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邪魔
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邪魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全125件 41~60 3/7ページ
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及川と刑事九野との執拗な駆け引きが展開するがなかなか及川は尻尾を出さない。 一方及川の妻恭子は夫の放火の事実を知ると愛する二人の子供を守るためある行動にでる。 意外な結末が待ち受ける。 題名の「邪魔」の意味がわかってくる。 単純な放火事件では済まない面白さがある。 一般文学通算930作品目の感想。2014/11/16 21:50 | ||||
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非常にテンポの良い小説で読みやすい。 平凡な主婦が、様々な条件が合わされば、ここまで追い込まれるのだと言う事を リアルに伝えてくれる。読んでいて非常に引き込まれた。 ただ、もちろん小説の上であるとは言え、及川夫妻の子供たちの境遇をついつい 考えてしまった。両親ともに犯罪者なんて、辛すぎますよね・・・ | ||||
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物語が複雑に絡み合っていて、とても面白い。飽きさせずに読ませる | ||||
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最初の方はオヤジ狩りの話から始まることで、どこか他人事のような雰囲気に感じますが、妻帯者でサラリーマンならどこかありがちな展開に引き込まれていくと思います。 少しの気の緩みから、どんどんドツボに嵌っていく主人公を、周りの登場人物を中心にした話で伝えていきます。もう続きが気になって下巻も即購入してしまいましたよ。 家族の幸せなありふれた生活、そして配偶者の安心がどれほど大切かを再認識することのできる文庫です。登場人物の心理がすごく伝わってくるので、読んでいると疲れてきます。引き込まれていくので、時間のある時にゆっくりお読み下さい。 | ||||
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まぁ初期の作品とは言え、ちょっとひどいなぁ。 「最悪」 はまぁまぁだったので、これも読んでみましたがこれは駄目だ。 一番の感想は 「伏線をもうちょっとちゃんと使いなさい」 です。 色々と引っかかるところが出てくるんですが、それを使うことなく小説が終わります。 その違和感がまさに「邪魔」。 日常生活から転がり落ちる、と言うのを書きたいんならそうしたら良い。 ミステリーの手法を使うんなら、ミステリーとしても読めるようにちゃんと書きましょう。 読み終わって「伏線の説明ってあれだけ?」と思った箇所がいくつもあります。 あと、バランスが悪い。 「最悪」 は三人のストーリーがバランスよく描かれていますが、この作品では刑事と主婦が重めで、高校生は軽い。 そのアンバランス感も「邪魔」。 常々言っていますが、やはり長めの長編(単行本なら二段組、文庫なら上下巻)なら、それなりの内容が伴わないといけないと思います。 この本は二段組、450ページもの長編なんですが、読み終わって 「これで終わり?」 と思ったのは僕だけではありますまい。 ちなみに僕が読んだのは初版ですが、396ページに句点が二つと言う誤植があります。これも減点です。 星一つ。残念。 | ||||
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それなりに楽しめたものの盛り上がってくるのが遅く、あまり話がまとまらず終わるので 読み終えてもどうにもスッキリしない 主役の一人ともいえる渡辺も居ても居なくても変わらない存在感で、刑事絡みのしがらみの 話もごちゃごちゃしただけで何らかの結末を迎えるわけでもなくどうにもいまいち 楽しめないわけではないが、最悪と比べるとかなり物足りない作品 | ||||
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面白いです。でも、内容が重くて読むのが辛い。それでも読んでしまう…っていう感じで、すぐ読んでしまいました。気持ちが沈んでいる時は、読まない方がいいかも。 | ||||
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ストーリーの展開があまりにも、予想に沿いすぎてかえって面白くなってくる。 人はみんなろくでなしだという、作者の意図が共感できた。 | ||||
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ヒタヒタと悲劇が忍び寄る気配。 うやむやにして知らんふりする時の人間の心情。 勤め人なら誰でも少しは心当たりあるモヤモヤ。 色々な人物からの様々な視点から話が進み、 飽きることなく、一息に読んでしまいました。 | ||||
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物語の主題は刑事もの。 ある会社で起こった火事の犯人の捜索ということで 物語は流れています。 それを追っているのは、 数年前に妊娠中の奥さんを事故で亡くし、 それ以来不眠症に陥り、 精神的にも不安定になっている九野薫。 奥さんを事故で亡くすまでは、 警視庁でも有望視されていた刑事。 でもその彼の危うさは一見日々の捜査には現れない。 が、その彼が唯一心安らげられる義母関係性の中に、 実はしっかりと描かれている。 そして、その主題の火事の第一発見者で自身も火傷を おったものの、容疑者として追い詰められていく 火災が起こった会社の従業員及川。 そしてその妻の恭子。 ある時期の若者が陥りやすい、無力感の中で、 学校や家からはみ出してしまい、 その仲間の中でしか生きられないがために、 事件に巻き込まれていく裕輔。 勘違いの恋愛に自身を崩壊していく、 九野の同僚(?)刑事花村。 放火事件捜査を通して、それぞれの心の脆さを、 これでもかと描いていく。 正直読んでいて苦しくなっていくけれど読むことを 辞められないそんな一冊です。 LAST九野の結末には少しストレスが残るけれど、 それまで家族であることを守ることに必死となり、 放火まで起こしてしまいながら、 最後家族をキッパリ捨てて、 港町に一人自由に生きる道を選んだ恭子に、 本当に不思議だけれど、自分も肩の力がふと抜けた気がしました。 | ||||
