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太陽の簒奪者
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太陽の簒奪者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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話題を幾つもギュッと詰め込んで、少しキュウクツな感じもします。各々の話題をテーマに展開して欲しいです。 | ||||
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ハードSF読むのが初めてでも読み続けられます。 ただのSFは大好きですがファーストコンタクトなどのハードSFは苦手でしたが、素人の私でも読む手を止めることなく世界観に酔いましたww オススメです | ||||
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ある時、一つの星が消えた。という不気味な出来事からスタートし、現代に戻る。太陽を簒奪するスクリーンに向かい、 そのスクリーン(遮蔽物)上での作業や戦い。透明感のある暗黒の宇宙の描写は天下一品です。この物語でいっぺんに 野尻ファンになりました。 | ||||
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1部は文句なく5つ星です! 2部は、私の好みより少し緩いかな…と4つ星。 それにしても読みやすかった。久しぶりのSFでしたが、今までは少し古い翻訳ものを読んでいたので、日本のSF、新しいSFってこんなに読みやすいんだなと思いました。 するする読めるところ、登場人物のクローズアップがメインで時々社会の風景が入るところなど、まるで映画の原作を読んでいるような感じでした。 タイトルが秀逸です。このタイトルに惹かれなければ読まなかった。 お陰でSF熱が再燃したので、また新しいものを読んでみようと思います。 | ||||
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ファーストコンタクトものの王道小説。SF小説は壮大な設定とそれを等身大の人間の物語に結びつけることだと思います。現代科学に忠実に描きつつ、同時に主人公の女性の半生と葛藤を絡めて書いています。ストーリー開始時点で18歳だった主人公は最後は51歳になっています。SF小道具を巧みに使いつつもメインはあくまで人間物語です。 異星人は光速の6%の速度で650年かけてやってきます。しかしこちらの呼びかけには一切応じない。その理由は最後に明らかになりますが、これが異星人の正体に大きく関わります。 肝心の本書のファーストコンタクト自体は賛否あるでしょうが、ハッピーエンドでもバッドエンドでもないこの結末は作者がこのテーマに真剣に向き合った結果だと思います。 | ||||
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日本の地味な女子高生が成長して世界を救う英雄となり、 さらに天命を知る年齢に達して人類史における偉業を為す、 異星人との係り合いを描いたSFです。 やはり、素晴らしくて一気に読み進めてしまったのは前半で、 これだけで短編として星雲賞を受賞したのもうなずけます。 水星が舞台となっているのも新鮮でした。 ”計算では、水星探査に使われるエネルギーは 太陽系外へ向かうよりも多くなる。” とのことで、困難に直接挑戦した人数が限定されていたのも、 クライマックスの盛り上がりを科学的に説明づけています。 後半はやや話が重苦しくなりますが、 科学に対する一般大衆の反応を描く以上 避けては通れなかったのでしょう。 最後は納得行きませんが、話に決着を着けるとしたら 已むを得ない形かもしれません。 でも、異星人の行動に矛盾を感じます。 星4つと迷いましたが、前半は素晴らしかったので満票で。 | ||||
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開始早々に「なんだこの現象は?」という感じで謎が提起されます。 あとはテンポ良くストーリーが進んでいきます。 ハードSFに分類され得るんでしょうが、あまり頭を使うことなく、どんどん読み進められます。 かなりの傑作SFだと思います。 ただ、クライマックスにおける謎の解明の際、「なるほどそういうことか!理屈はわかる。でも、そういうものなの?」と思ってしまう点がありました。 (私の理解力の問題なのかもしれませんが。) なので、恐縮ですが、☆4つで評価いたしました。 それでも、面白いことに変わりはありません。 日本人のSF作家もとても優秀なんだなと思える1冊であることは、間違いないです。 | ||||
