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たてもの怪談
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たてもの怪談の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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著者は所々、大人の女性とは思えない乱暴な言葉遣いも見られるし、 かなり好き嫌いが分かれる、癖のある文章と本だとは思います。 ノリが古いというか。 が、私は好きです。 怪談徒然草の三角屋敷の話が好きですが、そんな感じの土地と建物にまつわる因果話が多く、 風水も絡めての持論が興味深いです。 基本、著者の体験レポで幼少の頃から現在までの幾つかの建物にまつわる濃い話。 メイン話は著者が現在のマンションを買うまでから、買って住んだその後の話。 これが時系列に沿ってルポ風に解りやすくまとめられ、神社も巻き込んでの話になり興味深い一連話。 F神社がどこなのかが気になりますね。 怪異もどこか昭和的で懐古趣味がある私にはツボでした。 私は、あまりにマニアックな話になるとさすがについていけないので、著者の本でも手を出していないものが多々あります。 でもこの本は身近な不思議話のような感じで、ざっくばらんで難しくはなくよかったです。 居酒屋の片隅でジョッキ片手にふと交わされる軽い不思議話のよう。 ただ、都庁にまつわる風水的見解の話はあまり興味がなかったのでさらっと読み流しました。 また、途中に登場した占い師のいい加減さと、相場の4倍と思える高すぎる値段に唖然。 以前の「花やしき」と新しくなった「花やしき」のお化け屋敷の話も興味深い体験レポでした。 | ||||
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建物にまつわる不思議な話が満載でした。 加門先生にはどんな世界が見えて、どんな風に折り合いをつけられているのか。そのバランス感覚の良さは素晴らしいと思います。 かきおろしの「建物かいだん」、不思議で怖かったです。 | ||||
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加門七海さんはやっぱりいい | ||||
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加門さんの小説や経験した怪談、風水や占い本には ハマるものとハマれないものがあるんですが、これは面白かった。 怪談徒然草(大好き)に匹敵する位好きかも。 本のメインは一番ボリュームのある「引越物語」でしょうね。加門さんが引越する話ですが、いや面白かった。言葉通りくすくすと笑う意味で。霊感があって占いを信じる人は、こうやって引越先を探してるんですねえ、大変だ。 これに限らず、収録されている殆どの話がコミカルなオカルトエッセイみたいな感じなので、めちゃくちゃ怖い本を期待して買うと、がっかりするかもですね。私は好きでしたが。 そして怪談と言えるのは冒頭の「道の話」と巻末の「建物かいだん」でしょうね。どちらも加門さんが経験した(見聞きした)怪談。加門さん自身がそこまで怖い目に遭った訳ではないんですが、いや凄い。理由や理屈は不明、ただ不幸が起こり、巻き込まれている人間は何も出来ない。そしてその場所は今でも東京のどこかにある。 面白く怖がりながら読みました。満足。 | ||||
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前半は「オカルトおたくマンションを買う」もしくは「ホラー作家マンションを買う」爆笑レポートでした。もう何回買いなおしたか(笑) 猫の質量が作家の質量を陵駕し「ん千万だして買ったのはひとも住める猫の爪とぎだった」のクライマックスの絶叫?!で涙でるくらい笑いました。 後半は既存単行本に収録されているので、お得感はないのですが、 一度でもマンションや家の購入を検討された経験のある方は、 笑なくしては読めません。 | ||||
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特に霊的な力が凄い訳でもなさそうな著者。どちらかといえば職業的な好奇心がつよく、さまざまな霊現象に遭遇するようだ。 しかし、建物や土地についている穢れは本当にあるのだろうか。なんか嫌だなという感覚的なもの。 私は感じたことはない。体調不良とか、空腹とか、人間はフィジカルに左右される。だから、感覚的なものをどこまで信じればいーか微妙である。 ただ、中でもでてくる、建物や土地の話。以前に書いた嫌な建物のその後みたいので出てくるが、次々不幸に襲われてたりする。 様々な場所で起こる様々な凶悪事件。その穢れが影響していたら?住まなきゃ回避できた?考えるだに悩ましい。 死の反対に当たる人間の生殖行為(言ってしまえばセックスね)が、空間の魔を払う効果があるらしい。 下ネタですら、お祓いの役目をはたすと。このセンスは面白いなぁ。 | ||||
