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螺旋墜落
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螺旋墜落の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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タイムリープを絡めた航空サスペンスの秀作。ある仕掛けの効果もあって後半のスピード感は半端ない。 主人公の息子の行動にイラっとさせられるが、父を知らずに育った者には共感できる面もあるし、何よりも彼の行動が物語の推進力になっているので大目にみてやってほしい。ラストにはある種の解放感とカタルシスがある。読むべき! | ||||
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行き違いで葛藤する母と息子とを軸として、生き別れた父とその周辺が絡むタイムループものです。 結末に至るまで息子の周辺事情や航空機内での出来事について陳腐で冗長な記述が続きます。更には息子の思い込みと無軌道な行為に全く感情移入ができず、不愉快ですらあります。 とある週刊誌書評で絶賛されており、「英タイムズ紙2024年度ベスト・スリラーに選出!」とのキャッチコピーにも誘われて購入しました。この息子に巻き込まれた母と父の哀れさに溜息をついて読了しました。 | ||||
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何度もループを繰り返す旅客機内で墜落を防ぐために孤軍奮闘を続ける母親。一度も会ったことがない父親を探す息子は副操縦士としてその飛行機を操縦するのですが、なにか深い陰謀が隠されているようです。アルコールとギャンブルに溺れた息子がはたして搭乗前の検査に合格するのか、という疑問はおいておきますが、とにかく何度失敗しても母親以外すべて「初めて」になるので少しづつ進歩していきます。 小説のテーマとしては「失敗を繰り返しても我が子を守る強き母親」ということになるのでしょうが、SF的展開を繰り返すという設定が斬新ではあります。けれどもそこまでしても父親にどうしても会いたいという息子の心情ととってつけたようなその恋人である歌手、手段を選ばない巨悪などがまさに「ループ」を続けていきます。そしていよいよ迎える最後は! 極論を言ってしまえば最後の100ページだけ読んでも十分かもしれません・・・。 | ||||
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SF(タイムループ)の発想を借りたスリラー。ページを捲る手が止まらなくなるページ・ターナーでした。 主人公は、数学教師のチャーリー。彼女は副操縦士であり、息子でもあるセオが操縦する航空機に乗り、ロサンジェルスへ向かおうとしています。セオはそのことを知らず、二人は一年近く疎遠な関係が続いていました。ヒースロー空港を離陸して深夜12:00を迎え、機体が急降下し、機内が大パニックに陥る中、その航空機が墜落します。何故? そして、チャーリーが目覚めると時計は午後11:01を示していました。再び時刻が12:00を示すや航空機はまた墜落を開始、そして目を覚ますと・・・・またもや。そのタイム・ループの間隔は次第に短縮されていきます。何故?チャーリーはそれらの何故を解明し、航空機の墜落を阻止すべく行動を開始します。何故なら、その航空機の副操縦士が息子のセオだから・・・。 勿論、これ以上このスリラーについて多くを語るつもりはありません。 美点は、チャーリーが死を繰り返しながらそれらの何故が少しづつ解明されていくプロセスにあるわけですが、そのことは<人は何度でも失敗できる>という真実を言い表していることへと通じます。タイムループの根拠については、あまり説得力があるとは言い難いですが、読者が物語を信じてさえいれば、サスペンスを醸し出すための大いなる効果をもたらしてくれることになるでしょう。 また、物語にはチャーリーの視点に加えて、セオがロサンジェルスで己が父親を探す時系列が度々インサートされていきます。その秘密がもう一つのサスペンスと相まって<墜落>へと至るもう一つの何故?を解き明かしていきます。そのスパイラル・パワーが本書がページ・ターナーであることの所以なのかもしれません。 しかしながら、読後感は希薄です。楽しさと面白さは残ったとしても、おそらくディティールは揮発し、何が面白かったかも忘れてしまうかもしれません。尚、残念ながら私はセオとその恋人でもある売り出し中の歌手、ローラのやり取りがとても信じられず、何の説得力も見出せなかった(笑)。勿論、それでいいとも思っています。エンタメの常道は理解できます。 最後に巻頭に<主な登場人物>が纏められていますが、内容を書き過ぎていますね。そこで薄々物語がどこへ向かうのかが類推できてしまいます。さあ、次の読書へと向かいましょう。私が墜落してしまわないうちに(笑)。 ◻︎「螺旋墜落 "Spiral"」(キャメロン・ウォード 文春文庫) 2025/7/09。 | ||||
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