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(短編集)
マドンナ
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マドンナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 21~40 2/5ページ
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世代が同じくらい、自分もサラリーマンだからか、 (別に境遇が一緒というわけではないですが) ニヤニヤしながら読んでました。 とくに各話の主人公の妻とのやりとりがイイ! サラリーマン、おもしろい。 | ||||
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奥田 英朗って人間の心を描くのが上手です。 しかもほのぼのと。 久しぶりに小説を読みました。 | ||||
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転入してきた女性課員に恋してしまう課長さん、長いものに巻かれない同期のツッパリ課長の降格を阻止したい気持ちから部長と喧嘩してしまう課長さんほか、気の毒な課長さんが主人公の短編5話です。 いずれも、誇張感はありますが、実際にあるに違いないと思う話で、面白いと言ってしまうと悪戦苦闘している課長さんに申し訳なく感じるほどです。 しかし、短編ということもあって軽めの物語達で、するする読める分、読後の印象は深くありませんでした。 | ||||
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表題作の他、「ダンス」、「総務は女房」、「ボス」及び「パティオ」の全5つの作品で構成される企業の中間管理職を題材とした短編集。私は作者の<伊良部シリーズ>のファンなのだが、本作ではそれとは一味異なった中間管理職の悲哀を感じさせる短編が並び、作者の懐の広さを感じた。 表題作は、社内恋愛<妄想>を描いた悲喜劇で、身につまされると共に、作者の人間観察眼の確かさを改めて感じた。家族小説風味を加えている点も好感が持てた。「ダンス」は、一見息子の将来を慮った家族小説の様でいて、社会(会社)における「個」と「周囲との協調性」とのバランスを扱っていて鋭い。「総務は女房」は、営業の最前線から総務へと異動した課長の話だが、「女房と総務は敵にまわすな」、という作中の台詞が全てを物語っている。夜郎自大の中年男を扱っていてこれまた鋭い。「ボス」は、ヨーロッパ帰りの女性上司を持つハメになった課長のまさしく悲哀・憤慨を描いた作品だが、本作執筆当時にこうした状況に着眼した作者の先見性が光ると共に、その女性上司の造形が巧み。更に、総合職の女性社員や課長夫人がこの女性上司に好感を抱く点は皮肉が効いている。「パティオ」は、他の短編とは趣きが異なり、会社が管理するパティオへの増員を託された主人公が、そのパティオでひっそりと読書する老人(通称、おひょいさん)と自身の父親とを重ね合わせ、勇気ある行動に出るという抒情的物語。 新聞で読んだのだが、作者は本作を自選代表短編集としている由。それが頷ける充実した内容で、益々作者の作品から目が離せなくなった。 | ||||
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空中ブランコ、イン・ザ・プール、邪魔と続けて奥田さんの作品を読み面白かったので、こちらも読みましたが期待外れでした。 | ||||
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全ての短編集全部良かった! 読み終えたあと、すっと気持ちいい風が頬にあたって通り過ぎて行く感じだ。 中でも『マドンナ』『パティオ』は目の前で映像が流れていくようだった。 さすが直木賞作家、最後まであっという間に読ませてしまう。 うまい食事をとった後の満足感に似たものを感じた。 堅苦しい高級料理じゃないところがいいんだよな。 直木賞候補にあがったのも頷ける。 次は何を読もうかな! | ||||