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この本、好きです。先生の本はどれも大好きですが、これはついつい何度も開いてしまいます。たてものという身近な題材は、興味をそそります。 | ||||
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部屋のお祓いのはなしは、何度読んでも怖いです。 想像すると怖すぎて泣けてきます。 次に引っ越す機会があったら、氏神様でのお祓いをぜひ! | ||||
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引っ越しの件を好きか嫌いかは人それぞれ。いつか自分の城をもちたいと常々夢想している人には『あるある』『成る程』と物件探しのアイデアが貰えて結構勉強になります。 愉しく読み進めていくと『これはどこかで読んだぞ、デジャヴか…』と己になにか神秘的な事柄が起きているのかと錯覚しはじめたら再録がただのっていたりと、加門先生の本を読みこんでいる方にはちょっと残念な仕様になっています。 でも、面白いですよ。 | ||||
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コレはこの筆者、または彼女の著作スタイルが好きかどうかで確実に好き嫌いが分かれる本。 心霊関係や風水に造詣が深い人のマイホーム探しのエッセイとして割り切って読めば結構、面白い本でした。 | ||||
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風水知ってて霊感がある人の引っ越しって面白い。場所は限られるけど、人とは違う楽しみ方と選び方があるんだな。建物や土地にまつわる幽霊話だが、怖いというより興味深かった。意外とヤバい場所が身近にもありそうで、霊感なくて良かったとも思うが。 | ||||
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怖い話は苦手だけど、加門さんの作品は、その文章の面白さでついつい読んでしまう。特に猫にまつわる話は猫を飼っている人にはあるあるだと思う。片手に乗るくらいの愛猫ののちゃんによって家中巨大な爪とぎになってしまったとか、高価な布が裂けて裾がとろろこんぶの様だというくだりには大笑い。大笑いしたのは他にも引越し業者の見積もりミスで大変な事態になってしまった事。疲労困憊な一日の様子なのになぜかその描写に申し訳ないけど笑ってしまった。以前他の文庫で読んだ作品が二作入ってはいたが、新宿の都庁の話とかその土地の歴史もわかって奥深い一冊だったと思う。 | ||||
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「たてもの怪談」というタイトルどおり、「たてもの」にまつわる実話の怪談が収められている。その「たてもの」は、自身のマンションのことからお化け屋敷までいろいろだ。 さて、著者はたびたびその著書の中で自分には霊感はない、とおっしゃる。でも、常に身辺に「もののけ」としか表現できないような「モノ」が漂っている・・・。それをなんでもないこととして語り、更には「ある程度そういうモノもいなければつまらない」趣旨のことを述べる。それを水にたとえて、「純水はうまくない。ある程度の混ざりものがうまみを増すのと同じ」と。 著者の自身の住まいを選び取るという場面を読ませてもらったことで、著者の「自分を取り巻く理想の環境」を知ることとなったわけだが、改めてとても頼もしく思え、またその懐の深さに感動した。 ところで、著者は、かねてより無礼なモノに対しては、それがたとえこの世のものではなくともちゃんと怒鳴る(笑)というか、叱るということをその著書でもたびたびとりあげている。 アパートに引越しをした際のエピソードが紹介されてあり、「先住の彼(気配のみのモノ)」に最初は遠慮しながら生活していたが(これも妙でほほえましい)、だんだんその「彼」が横柄になってきたので「住みたけりゃ家賃を払いなさいよ!居候のくせにデカい面するんじゃない!」と一喝したら出てこなくなった、のだとか。怒鳴られてシュンとして出てこなくなってしまったナニカ、なんていうとコミカルな感じがするが、コミカルな出来事にしてしまえるのがこの著者のほんとうに底知れない凄さ(笑)。この世に確かに身を置きながら、たしかにこの世のものではないはずのナニカともちゃんと付き合う。道を歩けば空気の変化も肌で感じ、あらゆる気配にわくわくしたりおののいたり・・・。著者の身を置く環境は、とてもにぎやかでカラフルな世界ではないかと思う。うらやましいかと聞かれればたしかに少しうらやましい。でも、やっぱり怖いので(笑)、代わりに見聞きしたことをこれからもどんどん書いて教えてほしいと熱く期待を寄せています。 | ||||
