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(短編集)
鳥少年
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鳥少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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表題作他、全13の作品を収めた短編集。1970〜80年代に執筆された短編の中から単行本に未収録だったものを収録した由。50頁近いものからショート・ショートめいたものまで幅広い短編が収められているが、随所に作者らしさが出ている。 基本的には性愛における女性の快楽の強さ、それに基づく性愛(恋愛ではないと思う)を求める女性の業の深さをテーマとした短編が多い。作品には勿論男性も登場するが、単なる添え物に過ぎず、この男性を絡めたヒロイン達の運命をミステリ的技巧で読ませている所が作者の真骨頂であろう。複数の書簡だけで構成してミステリ的効果を高めている冒頭の「火焔樹の下で」、同じく構成の妙が光る「血浴み」、「指」がこの代表だろう。また、ホラー味を強く出している「坩堝」、「魔女」も印象に残る。一方、無為が狂気を産むというテーマの「密室遊戯」は、乱歩「屋根裏の散歩者」を想起させて面白い。 全編粒揃いという感じはしなかったが、作者の持ち味を知るには十二分の内容だと思う。この後に、重厚な長編群を発表するのだが、その入門としても恰好な短編集と言えるのではないか。 | ||||
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創元推理文庫とあったので、推理小説の短編集と思い購入しました。しかし違いました。 少なくとも刑事や探偵が謎解きをする話ではないし、日常ミステリーというわけでもありません。確かに要素的にはそういう話しもないではないのですが、ほとんどの話は推理のすの字も感じられません。 何といったらよいのでしょうか……。人間の心の機微を表しているというか、「ブンガク」してるというか。ただ、額面通りに「推理」と受け取って買うと後悔すると思います。 また中には性的な表現もあり、強姦などもある事から、その手の話が苦手な人は遠慮した方が良いかも知れません。 それと文章の方ですが、話によっては非常に読みづらいですね。誰が台詞を言っているのか大変わかりづらい事も多いですし、そもそもキャラクターに個性があまり割り振られていない場合も見受けられます。少なくとも「娯楽小説」として楽しむのは難しいでしょう。 あと表紙のイラストにある、鳥の羽をあしらった服を着ている横顔の青年らしき像。実際の「鳥少年」の中身とは相当かけ離れたイメージです。お気をつけ下さい。 | ||||
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