■スポンサードリンク
失われた貌
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
失われた貌の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず文章がすっと入ってこない、警察を知らない人が想像で書いたんだろうなぁという印象です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
タイトル通りである。伊坂幸太郎や米澤穂信、恩田陸の三者が「すごいミステリだ」と推薦する作品が、「あまりにも堅実すぎる警察小説」であると誰が見抜けるだろう。淡々とした語り口、地道な捜査。快刀乱麻を断つような場面はなく、ひたすらに泥臭いシーンが続く。 それだけを見れば特段、悪い作品ではないのだ。 ただし「本物の伏線回収」や「本物のどんでん返し」などと言われると、どうしてもそう言った、世界ががらりと様変わりする様子を期待してしまう。そして本作は、そういうタイプの作品ではなかった。はっきり言って期待はずれだった。肩透かしを食らった。 調べてみると、どうやら肩透かしを感じたのは私だけではないようだ。SNSなどを見ればすぐに、大仰な帯に不満を抱く声があがっている。本書が純粋な警察小説として上梓されれば、こんなことはなかっただろう。 最近、こういう煽りすぎの帯はよく見かける。だがそのような売り方をしたところで、こんな結果になってしまうのは、作者にも作品にも不敬ではないか。プルーフの煽り文を見れば、「担当作品の累計発行部数が1200万部の編集者が猛プッシュ」とある。それは編集者ではなく作者の手柄だろう。虎の威を借りる狐戦法とでも言うべきか。こういった売り方はあまり好ましくないと思う。 伏線は回収されるが、期待していたほどではなく、よくあるミステリとしかいいようのないもの。とても「本物の」とまるで他ミステリ作品が偽物であると言わんばかりのこと言って、他作品を貶してまでして発表されるような代物ではない。 登場人物の魅力も薄い。警察小説だからと言われればそれまでだが、本当に堅実の域を出ない。 別にいいのだ、よくある警察小説で、よくある堅実なミステリである。これを傑作と手放しで評価することは難しいが、良作だろうと思う。 しかし楽しめなかった。期待しすぎたことが要因だろう。 本書をこれから読む人は、帯をまず外し、焼却炉に叩き込んだのちに読み始めて欲しい。私のような人間がこれ以上増えないことを願うばかりである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!