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不夜城
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不夜城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 61~74 4/4ページ
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ずるがしこい悪人で歌舞伎町という荒波の中でうまく世渡りできる主人公。 話の途中で、実は根は善人なのではとか、ハッピーエンドが待っているのではといった私の期待はことごとく裏切られてしまった。(良い意味で) プチダーティーといった感じ。 | ||||
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自分が生き残るために、嘘と裏切りを重ね、時には親友や恋人ですら平気で殺す。殺らなければ殺られる。それが中国マフィアのルール。非情な物語である。感情移入できるような登場人物は一人もいない。どいつもこいつもエゴと欲望丸出しのクズばっかりだ。普通の小説なら一人くらい正義感あふれる人物がいるのだが、「不夜城」にはいない。ドロドロした醜悪な人間関係が描かれているだけだ。最初、読み始めた頃、嫌な奴等ばかりだと読むのを中断しようかと思った。しかし、自分が彼等のようなエゴイストでないとどうして言えよう? 平穏な日常を送っている人間が彼等の生き方を否定するのはたやすい。だが、自分が彼等、中国マフィアのように、常に命の危険にさらされ、魑魅魍魎が跋扈する暗黒社会に身を置いていたとしたら、どういう行動がとれるだろうか?俺は聖人君子でいられる自信はない。結局人間は追い込まれた時に、一番可愛いのは自分なのだ。欲望とエゴをむき出しの主人公、劉健一を否定する人間を俺は信用しない。この生き方を否定できるのは本当の聖人君子か偽善者以外あり得ない。 | ||||
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馳星周の作品はどれも人間の哀しさ、欲望を描いていると思うが、この作品はまた格別!「人間には騙す方と騙される方しかない」この健一の言葉、悲しいけれどそれは事実でもある。そしてこの不夜城は騙す側の二人が歌舞伎町の黒社会、中国人・台湾人社会によって翻弄される話。ただ、細かいエピソードが多いのでくどいし、最後の方になってくると辟易してくるのも事実。もうちょっとなんとかならなかったものか?と疑問も感じる。歌舞伎町を中心とする中国人黒社会が本当にこうだなんて驚くばかりだった。金(ギャンブル等)・女・覚醒剤・権力・・・人間の欲望なんてこのくらいにしぼられるのではないだろうか?作品全体としてはページ数は多いが先が気になり一気に読めてしまう面白さだと思う。ただ登場人物の名前が日本語・台湾語・北京語・広東語読みがごっちゃになっているので最初は読みづらいかも?映画を見る前に読んでおくとわかりやすいし楽しめると思う。日本人として同じアジア人として日本でのある種の中国人の姿を知っておくにはいいのかも・・・?と思った。もちろんこれはフィクションなのだけど。 | ||||
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目をおおわんばかりの狂態描写もあるが、これは地を這う蟲が見た一瞬の夢だ。性の醜さ、保身と打算、血と、欲望と獣の恋。腥いはずなのに、凄烈に美しいのは何故なのだろう。ひとであることのかなしみが胸を打つ。先に山本貴嗣による漫画版(これも出来がよい!)であらすじを知っていたにもかかわらず、引き込まれてしまった。 | ||||
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最初に読むとき不夜城に対して嫌なイメージがありました。しかし読み出すととまらず、4、5時間ぐらいで一気に読んでしまいました。不夜城2がでているらしいですが、次の話の結末が気になります。 | ||||
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裏の世界。そこで生きる一人の男。読んでいくうちに、一体この男の運命はいかになるのかということを思わせる。いくつも人の欲望が渦巻く中から、自分自身が生きる道を探し出さなくてはならない。決して間違いは許されない。このような、今までの小説では味わうことができなかった、臨場感あふれる作品がこの不夜城だと思う。裏切りがあたりまえのような中で、いかに自分を生かすかということをドキドキしながら読んだ。ぜひ、一読してみてほしい作品だと思う。 | ||||