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和製A.Cクラーク的で、ありふれたストリーではなく、文句なしに楽しめます | ||||
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日本の作家のSFは読まないので、現在の状況・レベルはわかりません。 が、私の知る外国作家に劣らないか勝っているレベルだと思います。 センスオブワンダーを地でいっている内容だと思います。 | ||||
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SFを普段読まないのですが、野尻先生の著作は読みやすい。 本格なのに、どんどん読めてしまう。 SF初心者向け。 | ||||
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展開が気になり、一気に読んで しばらくこの世界に浸ってました。 センス・オブ・ワンダー の体験が出来る素晴らしい小説ですね。 | ||||
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週末にまとめて読みましたが、2週間ほどかかりました。目が悪い所為もありますが、それにしてもかなりのボリュームです。普通のラノベなら上下巻に分冊しているところでしょう。 が、面白くてしょうがない、先が気になってしょうがない、『読み終わるまで残り〜〜時間』の表示が減っていくのが残念でならない…そんな作品でした。 概要・サマリーについては既存レビューにお任せします。以下、感想のみ記します。 他の作品でも書いたのですが、野尻氏の作品は、その考証・検証の緻密さもさることながら、文章表現が卓越していると思います。 作中の人物や装置には高い冗長性を設定している一方(笑)、これだけのボリュームがありながらどの一文をとっても冗長さ…贅肉や脂肪が感じられません。 また、言葉選びに関して言えば、純文学の作品かと思うほど語彙が豊富で、しかしそれが決して『若者の背伸び』的な無理が無く、その使いどころに得心の行くものばかりです。 『人物の内面描写が無い』との意見がありますが、それは行間からひしひしと伝わる筈です。情景・行動の描写、言動から、夫々の人となり、その時々の心情が読み取れる筈です。 その点に於いて、すべてを文面に著した、いわば読者に労力を求めない、或る種のサービス精神過剰の…ただ文章を鵜呑みにするだけで済む…咀嚼の必要の無い作品に慣れ親しんでしまっていると、本書はかなり素っ気無い印象を受けるかも知れません。 強いて残念な点を挙げるとすれば、本作は手放しのハッピーエンドではない、と言うところ;私が今まで触れてきた氏の作品では、ここまで凄絶で、読み手を悲観的な気分に誘うものはありませんでしたので。 一応、最後はきりっと顔を上げて再び歩み出す…みたいな未来を想像させるものとなっていますが(エピローグの部分はまたちょっと別ですが)、これをハッピーエンドとは言わないでしょう、普通。 でも、たまにはこういう作品も良いな、と思いました。 | ||||
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所謂ハードSFとして傑作だと思います。 緻密に、徹底的にリアルな空想世界を描いた素晴らしい作品です。 それはわかるんですが、浅学な私には科学的な専門用語等、まったく理解できない点も多く何度か読み直す必要がありました。 スケールのでかさ、全く新しい形での地球の危機へのアプローチなど、とても斬新で素晴らしいと感じた反面、ラストに登場する異星人があまりにも在り来たりで少し拍子抜けしました。 同じく異星人コンタクト物の傑作「AΩ」で小林泰三先生は、分子性物質とは異なるプラズマ型異星人を登場させています。 これくらいの奇抜さが欲しかったかな、と思わないでもないです。 とはいえ全体的に面白く、時間はかかったものの没頭して読むことのできた素晴らしい作品です。 | ||||
