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(短編集)
マドンナ
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マドンナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全79件 61~79 4/4ページ
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読み終わって感じたのは、 「みんな頑張ってるんだな」ということ。 そして、自分も頑張ろうかな、と思えました。 組織に生きる人間の迷い、せつなさ、哀しさを描きながら、 どこかで共感させてくれる作品。 何かのエッセイかインタビューで読んだのですが、 作者はプロットや構成よりも、 人の心の動きを重視して描くのだそうです。 それだけに、どの登場人物も生き生きしています。 短編だから、気に入ったところから読んでもいいかも。 テーマは違いますが、 テイストとしては『東京物語』の読後感に似てるかな。 佳作、という言葉がよく似合う作品だと思います。 | ||||
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中年のサラリーマンが主人公の短編集ですが、さすがは奥田さん、秀逸な短編そろいです。私は、管理職が若い女性の部下に恋心をいだく、短編集の題名にもなった「マドンナ」よりも、最後の短編である「パティオ」で、泣けました。年取った自分の親への対峙の仕方、定年退職した静かに本を読むおじさんのダンディズムなど、奥田さんの作家魂が爆発していると思います。奥田ファンは必読です。 | ||||
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奥田作品で一番好き。自分がOLだからかツボに入るシーンがたくさんあった。特に「ダンサー」で酔っ払った父親が息子に思いのたけをぶつけるところ。いやー笑いました。ホントにその通りだと思えたし。会話を忠実にドラマ化してほしい。TBSの東芝日曜劇場あたりで。またどの作品の奥さんもいい味だしていた。結婚生活に夢が持てた。 | ||||
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40代の中間管理職のオジ様たちの、悲哀と葛藤。心より、「ご苦労様です」といってあげたくなる話ばかりです。本音で生きたくても、「会社」というしがらみの中では思うようにならない数々の出来事。同じようなことで悩んでいる、サラリーマンは多いことでしょう。恋愛、昇進、改革、人事、そして年老いた親との関わり、誰にでも共通する話題だけに、身につまされます。しかし、それに比べてここに登場する女性のたくましいこと! 同じ女性としては、「いくらなんでも女だって少しは悩んでますわよっ!」といいたいです。「ボス」に出てくる女性の合理的な部長。あそこまで、男相手に渡り合えるのは、うらやましい限り。スカッとしたことは事実ですが、「水曜ノー残業デー」の理由がはっきりしたとき、不愉快な気持ちになったのは、私だけでしょうか?疲れたサラリーマンの方が、ストレスを感じたときに読むには絶好の書ではあります。 | ||||
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本書は、男性40代の「課長」さんの心情などを描いている5つの短編小説です。中年男性の哀愁を感じさせます。男性40代はいろんな責任が出てくるんだと感じます。そういうつらさなどの真情がよく表われている。<5つの短編の概略>マドンナ:定期人事異動でやってきた若い女性(倉田知美)にあこがれる「課長」さんの話。ダンス:ダンサーになりたい息子をあきらめさせたい「課長」さんの話。総務は女房:営業から総務部にやってきて、総務の慣習に苛立ちを隠せない「課長」さんの話。ボス:新しく来た女性上司のやり方に苦悩する「課長」さんの話。パティオ:パティオで読書をする老人(おひょいさん)と父とを重ね合わせる「課長」さんの話。私が好きな話は、「マドンナ」ですね。正直言って、この課長さん可愛いなあと思います。また、正直な心情だと思います。倉田知美には結局気づかれることはないのですが、奥さんにはバレバレでした。部下の山口と彼女をめぐって殴りあうんですよね。そういうところも、なおかつ可愛いなあ。印象的な言葉は、「四年生大学を出て総合職になった女子にとって、結婚と出産って2大ハードルなんですよ」です。これは、仕事または家庭の二者択一を迫られると言うことなんだろうか。 | ||||
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「空中ブランコ」系のユーモア小説。サラリーマン小説なのに、安易に不倫が出てこないところがいいです。「ダンス」で偏屈な頑固者の課長も、『大人の対応』で社内運動会に出てくるし、「ボス」では、進歩的で完璧な女性上司に反発しながら、憎みきれない。そういう現実的な中途半端さが、作者の人間に対する暖かいまなざしのように感じられます。 「パティオ」のおじいさんが格好いい。「総務は女房」だけは、首をひねりました。こんな総務、カルロス・ゴーンが読んだら激怒しますよ。 | ||||
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どこにでもいて、課長の立場、男としての心情が非常にうまく描かれています。部下に恋て、息子や同僚に振り回され、上司との関係でギクシャクし、仕事や親の事で悩むといった、みんな多かれ少なかれ同じ状況や心情に置かれていて、物語とはいえ、オレだけじゃないんだと思わせてくれる、小説です。これ、シリーズにならないかな。伊良部みたいに。 | ||||
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『最悪』や『邪魔』など、どん底に落ちていく人々を描いたら天下一品の著者ですが、本作は、良くも悪くも「カイシャ人間」である、課長さんたちが主人公の、ありがちな日常を描いた短編集です。ドラマティックな展開があるわけではなく、日常的に自分にも起こりそうな、ちょっとしたエピソードが題材になっています。部下や上司との関わり、社内での処世術、夫婦関係、親子関係・・・誰もが思い当たるテーマについて、なかなか思い通りにいかない現実に「そうだよなぁ」と共感させつつも、最後はほのぼのと心温まる話に仕上げている点は、さすが、と感じさせます。全国の課長さんにおすすめの「いい話」がつまった作品です。『最悪』とは違って、肩の力を抜いて楽しみましょう。 | ||||
