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失われた貌



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【この小説が収録されている参考書籍】
失われた貌

失われた貌の評価: 3.48/5点 レビュー 65件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.48pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1~20 1/2ページ
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No.36:
(4pt)

深い人間ドラマ

1つの事件から1人の失踪事件へと繋がっていく。過去の未解決事件が掘り返されていき…。登場人物が多く、中盤までは相関図が必要なくらい入り乱れていた。それがラスト、枠の中にパーツが一つ一つピタリとハマっていった時の爽快感に似た感情が広がった。綿密なドラマでした。
日野、入江、羽幌、それぞれのキャラ立ちがいいのでスピンオフがあっても面白そう。
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No.35:
(5pt)

この小説は、「愛」の物語である

この小説の構造は、ハードボイルド風味のミステリー小説です。
けれども、全体をとおして流れているのは「恋愛」であり、「恋」が生み出す理不尽
とも思える思考と行動です。

三分の一まで読み進めたところで、キーマンである女性の小学4年生になる息子の
詩が出てきます。

 あの人たち反省してないね といった
 しかたないね 恋ってそういうものなのよ とお母さんは笑った

といったものです。何でこの詩が出てくるのだろうと思いましたが、ここに歌われて
いることが、この物語のすべてを端的に表していると、後々わかります。

主人公と、同期の警察官は、事件の収束のために、別のアプローチを取ろうとします。
一方は ”護ることで救おう” とし、他方は ”壊すことで救おう” とします。
正反対に見えても、判断の境目は紙一重であり、両者ともが、性(さが)に抗えない
人間への慈しみが滲み出ています。

ハードボイルドのスパイスが効いているのは、バーのマスターと交わす月を道具にした
会話です。”満たされてばかりの人生はないし、ただ失うだけの人生もない”。

この小説の事件に関わる登場人物は、満たされた人生を送ってきたとは思えないけれ
ども、彼らの生活にはいくばくかの幸せがあったのでしょう。

親子、夫婦、友、恋心を抱く相手、愛人、生まれてきた子と生まれてこなかった子。

この小説で描かれているは、「愛」の物語でした。
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No.34:
(5pt)

人間の内面に切り込むミステリーを読みたい人におすすめの一冊です

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No.33:
(4pt)

伏線回収

あらゆる挫折から始まる私たちの人生を私たちは生きるしかない・・・ヤスパース「哲学入門」を彷彿とさせる。
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No.32:
(5pt)

安心して読める。

ミステリーの本流。味わい深い。
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No.31:
(4pt)

淡々と…最後に少しの驚き

物語が淡々と進んでいく感じでしたが、登場人物がなかなか記憶に残らず、入り込めない場面もありました。最後に少しの驚きがあり、最終的には楽しめました!
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No.30:
(4pt)

「ハードボイルド」として読むと面白いのではないか

【鑑賞のきっかけ】
2025年中の優れたミステリを選出する定評のあるミステリランキングで、三冠という宣伝で興味を持ち、読んでみることとしました。

【率直な感想】
<宣伝文句とは違う印象でした>
本書の宣伝文句から察すると、本格ミステリを想像してしまいます。
まず、第一に、最初の殺人事件が、「顔のない死体」で、これは本格ミステリでよく取り上げられる題材であること。
第二に、「周到に張られた伏線」「最後に裏返る真実」といった説明から、何らかのトリックが仕掛けられており、どんでん返しがあると想像してしまうことです。
でも、実際に読んでみると、本作品は、「本格ミステリ」の範疇に入るものではないことが分かります。

<ハードボイルドとして読むとよいのでは>
それでは、本作品は、どんなジャンルのミステリなのだろう?
そう考えていった時、ある書評で、ロス・マクドナルドの作風に近いと書かれていたのを見て、なるほど、と思いました。
「ハードボイルド」と捉えるとしっくりします。
私は、ロス・マクドナルドより、もっと時系列的に新しいものとして、マイケル・コナリーの「ハリー・ボッシュ」シリーズを想起しました。
ハリー・ボッシュは、ロサンゼルス市警察の刑事。
彼は、自分の人生と向き合いながら、懸命に捜査をしていきます。扱う事件の背後には、複雑な状況が控えていて、いわゆるトリックのようなものはないですが、意外な真相が幾重にも重なって明らかになっていきます。

<ハールボイルドとしての展開>
本作品の主人公、日野雪彦も刑事であり、捜査過程で、彼の心情の動きが繊細に描かれ、人生と向き合いながらの展開です。
また、殺人事件は複数発生し、背後には複雑で意外な真相が何層にも重なって控えています。
三人称ではあるものの、終始、日野雪彦が視点人物となっていて、読者は、日野に感情移入しながら読むことができます。
また、明かされる真相は、どんでん返しのような強烈なものではないですが、複雑に絡み合った糸がほぐれていくという、伏線回収の面白さを味わうことは十分に出来るので、ミステリとしての満足度は高いのではないでしょうか。

【全体評価】
当初は、本格ミステリと思っていたので、戸惑いがありましたが、「ハードボイルド」として評価していくと、かなり高品質な作品と分かり、読後感はとても爽快です。
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No.29:
(5pt)

満足感がすごい

さすが評価されてるだけのことはあります。
無駄のない構成。一気に読み進めてしまいました。
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No.28:
(4pt)

感動しました。

警察小説は数々読んできたが、日野刑事は新たなキャラクターでした。犯罪を扱ってはいますが主題は家族なのだと感じました。
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No.27:
(5pt)

さすが

思いもよらぬ終末。読んでよかった。でも、ちょっと疲れた。
でもさわやな気持ちにもなった。
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No.26:
(5pt)

