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死者を動かすもの
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死者を動かすものの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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| この『使者を動かすもの』はゴシックホラー作品となる。エドガー・アラン・ポーの名作『アッシャー家の崩壊』を下敷きにした、いわば「再話」と呼べる作品なのだ。原典の登場人物の背景を深く掘り下げ、新たなキャラクターを加えて物語に奥行きを持たせ、さらに原典のクライマックスに独自の解釈を加え、これまでにない恐怖を生み出しているのが今作の特徴だ。 本作を読んでいて気づくのは、シルヴィア・モレノ=ガルシアのホラー小説『メキシカン・ゴシック』との類似点で、これは作者自身も認めている。また、H・P・ラブクラフトの『宇宙からの色』にも共通する雰囲気を感じる。しかし、他の作品と一線を画すのは、主人公アレックスの性別を巧みに隠している点だろう。正確には、ノンバイナリーな存在として描かれているのだ。この意表を突く描写には、多くの読者が驚かされるはずだ。 なぜ作者はこのような手法を取ったのか。まず、作者は物語を女性主人公で描くことを意図したのだろう。しかし19世紀のゴシックホラーを当時の「女性らしさ」にとらわれた人物で描くことは不可能だと判断したのだろう。さらに、アレックスを架空の国の軍人女性という設定にすることで、ノンバイナリーな存在という側面が補強されている。つまり従来的な男性視点で描かれた『アッシャー家の崩壊』を、現代的な視点で再構築しようとした結果生まれたのが、この手法だったのではないだろうか。 | ||||
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| 配送は時間がかかりましたが、美品で満足です。ありがとうございました! | ||||
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