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この日本に新宿歌舞伎町という場所が存在する事実に感謝したい。面白いハードボイルドには死と犯罪の匂う舞台が不可欠です。治安が悪化したとはいえ国際的な水準で見ればまだまだ安全な日本において、これ以上にハードボイルド小説の舞台に相応しい刺激的な街が他にあるでしょうか。誤解を恐れずに言えば、今後の表現者のためにも歌舞伎町には危険に満ちた場所であり続けてほしいものです。その歌舞伎町を舞台にした本書ですが、内容に目を転じれば、あらゆる人間関係において信頼関係というものが一切成立していないことに驚かされます。北京、上海、台湾、香港。故買屋、マフィア、移民の長。あらゆるルーツを持ったあらゆる身分の人間が、ビジネスのため、サバイバルのため、次々に他人と手を組みして裏切っていきます。善意というものがまったく存在しない世界なのです。そのような冷酷な世界を生き抜いていく主人公健一にも当然善意はありません。台湾人と日本人のハーフであり、誰の愛も受けたことがなく、ゆえにその本質として決して誰も信じることのない彼にとってのすべては「生き残ること」。生き残るために自分に関わるすべての人間を欺き利用する健一には救いの要素というものが全くありません。冷たい舞台に冷たい主人公。にも関わらず文脈から熱い魅力が吹き付けてくるのは、この両者が幸福に融合しているからでしょう。歌舞伎町という舞台だからこそ、健一が繰り広げる「弱者の闘い方」は矛盾混じりの共感を呼び、また健一という主人公の視点だからこそ、偽りだらけの歌舞伎町に真実の魅力が垣間見えてくるのです。「舞台」と「主人公」という二大要素がこれほど力強くて、面白くない訳がありません。本作品が90年代ハードボイルドの金字塔に位置付けらているのも納得です。 | ||||
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自分しか信じられない健一と夏美。策略ばかりで何を考えているのか分からない楊偉民。読み始めてスグに、この主人公達にはとても感情移入できそうにない、と感じた。全体を通じて冷たく暗い、救いの見出せない悲しい展開。嘘と策略と裏切りとカネと暴力と女と同性愛のオンパレード。アソビの無い展開に緊張感が伝わってくるけど、それと同時に「ハッピーエンドでは終わりようが無い」という雰囲気が行間に漂ってる。過去の回想や複雑な策略を積み重ねて、悲劇が待つであろう最後のヤマ場へ持って行く盛り上げ方は上手い。感情移入できない筈なのに、ヤマ場に近づくと心拍数が上がってくる。そして結末。これが2人の逆らえない運命かと思うと、虚脱感、無力感、その他モロモロの重たい感じが残ります。「感動」とはほど遠いけれど、お勧めの秀作です。 | ||||
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雨が降り続くキャンプ場。亜熱帯の島で湿度は最高潮。ラジオの入りも悪く、ゴロ寝以外にできることもない。ふと、先日友人に餞別代わりに貰った本を思いだした。分厚い・・・。500ページを超えている。ゴロ寝か本か・・・。気がつくと、ローソクの火を頼りに最後まで読みきっていた。2日後もまた雨・・・その日も読みきってしまった。彼の作品にページ数は関係ない。ブ厚さにビビっていた方には心配すんな、と言いたい。 | ||||
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新宿歌舞伎町を舞台に、スピード感と底にある人間の持つ哀しさをうまくミックスした秀作。 だれが敵で、だれが味方なのか。ばかしあいと愛の挟間で、読んでいくほどに読者は翻弄されます。 読んだ後、歌舞伎町を歩くと、きっと周囲をこれまでとは違う目で見るようになりますよ。お勧めします。 | ||||
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何気なく買ったこの本、そして、馳星周にはまることになってしまった問題作。もともと仲間なんていない、信じられるのは自分だけ、相手との裏の裏をかく頭のはりめぐらせあい、生き残るのは誰なのか??とにかく生き様がとってもアツイです。この本を読めばちっちゃな悩みなんてすぐに吹き飛ぶんじゃないかな??主人公のせりふが特に気に入りました。「この世界じゃドジ踏んだ奴が一番悪い事になってるんだよ。」どうしびれるでしょ?? | ||||
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歌舞伎町を舞台に繰り広げられる男同士の闘争。 歌舞伎町に生きてきた健一。ある女の「助けて」という電話を受けて、戦い始める・・・それまで人を信じたことがなく、女性を愛したことのなかった健一がただ愛する者、夏美のために必死に生きぬくが、悲惨なエンディングが待っていたのだった。日本人と中国人のハーフであるがゆえの苦痛の生活、歌舞伎町におけるテリトリー争い・・・私たちの知ることのない歌舞伎町を舞台にした壮絶な物語です。 | ||||
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不夜城は、最初は人物の名前など、わかりにくいところも多々ありましたが、慣れていくと、おもしろくて「この先どうなるんだろう?」という疑問に駆られて、どんどん読み進んでしまいました!!馳ワールドにはまるきっかけともなった作品でした。 | ||||
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