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『マドンナ』は、一番大変な時期のおっさんらが主役の短編集である。 不惑の歳であるはずが、迷いに迷っている男たち。四十にして惑わずなんて今や昔なんだと痛感してしまう。 大企業に勤めるキャリア・ウーマンを快活に描いた『ガール』に比較すると、なんと、哀しいことか。いじらしくも、情けなくもあり、同じ年代の男性は、まるで鏡を見ているような気になのではないか。とはいえ、読んでいていやな気分になるわけではなく、「あるある、わかるよその気持ち」と首肯することしきりである。同病相憐れむに近いのかもしれないな。 登場人物それぞれは、大企業のよいポジションを得ているように想像される。それでも、男とは悩み多き生き物なのである。 「マドンナ」は配属された部下に恋心を抱いてしまった男を、「ダンス」は出世に意欲を持ちながらそれとは違う生き方への迷いを感じる男を、「女房は総務」は着任先に溶け込めないエリート街道まっしぐらの男を、「ボス」は新任の優秀な女性上司に反発する男を描いている。 「ボス」は女、男のそれぞれの価値観のぶつかり合いが如実にあらわれているのだが、どうしても同性のよしみで男の方を応援してしまっている。めったうちにあう男だが、ほんわかしたラストはとっても良い。 「パティオ」は他の作品とちょっと毛色が違っていて、仕事を通して人との出会い、そして面映ゆい親子の関係へと広がりを見せる。男親と息子の不器用な愛情が、自分自身を見ているようで胸がアツくなる。この短編集では僕の一番お気に入りの作品だ。 | ||||
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みにつまされる。親父の恋は哀しいものだと改めて感じる。会社組織のおかしさと悲しさが描き出される。 | ||||
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会社という組織の中で生きている中間管理職のための気持ちをしみじみと感じる短編集です。作者の暖かい視点を感じます。読後感のいい一冊です。 | ||||
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日常の中のドラマが上手にストーリーになって、つい引き込まれてしまう。 肩に力を入れずに読めるとページを捲り始めると・・・。 | ||||
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主役の服装や行動、情景描写が丁寧でわかりやすく想像しやすいので、読書初心者には有難い。読んでいて映像がすぐに浮かんでくるような気がする。男性心理とはこういうものなのか・・・?と勉強になりました。 あと、「マドンナ」「ガール」は両方読んだ方が面白い。 | ||||
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この物語は、中年が主人公の短編集ですが女性のわたしが 読んでもワクワクしました! ガールも読んでますが、企業を題材にした設定が個人的に好きです。 田舎に行くほど企業とかヒエラルキーとか薄いので、なんだか「とかいぽい」ものを 味わえます。 そして女性目線では気づけない「男性も人を好きになるといくつになっても浮かれるもの」 という事に なんだかときめきました。 男という生き物は、もっと理論的でドライな生き物だと思ってました。 嫉妬に狂い、(かわいいものですがね)何も手につかないなんて・・・この 主人公の様に恋されたいものですねー! 大概ライトな小説って「で、何がいいたいんだろう」という事が多いですが 奥田さんは対して意味はなくとも なんだかいい気分にさせてくれる という事がうまいきがします。 それってある意味すごくよくできてる小説です。 | ||||
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あっという間に読み終えてしまった。 四十代。会社でも、家庭でも、板ばさみ的な?年齢かしら? あっという間に過ぎる毎日に、ちょっとした気持ちの変化や、期待感。 戦う戦士四十代。 かわいくもおもしろい素顔がみれたかな。 | ||||
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前々から表紙のイラストが気になってました。 初めて読む奥田英朗氏の作品です。 中間管理職のサラリーマンが主人公で、程度の差はあれ、誰でもなんらかの形で遭遇するような状況設定です。 それぞれの短編で、奥様がいい味をだしています。 作り込み過ぎかな、という印象もありますが、読み進めるうちに、あるかな〜、あるかも〜と感じるようになりました。 特に表題作の「マドンナ」は、職場でありうる話で、荻野課長の恋心がさめる瞬間の場面がリアルです。 (187) | ||||
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こちらの本の裏には次のような紹介があります。 『上司の事、お父さんの事、夫の事を知りたいあなたにもぴったりの一冊です』 まことにそう感じる一冊でした。 家では口数の少ないお父さんが、職場で何を考えどのように振る舞っているのか、虚構の世界ではありつつも背中を重ねてしまう一幕が多々ありました。 大変面白く時間を忘れて読みふけりました。お薦めの本です。 | ||||
