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江戸川乱歩座談



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【この小説が収録されている参考書籍】
江戸川乱歩座談 (中公文庫, え24-1)

江戸川乱歩座談の評価: 4.40/5点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.40pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

乱歩は偉い

本書は企画力の勝利だと思う。本屋で立ち読みすると面白そうで、買ってあらためてじっくり読んでみると実はそんなに面白くないという…。企画力の勝利ではないか、と思うゆえんである。

しかし乱歩は偉い。どの発言をとっても一貫して探偵小説への愛があふれている。「探偵作家の総てが一つの同じ方向に進もうとするのはいけない。各人各々好む方向に進むべきだと思う」(p62-63)など、早くから多様性の大切さも説いて立派だ。

一方で、小林秀雄はバカだ。この人が批評家としてどれほどのものか知らないが、僕にとってはこの対談で5つ星のバカ認定だ。この人の批評を現代に当てはめると、「信用できない語り手」がお得意のカズオ・イシグロなんて読む価値もないことになる。

ちょっと笑ったのは、横溝正史のこの発言。「しかし、乱歩という名はどっかで聞いたと思ったら、アッ、エドガー・アラン・ポーだ、と気がついた(笑)。(中略)ポーなんて向うの作家のペンネーム使う奴は下らん奴だ、と思ったんですよ」(P223)。仲が良いからこそ言えることだと思う。
江戸川乱歩座談 (中公文庫, え24-1)Amazon書評・レビュー:江戸川乱歩座談 (中公文庫, え24-1)より
4122075599

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