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蛍たちの祈り
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蛍たちの祈りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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短編ごとの物語が繋がり大きなストーリーをなしています。生きる価値や家族の価値など,さまざまなことを考えるきっかけとなりました。 | ||||
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田舎町のミステリックな人間模様に首根っこを掴まれた! 親に人生を狂わされた者たちの 炎のような怒りが迫力満点ですね。 渦巻く憎悪にうち震えましたよ。 哀しき罪の果てに続く 痛みの連鎖を目の当たりにして、 真っ当に生きないといけない、 人に道を踏み外させてはならないと 胸にガッチリ刻印された気がします。 はびこる自己責任論の空虚化さを 訴えたかったであろう著者の真意に、 ストーリーが力強い説得力を与える傑作。 無関心や過干渉を含めた あらゆる虐待をぶった切るこの作品は、 ただの怖い本とは違うのです。 (対象年齢は14歳以上かな?) | ||||
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書店でなんとなく気になって購入した。 本屋大賞の作品は自分に合わないということもあり躊躇いもあったが、私が働いている業界に関する内容というつまらない理由もあって読みはじめた。 ネタバレになってしまうので、詳しくは書けないが良書だった。 私たちのように業界に浸かっている者の感覚からすると、正道があまりに素直に成長し過ぎていることに違和感を感じたが、こどもの虐待や、家庭の問題について、また、そこからの救済が描かれていた。映画「怪物」では、まるで坂本龍一のaquaによって救い(あるいは絶望)を実現しようとしているかのようだったが、さすがにこの小説では、そのあたりは丁寧に描写されていた。それでも、私たちのように現場で実際に出会っている人間からすると、現場のリアリティの方が小説を上回っていると言わざるを得ない。もっと言えば、現場の圧倒的なエネルギーに小説は負けている。このテーマと向き合うには、中上くらいの力がいるのだろう。それでも、難しいテーマに挑んでくれた作家を尊敬するし、作品としては素晴らしかった。読後感も良い。 | ||||
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ひとり悩むところにそっと背中を押してくれる言葉が。 きっとどこかに世界中に誇れるほどの綺麗な景色があるはずだと。 それは自分の意志で歩かない限り見られないと。 しあわせもそう。 現状から抜け出せる道は絶対にあるはずだ。 淡いけれど、それは希望の光だ。 | ||||
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この本の中にある描写を、 映画化して素晴らしい映画監督のもと、映画化してほしいと思いました。 | ||||
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この物語の主人公を挙げるとするならば、桐生隆之なのでしょう。 5編に分かれており、視点人物は様々ですが、主に隆之が関わっていることから、彼を中心に、悲運を生き抜く人々のつらさや怒り、葛藤が見事に描かれています。 衝撃的な話が多々出てきますが、その渦中において各登場人物の揺れ動く感情、情動を生々しく表現している部分はやはり心に刺さり、感情移入してしまいます。 幼い頃親から虐待されたという設定もあるからか、後半では、肉親だからこその「憎いし恨んでもいるけれど、その親を捨てきれない、嫌いになりきれない」という独特の呪いのようなものを感じました。 と、感想自体、ドロドロとした書き方をしてしまいましたが、物語の文章はさらっと流れるように書かれており、最後は、見事、タイトルにもある蛍できれいに締めくくられていました。 この一冊、一気読みしてしまうくらい、惹きこまれた小説でした。 | ||||
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