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文章は飽きることなく読めるので、暇つぶしにはもってこいの作家だと思う。ただ、「ボス」を読んで少し不愉快になった。女性の社会進出がテーマなのだが、毅然として余裕のある女性がすごいみたいな書き方をしているけれど、実際社会での女性はもっと不自由で必死であり、ボスから怒鳴られても家庭のため頑張っている人も多く、どちらが凄いかというと個人的には後者だという意見である。男性も同様。頑張れ、キャリアウーマンよりも、頑張れ普通の人々。みたいな感じ。 | ||||
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奥田英朗の会社を舞台にした短篇集を読むのは、『ガール』、『家日和』に続いて三冊目。前二作同様、さすが奥田英朗といいたいところだが、なぜか今回はスッキリしない感じが残った。面白かったんだけどね。 収録されているのは、次の5編。 「マドンナ」 「ダンス」 「総務は女房」 「ボス」 「パティオ」 いずれも主人公は、今の私と同じ40代半ばの男性サラリーマン。私は課長でもないし、子どももいないので、全く同じというわけではないが、彼らの心情は理解できる。 大分年下の部下に恋心を抱いたり(「マドンナ」)、女性のボスに反感を持ったり(「ボス」)、なんていうのは、経験はないけれど、気持ちはよく分かるし、会社の不条理な慣行に抵抗しながら、それに負けて、組織に呑みこまれていく(「総務は女房」)っていうのは、ウチの会社でもありそうなこと。 なんだけど、どうもスッキリしない。どれも結末に不満があるわけではないんだけど、読後感がスカっとしなくて、心のなかにもやもやが残る。若い女性読者なら、面白く読めるんだろうが、同世代にとっては、むしろ現実を再度つきつけられるようなのだ。「男はつらいよ」って感じ。小説ぐらい、年下の部下にモテて、ボスをやり込め、会社の慣行をブチ破るようなサラリーマンでありたい。なんてね。 そういう意味では、「パティオ」は良かった。まだ自分は退職までは間があるけど、退職後も矜持を失わない男でありたいものだ。 | ||||
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短編物語の全てが男性主人公。 かつ、会社勤めの中間管理職ばかりである。 なので、中年男性といっても、世間一般代表ではありません。 しかも、それぞれ優秀な人物であり、描写からも一流企業の勤め人というのが伺えます。 う、羨ましい、、、と一概に言えないのがサラリーマンの辛い所。 働き方も固定化してきて、安定期にあるはずが、 この歳だからこそ起こる、”ちょっとした変化(結婚や就職から比べると)”で、 想定内の生活から踏み外してしまいます。 少し重い風邪ひくようなものですが、大人の病気はこじらせます。 心乱され思い悩むこととなります。 しかし凝り固まった中年の頭が、小さなキッカケにより、 最後にはほぐされるのは著者のパターン。 彼らが直面する問題は、”部下への恋心”、”出世競争”、”総務の賄賂”など 不条理な事ばかり。この本には、具体的な解決策は出てきません。 でも、そんな問題との付き合い方は示してくれます。 とはいえ、この塩梅がなかなか難しいんだよなぁ。 著者の『ガール』は既に読んでいました。 そこでは女性の立場から、年齢に対する付き合い方が大きなテーマでした。 『マドンナ』は、年齢というより、会社という社会での立場・勤め方というのがテーマかも。 どちらも最後は達観の域になるというのは似ているかもしれません。 これからも変わり続けていく、日本の会社。 サラリーマンはその度思い悩むんだろうなぁ。、、、なんか滑稽です。 | ||||
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私は14年間銀行で総合職をしていたので、作者の描く会社や会社員の様子が本当に現実に即していることにびっくりし、「この人ってどうしてこんなに会社の事情を知っているのか」と思わずプロフィールを見直してしまった。 とくに、女性上司の人物造形がものすごくリアリティがあってただただ感心する。 私が奥田英朗の作品を全部読むきっかけになった作品です。 | ||||
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読んだ後、三等重役等のサラリーマンの悲哀を描い た小説で有名な源氏鶏太氏の作品を思い出しました。 世は変われど常に存在する悩み・問題を、さらりと 書いていて、読みやすいです。通勤の電車内で読むの にピッタリかと。 ただ、心に残る作品かというと・・・。 | ||||
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