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他の本に収録されている作品もあるものの、好きなお話だったので気になりませんでした。 続きが気になっていた話の続きがあり繋がる怖さもあります。 マンションへの引っ越しの話。自分のマンション購入の時を思い出したり。 | ||||
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冒頭から三分の一ぐらいまでを占める、著者の住み家探しの話が冗長過ぎた感が。 著者の本は全て読んでいるし、視える人、というのも解かっている、、のにも関わらず、妄想癖のある人(失礼)があーでもないこーでもないと理由をつけて単にあっちゃこっちゃ家を探し回っているだけの話に思えてきて、なんだよ~なんかつまらんなぁ・・と。 が! 中盤ぐらいから急にどどっ!と怪談話が雪崩れ込んできて、え?ちょっとお待ちよ!何々??と思っている間に最後まで一気に読んでしまった。 著者の体験話はもとより、たてものに現れる霊、についての見解が面白い。 古いたてもの自体の記憶が霊を見せることもあるんじゃないか、というくだりは納得出来た。 私も以前そんなことを考えた時に、でもなぁ~・・たてものって生きてないし意思もないだろうし・・と思っていたけど、『付喪神』という言葉が出てきた時に、そうか!!と膝を打ちましたさ。 たてもの怪談、というタイトルに興味を持って読まれる方は、最初にちょっと我慢すると(そんなにかい!^^;)後からしっかり怖いので買っても損は無いと思います。 図書館で借りた私が言うのもアレだけど。 | ||||
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私のような鈍感な人間でも、ときには謂れの無いゾクゾク感に襲われることがある。 例えば自宅であっても扉や押入れを開けるのが怖いとか、 古い旅館やホテルに行くと、何となく居るはずのない気配を感じるとか……。 この本を通じて、それが、「建物」に取り憑いている気配なのだと言われた気がして、 なるほど納得させられた。 人が住む場所なのだから、この世のモノならぬ存在も棲む。 モノノケにだって、拠り所が必要なのだなと。 2話目の「道の話」は再録かーと思って気楽に読み始めたけれど、とんでもない。 加筆前の原稿を既に読んでいる人こそ、この話の真の怖さを味わえること間違いなし。 「終わりがない」ということこそが、怪異が怪異である所以だと改めて感じた。 全体を通じて、加門さんの作品には、愛がある。 「他の生物との共存ができない人間は、畢竟、人間にも冷酷だ」と、 この本の中にも書かれているが、 加門さんは、人間はもちろん、猫や鳩、カラスなどの生物と同様に、モノノケにもごく普通に接する。 お互いに気持ちよく(?)共存できるよう、ときには気を使い、ときには怒鳴り飛ばし……と、 日常の一コマの中に、たまたまモノノケが登場する、という視点が 凡人にとっては新鮮で、とにかく魅力的なのだ。 加門さんと一緒に過ごしていると、人も、猫も、モノノケだって楽しいんだろうな、と思ってしまう。 この世のモノならぬ存在を、 ただただ、怖がりたいだけの人にはお薦めできない一冊かもしれない。 | ||||
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加門さんのすごいなあと思うところは、あまりにも怖い目に遭いすぎ、感じすぎ、見過ぎ、それでもその文体が明るさを失わないところだ。しかも、多少のそういった存在は周囲にあった方がいいとまでおっしゃる。気配が何もないと、かえって落ち着かないというのだ。 しかしいつも感じるように、加門さんの文章はとてもバランスがいい。多少の気配や存在はあった方がいい、という加門さんが、「Gから始まる黒いヤツ」だけは絶対に苦手で駄目だと書いているところ。このバランスの良さ。怖い話満載の中で、ふと読者を我に返らせてくれるこのバランス感覚が、私が加門さんの怖い話の本を安心して手に取ることが出来る要因なのだと今回も思った。 最初の引越物語は14話、131ページまでの長編だ。最初の方は、住みたい家はこういった感じ、でも…などと加門さんの家探しの話が続く。しかし途中から、見に行った先がかなりやばくて「ここはやめよう」になった話、ここに住みたいと思ったところに、数年前に手痛い目に遭った氏神様が…という話、いざ引っ越すと、やはりいろいろ出てきた話など、次第にじわじわと怖さを感じさせるエピソードが出てくる。 その他の8つの話は、それぞれが長すぎないだけに怖さはひとしお。期待通りの話が溢れている。 ただ、私はうっかり先に確認せず、買ってから知ったのだが、「ホーンテッド・スウィート・ホーム」「夜遊び好き…らしい」はすでに文庫になっている「もののけ物語」に収録されていて、「道の話-終わらない話」「ひとり旅の醍醐味」はやはり文庫になっている「怪のはなし」に収録されていることがわかった。私は「もののけ物語」をすでに持っているので、2話、読んだ話がかぶってしまったのは少し残念だった。 | ||||
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