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ファーストコンタクトの話である。この『太陽の簒奪者』においても新たな遭遇の形が提示されている。多くの識者が指摘しているように、それが幸運な出会いになるのか人類の脅威になるのか、それはわからない。しかし、本作を含む多くの「ハードSF」で、ほぼあらゆるパターンが記述されてきた。もちろん、われわれの想像を超えるようなコンタクトがあるかもしれない。しかし、その事態が訪れた時でさえ、人類は直ちにそれを理解し、対処することだろう。 われわれの太陽系の歴史が46億年、宇宙の起源は137億年。したがって太陽系は第3世代の恒星系だと言われている。いっぽう、太陽系を含む銀河系の恒星の数はおよそ数千億、そして(人類の考えている)宇宙全体の銀河系の数もまた数千億。宇宙における知的生命体が人類のみである、ということはありえない。 しかし、第1世代の恒星-惑星系では「鉄」以上の重金属が発生することはなく、金や銀、ウランやプルトニウムのような資源を活用することはできない。つまり──これはわたくしの単なる想像だが──それほど、地球人類は乗り遅れていない(はずだ)。だからこそ、本作を生んだような知性が人類にある以上、「もう心の準備はできている」。 少なくとも太陽系に人類を超えるような知的生命体は存在しない。ファーストコンタクトは他の恒星系との遭遇のみである。そして──準備ができていないのは──地球の重力圏を脱出し、太陽系をわがものにするための宇宙へのアクセス手段だけだ。 | ||||
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ファーストコンタクトは、SFにおける永遠のテーマの1つです。 それに真っ向から取り組む姿勢に好感が持てます。 ちょっと、趣が異なるのは、ファーストコンタクトに至るまでの過程がメインになります。 ハイパードライブなど存在しない、異星人とのコンタクトには、何十年もかかるんですね。 野尻先生は、ロケットに関しての知識が深いため、ロケット(移民船)の加速、減速のギミックや、宇宙戦闘の機動の問題に紙数を使ってくれます。うれしい。 宇宙戦闘が、年オーダーになるあたりが素敵です。 ■もう少しハードに 主人公をわざわざ女性にする必要があったのかな・・・ ちょっと苦しいストーリー展開になっています。 物語があるのか、と思わせぶりだったのですが、特に大きな物語もありません。 その余力があるなら、もっとハードなストーリーにした方が良かったんじゃないかな。 また、ラスト間際に出てくる異星人も、書き込まれているようで、薄い感じ。 本当は、もっといろいろあったんじゃないかな。と想像がつきます。 きっと、紙面の関係だったんでしょう。 それでも、核融合エンジンで、宇宙を飛んでみたい。と夢想する方にお勧めです。 | ||||
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未知の生命体との、高度なナノマシンを介してのファーストコンタクトにまずしびれました。 太陽系の危機的状況が、段階を踏んでどんどん盛り上がっていきます。 人類の存亡を賭けた戦いの描写はとってもすてきでした。 突然起こる水星の異変→太陽にリング出現→地球の天変地異加速→リングを破壊の国際ミッション発動→未知の生命体とのコンタクト 文章もすごく読みやすかったです。 小学校高学年だったら十分楽しめるのではないでしょうか? | ||||
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冒頭女子高生が登場しますが,ライトノベルではありません。 同じ作者の「ロケットガール」シリーズのような,ライトなノリはありません。 異星生物とのファーストコンタクトを真正面から描いています。 人間ドラマもありますが,起こり得る未来を科学的視点で描くことに力が入れられています。 どのようなファーストコンタクトが起こり得るのか,高度に進化した生命の形態・生体 はどんなものなのか,選挙演説など知的生命の活動と蝉の鳴き声などの自然現象の境界 がどこにあるのか,といった問いかけもあります。 ファーストコンタクトというありふれたテーマを扱い,地味な問いかけをしている 本のように思われるかもしれませんが,興奮しながら読める内容です。 科学知識に裏打ちされた圧倒的事実の積み重ねでストーリーが展開されてゆきます。 次から次へと起こる予想を超える事態に圧倒され,興奮させられます。 | ||||