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切なさと。その全体を人間愛が包んでいて、読むものは、作中人物を励ましたり、励まされたり。女性についても、なかなかの考察。本の中に太い柱が1本通っていて、作者は自在に書き分けている感じ。まだまださらなる奥行きを期待させる作家である。 | ||||
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小編集です。タイトル通りマドンナも面白いですが、その他の作品も非常に面白いです。日常よくありそうな(!?)ことが、こんなに面白くなるなんて。とにかく面白い。お勧め。 | ||||
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怪作「空中ブランコ」で見事第131回直木賞を受賞した作家が、最初に直木賞にノミネートされた作品。この作品で獲ってもおかしくないというぐらい、面白い作品である。中年の課長の悲哀を描いた作品集だが、「笑い」と「泣かせ」のツボを押さえている。作者の作品は、「最悪」「邪魔」の路線と、「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」に代表される路線に大別されると思うが、本作品集は、後者のカテゴリーに入る。 | ||||
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結婚もしているし、会社でもそこそこの地位にもあるおじさん勝手に部下の女性に片思いしてる彼女と不倫の関係でもないのに勝手に妄想がどんどん膨らんで奥さんに突っ込まれるところで私は大笑いしてしまいましたか・可愛すぎる!世のおじさま、こんなに純情だったのですね。おじさんに対するイメージが小奇麗になれる本でした | ||||
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ぜひ、30代、40代のサラリーマンのみなさんに(特に男性)読んでいただきたい。どきりとするくらい、自分の周りによくある風景が描かれていることと思います。 | ||||
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本書は、サラリーマンが主役の5編からなる短編集である。中間管理職である課長の仕事中での喜怒哀楽を描き、30代以上のサラリーマンなら誰もが頷き考えさせられる作品となっている。 「マドンナ」では、ひと回りも違う若い女子社員に夢中になり、若い男子社員と恋敵としてケンカをする。「ダンス」では、会社の中で自分が歯車のひとつであることに満足していたのだが、一匹狼の同期やダンサーになると言い出した息子に対する自由への嫉妬から、いまの自分を見つめ直す。「総務は女房」では、出世街道の休憩所のような期間限定の総務への異動で、セコイ不正に目くじらを立てて孤立しそうになる。「ボス」では、女性上司に会社の古い体質を改めさせる改革に噛みつく。「パティオ」では、一人の老人に振り回される。しかし、どんなに喧嘩をしても丸く納めなくてはならない中間管理職。そんな彼らを支えているのは妻であり、家族なのだ。妻に見透かされ、息子に若き自分を重ね、怒鳴られ、無視されても一番の理解者なのだ。 本書を読んで改めて思った、やっぱり残業しないで早く家に帰ろうと。家庭の平和が一番のクスリということなのだ。仕事に疲れたサラリーマンにオススメ。 | ||||
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奥田英朗の短編集。中年サラリーマンの悲哀をユーモラスに描く。 サラリーマンの人の大変さというのは、想像するしかなく、感情移入して読んだとは言いがたいのですが、「イン・ザ・プール」でも発揮されていたぼけた語り口で、十分楽しめました。 特に思わず笑みを浮かべてしまうような終わりがとても上手くて、主人公に共感することが難しかった。「総務は女房」なんかも締め方の上手さになんとなく満足してしまいます。 というわけでどれも良かったのですが、「ボス」が一番気に入りました。 | ||||
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40代の課長さんを主人公とした短編集。表題作となっている「マドンナ」での年下の部下に恋する課長さんを始め、どの課長さんも憎めない人ばかりである。世の中の不条理を描かせたらピカ一の奥田英朗。このオフィス小説もある意味では世の中の不条理を描いていると言えるかも。文句無く楽しめる作品。 | ||||
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新しく部下になった女性に憧れて嫉妬に狂う『マドンナ』、組織に迎合しない同期と息子のダンス『ダンス』、総務に異動になり改革を押し進める『総務は女房』、女性の上司と戦う『ボス』、管理しているビルにやってくる老人のこと、故郷の親父のこと『パティオ』40代の課長達の事件を描く | ||||
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今度はこうきたかというのが最初の感想。前作『イン・ザ・プール』で筒井康隆ばりのドタバタ・コメディで愉しませてくれたが、今度は何と会社(オフィイス)小説。40歳代の”課長さん”を主人公にした短編集。表題作は、自分の部下に恋してしまう課長さんのお話。映画「七年目の浮気」の主人公のごとく、相手とのロマンスを空想してまう課長さんのプラトニックな恋の顛末を描いている。読みながら、この主人公に「うん、そうなんだよなぁ-」と思わず感情移入してしまった。その他、子供がダンサーになりたいと言いだし、どう説得しようかと悩んでいる課長さん。営業の最前線から総務部に転属になって戸惑う課長さん。同い年の女性が上司になって対抗意識に燃える課長さん。そろそろ親の面倒が気になる課長さん。などなど、あなたもきっと我が身に照らして、「がんばれ、課長さん」と声をかけたくなる主人公が見つかるはず。軽めのユーモアとハートウォーミングな今回の物語で、この作家の作風の幅の広さを再認識した。さて次はどんな物語を届けてくれるのか楽しみだ。 | ||||
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