多くの事象の相互関連の組み立てが秀逸

驚愕のトリックなどはありませんが、複雑なプロットが綺麗にまとまっており、このミス一位も納得の作品
ずいぶんと都合よく話が展開したかと思う部分なども、蓋を開ければ他の事象とリンクしていたりと、兎に角丁寧に作り込まれています
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No.25:
(4pt)

精緻なロジック。オフ・ビートなユーモア。しかし、<驚き>は少ない

櫻田智也の著作を読むのは、「蝉かえる」(2020/7月 東京創元社)以来になります。民俗学、母親と少女、人種と悪意、遺伝子組み換え、そしてアフリカの病というメイン・テーマに生物学と昆虫学を駆使した探偵・魞沢がそれぞれのミステリを解き明かしてくれました。とは言え、本作の出版は、2025/8月。既に評価が出尽くしてしまった感があって、出遅れて読んだ私にとっては内心忸怩たる想いがあります。
 舞台は、或る地方都市。現時点、モデルを特定できず。
 主人公は、媛上警察署捜査係長、日野雪彦。彼は、顔が叩き潰され、人相が判断できず、両腕とも手首から先が切断された状態のまま谷底に放り出された変死体を巡る殺人事件に駆り出されます。バディは、若き女性巡査部長、入江文乃。ひとまず、二人のタメ口めいたやり取りが楽しめます。一方、いわくつきの生活安全課の警部の事件がぼんやりとパラレルに加わり、すぐさま、新しい殺人事件が発生し、それらが何となくつながっているような、いないような(笑)・・・いずれにしろ捜査が進行していくことになります。果たして、事件の犯人は誰?その真相は?
 パズラーですから、多くを語るつもりはありません。精緻に組み立てられたロジックの中、(途中、ワルの私立探偵が登場するからかもしれませんが、)往年のロス・マクドナルドの作品を読んでいるかのような複雑な人間関係の入れ子の中を捜査側が右往左往していきます。また、特筆すべきはそのオフ・ビートなユーモアが随所に感じられて、ページを止めることがありません。丁寧でしっかりとしたロジックに裏打ちされたパズラーから機械的な面白さを得ることは可能ですが、その果てに生きることの悲しみであったり、それでも尚一人の<警察>の中に存在する職業人としての矜持を伺わせて終わる結末も見事だと感じました。
 ただし、<驚き>は少なかった。それは、この小説のタイトルにあるのかもしれません。あまりにも説明的なタイトルが、ミステリの醍醐味を失わせてしまっています。
 ◻︎「失われた貌」(櫻田智也 新潮社) 2025/12/27。
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No.24:
(5pt)

どんでん返し!みたいな派手な展開には期待しない方がいい

前半で散らばっていた断片がぐわーっと集約されていく後半の展開がお見事!
警官としての正義と人間としての葛藤が丁寧に描かれており、
単なる謎解きとか伏線回収気持ちいい〜!とかに止まらない重厚な人間ドラマだった。
帯が「どんでん返し!」とか煽っているが、よくあるトリック先にありきの
エンタメ系の薄っぺらいサスペンスではないので、どんでん返しに期待しない方がいいと思う。
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No.23:
(5pt)

さすがランキング1位の見事な構成

いわゆる名探偵モノではなく警察小説なので、帯の煽りに変な期待感があると肩透かしを食らった人も多いそうだが、後発で読んだ自分はとても驚きながら読むことができた。個人的には、有名作家で煽りまくる手法はあまり好きではないけど…。

最初はやはり短編集のイメージが強かったのだが、このミスのインタビューでモース警部を意識したと言っているのを見て納得。後から考えると当たり前にしか思えない結末が、最後まで整理されずぼんやりとした違和感で引っ張っていく手腕はお見事だった。

ということで構成は満点だがヒューマニズムに寄りすぎな点が個人的好みではないのと、特に前半文章がこなれていないのか読んでいて引っかかる箇所が多かったのが気になった。
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No.22:
(5pt)

本嫌いでも楽しみ

妻が珍しく読みたいということで購入。あっという間に読破。面白かったということで私も読むのが楽しみ。
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No.21:
(5pt)

恐るべき伏線回収!

顔を潰された死体という幾度となくミステリ小説で書き尽くされたと思われる謎から、ここまで話を広げて、しかも広げたエピソードを回収した作者の筆力たるや!
事件は解決すれど、ラストシーンには考えさせられ、人間というのは白黒はっきり割り切れるものではないことに深く共感した。
伏線回収の見事さはフロスト並みで、ミステリ好きなならたまらない!
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No.20:
(5pt)

上質な二時間ドラマ

純粋に面白かった。
警察内部のドロドロよりも、淡々と事実関係がわかっていくその過程が面白い。
登場人物たちにも良かった。
久々に上質な二時間ドラマを見ているような気がした。
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No.19:
(4pt)

素敵な登場人物たち!

タイトル通りの真っ暗闇な貌に、劇中の様々な伏線が回収され、まるで月が満ちていくように闇の中から本来の貌が浮かび上がってくる、その不気味さにゾクゾクし、そんな悍ましい月明かりに照らされた愛しい登場人物たちの影に心奪われる、そんな作品。めちゃくちゃ面白かったです!
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No.18:
(5pt)

最後まで楽しめるミステリー本

このほんのミステリー内容に引き込まれました。
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No.17:
(4pt)

とても面白いが、読みにくい

ストーリー、伏線など非常に面白く読んだ。ただ、小学生でも読める漢字をひらがなで書いている箇所が相当数あり、読みにくい。意図があるとは思えないのだが…。
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