
No.5:
(4pt)

奥田らしさ満開

根っからのユーモア好きという噂の奥田英朗らしい作品。否定派の意見もあるようだが、確かに「最悪」や「邪魔」を読み終わった時の様な読後感を期待してはいけない。そもそもこの作品「真夜中のマーチ」は、奥田英朗自身が「一晩で読める面白い小説」を目指して作り上げた作品。よって物足りないと奥田英朗を責めるのも、また、軽く読めるように作られたこの作品に重厚さを求めるのも酷だ。ただ、軽く読めるとは言っても二転三転の展開は面白いし、奥田作品に共通して描かれる「人間の滑稽さ」はこの作品にも健在。重量級の内容を期待している人は肩透かしを食らうかもしれないが、まっさらな気持ちで読めば素直に楽しめる。そういう意味では奥田英朗を未読の人には入門編としておすすめ。また「最悪」や「邪魔」を読んだ人で、その中のユーモアさに惹かれた人にもおすすめだ。
真夜中のマーチAmazon書評・レビュー:真夜中のマーチより
4087746666
No.4:
(4pt)

これも奥田ワールド!

「最悪」や「邪魔」のようにシビアな作品に対して、「マドンナ」のようにユーモア満載の作品。どちらにも共通するのは「人生は思い通りにいかないやあ。」的な「不条理」の世界。これを描かせたら奥田英朗の右に出るものはいないだろう。今回は「マドンナ」的なユーモア作品。なんだかあんまり評判が良くないみたいだけど、随所に笑いがあり一気に読ませてしまう。個人的には十分に楽しめる作品だった。
真夜中のマーチAmazon書評・レビュー:真夜中のマーチより
4087746666

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