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知能侵蝕2



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【この小説が収録されている参考書籍】
知能侵蝕 2 (ハヤカワ文庫JA)

知能侵蝕2の評価: 3.40/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

いつもの宇宙人を味付けにした縄張り争いのお話

「兵站」や「銀河」など、著者の作品はほとんどが基本構造は同じ。SFの皮は被っているが、宇宙や異星人の話は単なる「味付け」で、実態は人間の組織間抗争だとか利害調整だとか縄張り争いだとか政治的駆け引きだとかの話がメイン。映画とかドラマで例えれば、尺の大半が地球侵略そっちのけで会議室で繰り広げられる議論のシーンで占められているような展開。ゆうじ君のように「地球侵略は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」と叫びたくなる。海自の船が何隻も沈められ、陸自と合わせて大量の戦死者が出ているのに、なぜか危機感の感じられない登場人物たち。奇しくも作品内で巡視船の船長が私のフラストレーションを代弁してくれて爆笑。

「宇宙人が来るかもしれない時に、俺たちは何をしてるんだろうな」

しかも、そうした部分が本筋に関係あるのなら、まだ我慢して読もうという気にもなるが、NIRCやIAPOの組織形態について不必要なほど凝ったディテールで何度も説明を繰り返したり、「日本が少子化の果てに医療従事者不足に陥っていて〜」みたいな話を1巻と2巻で役所の報告書のごとく詳しく分析・解説する意図は何なのか。そこに大量のページを割く代わりに、無味乾燥な戦闘シーンをもっと充実させてほしいと思うのは私だけか。

著者の作品はどれもつかみは抜群なので、とりあえず購入して読み始めるのだが、上記の理由ですべて1巻で挫折していた。しかし今作の1巻は無駄な政治劇がなりをひそめて話のテンポがよく、かなり楽しめたので「今回は違うかも!」と期待に胸を膨らませて2巻を購入したのだが、あえなく玉砕。。。やむなく政治劇部分はすべて読み飛ばし、なんとか読了(するとボリュームが体感で2/3〜1/2になってしまい割高感を否めないが)。
知能侵蝕 2 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:知能侵蝕 2 (ハヤカワ文庫JA)より
415031571X

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