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死はすぐそばに
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死はすぐそばにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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面白かった。素直にその感想が出ました。トリックや謎解きの意外さは普通レベルと思います。このシリーズの特徴であるメタフィクション構造がさらに工夫をこらされて飽きさせず、それが真相に辿り着くところにまで生かされます。満足。 | ||||
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ホロヴィッツの新作で、今年出た本の翻訳。 読みやすい、面白い、意外の3基準を満たした本で、今回も傑作である。評価は当然☆☆☆☆☆。 ただ、帯の表に「あらゆる期待を超えつづける」とあり、帯の後ろにも、編集部の方の大賛辞が並んでいたので、読者としては、面白く読みながらも、これらの大賛辞がちょっとプレッシャーになり、結末が近づくにつれて、この展開では、読者の度肝を抜くような大逆転は無理なように思えて、作家ホロヴィッツがちょっと気の毒になってきた。 それで、ミステリーを支える五要素の、犯人、トリック、✕✕、論理、叙述のうち、本書では、✕✕の使い方のうまさに唸った。過去にさんざん使われた✕✕とは思うが、この展開で最後に出てくると、「ウワッ!」と声を出して驚いてしまう。 よく考えると、それならどうして・・・?、というツッコミもできそうだが、まあ、いいでしょう。 結局、本書の特色は、過去(五年前)の事件についての、三人称の過去と、一人称の現在、一人称で探究する過去を取り混ぜた凝った語り口、さほどの悪人ではなさそうだが、それぞれ闇の過去または裏があり、だれもが犯人と疑える関係者たちの魅力的な肖像と、彼らの絡み合う状況設定、そして、事件の謎を解いていくホーソーンと、ホーソーンの謎を解いていく私という点にあるのかな。 次作も、大大大期待。 | ||||
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読み手がこうなるんじゃないか、そう進めばいいな、と思わせるように書いてある。読んでいて心地よい。素晴らしい。 | ||||
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「ナイフをひねれば」を読んだのは、2023/9月。<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ、第五作を読み終えました。 ホロヴィッツがホーソーンに出会う前の事件。三人称とホロヴィッツの一人称が混在して事件が描写されています。2014年。舞台は、テムズ川畔の高級住宅地、リヴァービュー・クロース。6件の家が立ち並ぶ区画で、巻頭ご丁寧にその舞台の<図版>が添えられています。 そこに新しく移り住んできたジャイルズ・ケンワージーとその一家による数々の迷惑行為によってついには住人たちの話し合いの場が設けられます。そして或る日、ジャイルズがクロスボウで喉を射抜かれ殺されてしまいます。警察は、ホーソーンに連絡を取り、捜査への助力を要請することになりますが・・・。果たして、犯人は誰?住宅地の誰か?それとも通りすがり?(笑)その殺人の動機は?メタフィクションでありながら完璧なパズラーですから、これ以上詳細を語るのはやめにしておきましょう。 事件の有り様に加えて、未だそのキャラクターに<謎>を抱えるホーソーンの存在が今回は事件の謎解きが完結しても尚、ほうき星のように尾をひきながらその謎をもう一度解体、解明して見せてくれます。 散りばめられたミス・ディレクション。登場人物それぞれに割り当てられた不穏な過去。数々の古典的な手がかり、<Up-to-Date>な手がかり。作中人物がミステリ専門店<ティー・コージー>を経営していて、その店には私が大好きなイアン・ランキン、ジョー・ネスボの作品が置かれていなかったりします(笑)。 一読者として、今回は贅沢な苦しみが一つあります。 <Twist>が多すぎるのではないか?最後の反転が必要だったのかどうか?ない方がオーセンティックで美しいパズラーだったのではないか?と自問しているところではあります。 まあ、それでもこの<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズは続きます。そういう意味では<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズという名のパズラーはまだ終わっていないということなのでしょう。 よって、今回もまた瑕疵のないパズラーを書き上げたホロヴィッツに乾杯! ◻︎「死はすぐそばに "Close To Death"」(アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫) 2024/9/13。 | ||||
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このシリーズには、常に謎が2つある。それぞれの小説ごとの殺人事件の謎。それと探偵役ホーソーンの正体だ。 本作はまず、ワトスン役のホロヴィッツが最近ホーソーンとの事件が無く、ネタ切れになっているところからはじまる。そこでホロヴィッツは、ホーソーンの過去の事件をネタにして小説化することを思いつく。 もっとも、物語自体はミステリー小説としての書き出しから始まるのだが。 この時点で、★は4つにしようかと思った。 ホーソーンとは実に嫌な奴だ。この探偵役だけが登場する小説ならば、読むのが苦痛になるはず。しかしさにあらず。ワトスン役のホロヴィッツもしっかり小説内に登場する。それも重要な場面で。 シリーズ定番のホーソーン・ホロヴィッツの掛け合いは、この小説でもスリリングに展開されていく。さらにホーソーンの知られざる一面も、次第に明らかになる。 ホロヴィッツの構成力は、まったく天才的と言うしかない。 ・・・まあ、ネタばらしになるとつまらない。ここらへんにしておこう。 この小説を読むと、ミステリーにおける「ワトスン役」というのは、大切な役割を果たしているのだと実感する。奇人変人の探偵をサポートする、読者が感情移入できる常識人としてのワトスン役だ。 漫才のボケとツッコミみたいなものか。 最後に触れておきたいのが、作中でホロヴィッツが日本のミステリーについて言及する箇所がある。そこれでは島田荘司「斜め屋敷の犯罪」、横溝正史「本陣殺人事件」を密室ミステリーの傑作として評価している。自分は島田荘司のは読んだことが無い。 読んでみようかな。 | ||||
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