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(短編集)
マドンナ
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マドンナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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奥田英朗の書く短編の、絶妙な夫婦の関係性が好きである。 しかし、この作品にはあまり感じなかった。どれもサラリーマンのちょっと滑稽な「変化」を綴っているのだけど、どこかしっくりこない。 私自身がOLであった1980年代であれば納得もするが、あまりにも全時代的な男どもが描かれている。 作品は、2000年から2002年(だったかな)のもの。 この時代の日本の会社って、まだこんなやつがいたのか?とか、まだデスクでタバコ吸ってたっけか?とか、そんな疑問が渦巻くばかり。 他の方もおっしゃっているが、最後の「パティオ」が、清々しくていい。 | ||||
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会社組織の中間管理職の課長らの仕事上の出来事を描いた作品。 表題の「マドンナ」と「ボス」は結構面白かった。 職場の女性と女性上司。 日本企業特有の考え方が今日通用しない恰好な例題だった。 一般文学通算2518作品目の感想。2021/04/12 20:30 | ||||
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タイトルになっているマドンナは、男性の心境がよく語られています。上司の立場ってこんな感じなんだな~と、これまで自分の周りでも見てきたことと重ね合わせてしまいました。 | ||||
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奥田英朗の会社を舞台にした短篇集を読むのは、『ガール』、『家日和』に続いて三冊目。前二作同様、さすが奥田英朗といいたいところだが、なぜか今回はスッキリしない感じが残った。面白かったんだけどね。 収録されているのは、次の5編。 「マドンナ」 「ダンス」 「総務は女房」 「ボス」 「パティオ」 いずれも主人公は、今の私と同じ40代半ばの男性サラリーマン。私は課長でもないし、子どももいないので、全く同じというわけではないが、彼らの心情は理解できる。 大分年下の部下に恋心を抱いたり(「マドンナ」)、女性のボスに反感を持ったり(「ボス」)、なんていうのは、経験はないけれど、気持ちはよく分かるし、会社の不条理な慣行に抵抗しながら、それに負けて、組織に呑みこまれていく(「総務は女房」)っていうのは、ウチの会社でもありそうなこと。 なんだけど、どうもスッキリしない。どれも結末に不満があるわけではないんだけど、読後感がスカっとしなくて、心のなかにもやもやが残る。若い女性読者なら、面白く読めるんだろうが、同世代にとっては、むしろ現実を再度つきつけられるようなのだ。「男はつらいよ」って感じ。小説ぐらい、年下の部下にモテて、ボスをやり込め、会社の慣行をブチ破るようなサラリーマンでありたい。なんてね。 そういう意味では、「パティオ」は良かった。まだ自分は退職までは間があるけど、退職後も矜持を失わない男でありたいものだ。 | ||||
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読んだ後、三等重役等のサラリーマンの悲哀を描い た小説で有名な源氏鶏太氏の作品を思い出しました。 世は変われど常に存在する悩み・問題を、さらりと 書いていて、読みやすいです。通勤の電車内で読むの にピッタリかと。 ただ、心に残る作品かというと・・・。 | ||||
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部下への恋心から膨張する自意識、父親としてのプライド、女の上司への苛立ち――。 作者は男という生き物のくすぐったいところをよく心得ていて、的確にジャブを入れてくる。 簡潔な文体で小気味よく話を展開し、人情味を利かせつつ、さらりと締め括る。 肩肘張らずに読める、ユーモラスな短編集。 | ||||
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電車の中で、通勤途中に読む。しかも、サラリーマン向け。といったところだろうか。 人物の内面の描写が中心なのだけれど、それが型にはまりすぎていると思う。もっとも、予定調和で心地よいという方は、多いだろうなとは思うけれど。 サウスバウンドの作者の作品とは、とても思えないし、イン・ザ・プールを書く人が、わざわざ書く必要があるのかと、思わず、思った。 おもしろかったけど、それだけだった。 | ||||
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やはり表題の「マドンナ」がよかった。中年男性の勘違いと恋愛に対する期待とが、とてもよく書かれていて、なんか恥ずかしいやら、寂しいやら。だれでも一度は、こういう思いがあるんじゃないですかね。不倫願望とか。でも最後は、自分の老いと愚かさを思い知るだけ。人生こんなもんです。 | ||||
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40代サラリーマン男性の、仕事を含む日常を描いた短編集。 どの主人公も会社の中では比較的エリートの部類なので「ごく平均的」とは言えないかもしれませんが、 彼らをめぐる親や子、妻との関係は誰でも経験するような事柄で、共感できる部分もあります。 ただ、私が女性だからか、我が家がここに登場するような家庭・会社事情と異なるからか、 心から共感できて面白いとは思えませんでした。 日常の生活を切り取った小説って、感情移入しやすいようで なかなか難しいなあ。 | ||||
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5編。それぞれが、40代のサラリーマン男性を主人公に、サラリーマン生活を描いている。 恋に落ちておろおろしたり、協調性のない同僚と息子の進路にやきもきしたり、総務の不正にじたばたしたり、女上司に反発したり、顔見知りの老人に優しいきもちになったり・・・。 家庭をもち、会社ではある程度の地位を得、どっしり構えて生きているだろう男性たちの、子どもみたいな嫉妬やプライドや正義感や感傷が、とても愛らしくてかわいい。 主人公たちだけでなく、登場人物みんなが等身大で、いかにも「いそう」でリアル。友人の「こんなことがあってさ・・・」みたいな話を聞いているみたい。 女性が読むと微笑ましく感じ、男性が読むとすごく共感するんじゃないかと思う。 なかでも「パティオ」はお寺と藤棚のエピソードがすごくうまくて、いい話、というだけでなく、よくできた話として感心した。 「ボス」の女上司の組織改革は、あまりにスムースに行きすぎだと思う!これだけは、強引なプロットに感じられて、私は不満。 | ||||
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