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スーパーのパート、刑事、チンピラ。それぞれの社会のヒエラルキーで葛藤する様は、誰もが共感し、応援したくなるのではないだろうか。物語を作るお手本のような作品。 チンピラにはもっと酷い目にあって欲しかったのだが、それは作者の優しさかな。 | ||||
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奥田さんの「最悪」と「邪魔」は大好きな一冊です。 スピード感と読みやすさ、読み手の野次馬根性を満たしてくれる内容の濃さがあると思います。 意外とゴシップ好きな女性には面白く読めるんではないでしょうか。 私にとっては読み終わったあともブックオフに売らずにとって置いてある数少ない作品の中の1つです。 | ||||
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単なる犯罪小説ではなく、人間描写に深みがある面白い本だった。壊れていく主人公の主婦にリアリティがあり、人ごとではない感じがした。 | ||||
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・文章自体の流れの良さや、表現力からくる読みやすさというのは、 他の奥田さんの作品と同じレベルに仕上がっていると思います。 ・そこからそれ以上に、どれだけ作品を好きになるかは、登場人物がどれだけ 好きになれるかということが重要だと思うのですが、本作の場合、いくつかの登場人物の 視点から描かれていながら、それぞれの登場人物にあまり好感を持てず、気持ちを 同化させにくいように思いました。 ・下巻に入り、そろそろ登場人物に愛着がわいてきた頃、やっぱり離れていくような展開になり、 真夜中のマーチのように読んだあとで、すっきりするということはない作品だと思います。 ・表現としては、女性を描く表現がとても上手いなと本作でも思いました。 ・作品としては、二冊に大容量で続けることを担う登場人物たちではないのが、残念でした。 ・警察官僚機構の描き方は、大沢在昌さんの新宿鮫のように暗い描き方ではないにしても、よく描けていると感じました。 | ||||
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奥田氏は,細部を書き込む作家のようだ、その愛撫がリアリティを担保している。 しかし、スト−リーにはこだわらないようだ。おそらく行き当たりで、書き進むタイプなのだろう。 物語は、プロだから破綻はしないが、想像のつく紋切り型になっていた。 私は、書評によって本の購入を決めることが多いが、 興味をもつとその周辺もまるごと購入してしまうという悪癖がある。 奥田氏の場合も、『無理』を買うときに、まとめて『最悪』と『邪魔』 も買ってしまった。『最悪』は趣味に合わなかったが、今回の『邪魔』葉。基本構造が 『最悪』と同じなので、どうも趣味に合わないのである。 既に買ってある『無理』に期待しよう。 | ||||
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市井の普通の人が、運命のあやに巻き込まれて転落してゆく、という著者の他作品(「最悪」など)と、物語の基本構造は共通している。 つまり、登場人物たちのキャラ・背景の設定が異なるだけ。それでも、その転落の仕方が、周到な伏線とその回収の仕方によって、同じ著者の他作品を読んでいても改めて楽しめる。 本作品では、徐々に壊れてゆく主人公の主婦、及川恭子が好きになれるかどうかが、読後の満足感に大きく関連するだろう。 自分は、この恭子の行動が愚かしいとは思いながらも、惹き込まれるように感じたので、本作品は楽しかった。 | ||||
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重い。量も内容も。どんどん壊れていく日常と社会。「最悪 (講談社文庫)」のときと同様、だめ若者にだめ親父、平凡な女性。今回はさらに既に壊れている刑事も加え、みんながどつぼにはまってゆく。あともどりはできない。それでもやっぱり明日はくるんだなぁ。 | ||||
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放火事件をきっかけに様々な影響が広がっていく。 前半は犯人を追う久野という刑事を軸に事件の真相に迫っていくが、 事件にからむ人物達にさまざまな影響が及び、久野刑事の不眠症の原因が 明らかにされるところから、この物語の主役が一変する。 読みすすめると男は結局、女性の支えがあっての生き物であって 女性の存在によって男達の生き様が変わってくるんだろうなと思えてくる。 久野という刑事も心の支えは妻や義母の幻影だ。 いろんな男達がでてくるが、一番たくましいのは及川恭子という主婦だ。 同じく群像劇の「無理」よりは希望がある作品だと思う。 | ||||
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平凡だが幸福な生活が、ある事件を境に揺らぎ始める…。平穏な生活に身を置く人間が堕落していく姿を描いています。 「人間って、足りなければ足りないことに悩んで、あればあるで、失ったらどうしようって悩むんだよ」 | ||||
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筆者が得意とするリアルな心理描写で描かれたミステリー。 ミステリーといっても大きな謎があるわけではない。 平凡な主婦、不良の若者、トラウマをかかえた刑事の 三人を主人公を軸に警察組織の汚染や共産主義の活動グループや ヤクザなどを絡め最後まで一気に読ませる。 しかし、主人公達は結局救われるわけではない。 正直後味の悪さが残った。 読者自身の精神状態が上向きの時はいいかもしれないが、 やや落ち込んでいるときの気分転換の読書には全く不向きだ。 それにしても奥田氏はこのようなダークな小説から コメディ、微笑ましい短編など本当に作風に幅の広い小説家だ。 | ||||
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