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(短編集)
賢者の贈り物
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賢者の贈り物の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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各編の扉裏には有名な童話、神話、童謡などを示唆する言葉が書かれている。 物語はそれらを下敷きにした日常の謎系ミステリーである。 すべての作品にメタキャラクターとして登場するのが磯風という女性。 この名前はおそらく「イソップ」に漢字を当てはめたものだろう。 ミステリによくある批判に「そんな凝ったことをする必然性がどこにある」という疑問があるが、 日常の謎系ミステリでは特にその感が強い。 でも、イソップが狂言廻しじゃ仕方がないか。 と、開き直って楽しみました。 スタイルはいつもの石持流で、対話あるいは自問自答の中で正解を導いて行く形。 結局答が明かされない「玉手箱」、作者の手抜きかとガッカリしたのですが、 これが玉手箱を開けずにおくといういうことなんだなぁと納得。 あと、内容と関係なのですが、この文庫のカバーはいただけません。減点1です。 | ||||
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いわゆる日常の謎系の連作短編集である。各話それぞれが、歴史的ないわゆる名作物語のテーマを下敷きにしているところが特徴。・・・なのですが、どうも読んでいて、結局最後まで深く入り込めませんでした。 最初の一話目が、オカルトと言うか妙にファンタジー調な話になっていて、この結論って論理的にどうよ、というところで、まず印象が悪かった。 続く二話目以降、提示された謎がある程度合理的と思える謎解き(真実かどうかの確認までは描かないけれど、これはまあ日常の謎系ではありがちなことなので)にまで達する話と、ぜんぜん謎解き的なパートに達する前に終結してしまう話とが混在していて、後者の場合、読者としては読んでいて置き去りにされた感がしてしまう。 また、共通的な話の展開として、提示された謎に対していろいろな仮説をだしてくるけど当初はどれも合理的説明にならなくて、最後の最後でおもいつく突飛な仮説が実は・・・という流れ自体はとてもよいのですが、最初のほうで出てくる大量の仮説がかなり安直なものばかりになっていて、読んでいて鼻白んでしまうこともしばしば。 まぁ、表題作は、これはなかなかバランスが取れていて良いんですよね。書籍全体としてのバランスというか粒ぞろいさをもうちょっとなんとかしてほしいなあ、と思います。 | ||||
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