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人工知能研究華やかな時代に情報工学を学んだ世代として、「知性とは何か」を問うSFは今でも私にとってもっともエキサイティングなジャンル。 スペースオペラは別にして、現代SFでは「異種知性体」というのは、まず意思の疎通が出来なくて当たりまえ、として描かれることが多く、逆に会話が通じるとすれば何か余程のわけがあるというものだ。 現実の科学的トピックスとしては系外惑星の発見が相次ぎ「地球外生命が存在する可能性は高まっているが、電波望遠鏡を使った地球外文明探索(SETI)は、なんの成果も無いまますっかり下火になる一方。異星の隣人は無口らしい」 という認識はすっかり定着しているのではないか。 野尻氏のSFは「沈黙のフライバイ」も本作も、無口な異星人(文明)といきなりフィジカルなコンタクトしてしまうのは、そんな現代の科学的状況が土壌になっていると思う。つまり、現代科学界のムードそのものだ。 ネタバレしては詰まらないので結論には一切触れないけれど、タイトルの「太陽の簒奪者」というのは、ある日「水星」に出現したマスドライバーから発射された物質が、見る見るうちに太陽の黄道面を取り巻く帯状の構造に成長し、やがて幅を広げて成長したそれが地球にとって永遠の夜をもたらすことが判明する。…というオープニングの状況を指している。 物語はそのリングの正体を研究するところからスタートするのだが、この描写の緻密さが素晴らしい。 リングといえばL.ニーヴンのリングワールドを筆頭として既知のアイディアではあるし、その素材が「ナノマシン」であるというのも、珍しくは無い。 だが野尻氏の緻密な書き込みは、SFというより、科学雑誌で最新トピックスを読むような実体感がある。 ナノマシンなど、たいていのSFでは単なる「魔法の粉」の代用品として使われて、どちらかと言うとファンタジー属性だと思うのだが、この作品の中では「植物の細胞」のようなものが「遺伝的プログラム」で制御されて「マクロな構造」を組織しているという設定で、今の科学の延長で実現できる見込みは薄いにしても、高度に発達した科学の世界で想像できる仕組みが緻密に描写されている。 一方「リング」そのものも既に有名なアイテムだけれど、これが「薄膜が光の圧力で位置を保っている」仕組みはなんだか先端的で面白い。 リングが太陽に対して公転していないことが、後でちゃんと意味を持ってくるのも「腑に落ちるSF」を構成する要素だ。 リングの正体があきらかになった後は、人類と全く異なる知性がいきなり太陽系に向かってやってくる話。 こいつが、「現在接近中」という傍証はありながら、どんな呼びかけにも応えずただ黙々と宇宙を飛んでくる不気味さが良い。 高度に発達した恒星間文明は、果たして敵か味方か。定番のテーマにがっつり取り組む科学者の試行錯誤を見守るのは、推理小説的な感興がある。 結局のところ異星人の正体も、存在形態も、奇想天外というよりは、最新の科学トピックスやSF的にオーソドックスな手法の組み合わせで理解できるように書いてあるが、「一つのオリジナル」に命を吹き込むためには、これだけの「リアリティの地層」が必要なのだ、ということが理解できる。 まさに鉄板系ハードSFだ。 | ||||
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ハードSFが苦手、と思っている方も、第一部「太陽の簒奪者」だけでも読んでみ てください。そこで合わないと思う方は止めてもいいと思います。 余分なところをそぎ落とした、淡々とした記述で4億人が餓死する人類の危機と 「リング」に対する苦闘を描いており、圧巻です。 そして、それも物語の1/3程度にすぎないという…… 元来、自分はいわゆる「ハードSF」は好きではありません。ハードSFは、世界を描 くことに注力しすぎて、世界の中で人がどう思い、行動するのかにあまり興味がな いから。自分のハヤカワの海外系SFに対するちょっとした拒否感というのも(昔は 翻訳がまずいのが多かったということもあるけど)そこらへんに起因するような気 がする。 この作品でも、もっと人物をちゃんと描いてほしいなーと感じたところはありまし たが(たとえば主人公・白石亜紀とマークの関係とか、亜紀の苦悩とか、ラウルと の関係とか、もっと丁寧に描けば更によかったと思う)、そうするとこの疾走感は 出なかったのかなーとも思うし。 アニメ化とかしてほしいなー。プラネテスみたいな感じで。 なお、巻末にある「ハードSFの正念場」と題した稲葉助教授の小論も非常に興味深 く読みました。これで640円(税抜)はお買い得だと思います(最近の文庫は高いん だけど)。 | ||||
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誰かも書いていたがホーガンの“星を継ぐもの”の匂いがあるが、ストーリー展開、場面描写ともにハードSFとして世界的に見ても一級の作品だと思う。連作になりそうもない点がやや残念。同じ著者の他の作品を読むことにするか。 | ||||
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