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幽玄F
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幽玄Fの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.43pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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三島由紀夫の行動学入門をセットで読むと面白いです。 Fに囚われた主人公がFとともに...って感じの話でした。 軍人の考え方、パイロットの精神状態などが伝わって読み進めて行くと自分が主人公になって話にのめり込んで一気に読むことができました。 ぜひ読んでください。 | ||||
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佐藤小説の面白さを味わえます!1ページ先の変化をワクワクしながら、あっという間に読み終えてしまう。勿体ないので途中でわざと読み返したり(笑)。終わるのが惜しくなるような一冊でした。 | ||||
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内容が良く解らなかった。 | ||||
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その戦闘機と共に。 青年は”空を切り裂く”超音速の力に挑戦する。 優美で奥深くはかりしれない、その”幽玄”は”自由と墜落”が表裏一体。 空の青は、まさしく”死の補色”だと。 孔雀明王は蛇から守ってくれるのか、それとも… その”幽玄に心を止めよ”と。 | ||||
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戦闘機を見た経験から一気にF-35Aのエースパイロットになる易永透(やすながとおる)。しかし超音速領域を経験したときに蛇の幻を見る。そして航空業界を転々として...。並行してF-35Bが盗まれる事件が発生し、透と最後につながる。そして透はどこへ行ってしまったのだろうか。 コクピット内でのパイロットの描写がリアルで心地よい。スピード感もある。個人的には飛行機(ジェット戦闘機)が好きなので、楽しく読めた。ただし、三島由紀夫作品(「豊饒の海」など)を読んでないので、著者の意図は半分くらいしか理解できていないかもしれない。 プラモデルのF-35Aを完成させたタイミングで読みました。コクピットやパイロットのHMDなどプラモデルの造形を頭に浮かべながら読んだので、よりリアルに楽しめたかもしれません。F-35Bのプラモデルも組み立ててみたい。 | ||||
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空に魅入られた少年が航空宇宙自衛隊に入隊し天才の名をほしいままにするが、精神的な病により除隊。そこからタイ、バングラデシュの観光飛行機会社で糊口をしのぐものの無機質な毎日が続く。そこからあまりに意外な展開が驚愕の終末をむかえる、というあらすじです。 そのなかで三島由紀夫、真言仏教とのつながりを強調するのですが、いまひとつピンときませんでした。まったく繋がらなっかた両親、親友の立ち位置があいまいで最後まで主人公の心情が語られ無かったところが残念でした。 | ||||
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テスカポリテカはすごかった。本書はそれとは違いとても読みやすい。戦闘機を操縦する場面はとても爽快感がある。それでいて宇宙の深淵を覗く仏門の琴線に触れることもできる。何よりF-35Bのプラモを作りたくなったぞ。 | ||||
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『幽玄F』でございます。 なんかレビューは大絶賛ですがww 直木賞受賞の大傑作『テスカトリポカ』をモノした佐藤究氏の最新作長編でございます。 『テスカトリポア』はすごかった。読むほどにアステカの神の呪術に自身が取り込まれているかのような錯覚を覚え、夜な夜な喰らいつくように読みふけった(あるいは自分が本に喰らわれているのでは)ことを思い出します。 まあそうは言っても、そう簡単に賞獲得レベルの傑作を乱発出来る訳も無く。 佐藤氏には次回作を期待したいです。 主人公の易永透は幼少のころより飛行機に憧れ、高校生で初めて戦闘機を見てからは戦闘機のパイロットを志し、心身と鍛え勉学に励み、航空機マニアの一人を除いては友人も作らず、遂に航空自衛隊でパイロットとなる。周囲には変わり者と呼ばれつつもその技量には秀でたものがあり重用されるも、訓練中の事故で戦闘機パイロットとしての道を断たれる。 その後は東南アジアで民間の遊覧飛行パイロットとなり糊口をしのぐ日々を送る。さしたる目標も無く過ごす日々が長く続くも、思いもよらぬ方向で再び戦闘機に乗れるチャンスを掴む。その実現のため彼は奔走し地元ゲリラとすら接触を持ち、ついに夢を実現する。 え~と… 帯に「三島由紀夫」に挑んだなどと書かれていますが、三島に詳しくない私は(学生のころに文庫を1冊か2冊読んだ気がするが、なんかぜんぜんピンとこなかった)この作品が三島してるのかどうか解りかねます。 作中には「護国」「天誅」「義」などの言葉がちりばめられ、この辺が三島っぽい感じもしますが、それが易永の行動を変えるものでもない。 易永の行動は徹頭徹尾、「戦闘機に乗りたい」という動機からのみ発生していて、そこにつながらない行為は生活のため以上の意味を持たない。 ついに戦闘機に乗れても、それでなにかをするわけでも無く(日本に戻ってクーデターでも起こすのかと思ったがさにあらず)、ただ撃墜されておしまい。 それを実現するプロセスで、何人の人を殺めるかもわからない兵器を売り渡すという行為をする。自身で「世界にたいする裏切り」と理解しているにも関わらず。 なんでそれが自身で納得できちゃうのか。それが出来る分別の無さは中二病こじらせ以外の何物でもないだろうよ。単に迷惑なだけなんだこの人。それがこの物語の狙いだというんなら、この本にはなんの感心も持てないっす。以上。 | ||||
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本作がテーマにしているはずの三島イズムは生憎分からなかったが、重力を捩じ伏せる超音速の世界に魅入られた一人の天才パイロットの話として純粋に読んでも面白かった。 直木賞受賞の前作『テスカトリポカ』でもそうだったが、バイパー、太虚の蛇、孔雀明王など、作品のモチーフに関するシーンの描写力は白眉。 特に三沢航空祭でのF-16のマニューバに透が魅入られるシーンや、遍歴を経た透がベンガル菩提樹に不時着したF-35に孔雀明王を見出すシーンは記憶に残った。 特に後者の劇的さは、絵心があれば自分で描き出してみたくなるくらいに特徴的だった。 | ||||
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●透の求める純粋な自由と「重力」という人間としての桎梏、選ばれた者としての使命「護国」、宇 宙の意志ともみえる「透明な蛇」など幾重にも重なるテーマを、一人の男の人生として見事にまとめ 上げた秀作です。 以下、蛇足になりますが・・・(ネタバレ注意です) 印象深かったのは、透の少年時代の章。飛行機や空に対する限りない憧れ。その純粋さや高揚感は行 間からヒシヒシと伝わってくる。「この絵の具の中には空の青がない・・・」、「空の青というのは 空にしかないんだ(p.062)」。思わず涙がこぼれそうだった。 青年に成長した戦闘機のエリートパイロット透。「重力」や「護国」や「蛇」などが、彼の空の青 に濁りとなって滲出してくる。透にとって空は無限であり自由のシンボル、ただ空の青さに同化した かっただけなのに・・・。達観した彼の生き様に胸が熱くなりました。 | ||||
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推薦文に三島由紀夫を匂わせる文がありました。 ありましたが恥ずかしながら三島作品は読んだ事がありません。 なので内容に付いていけるのか心配でしたが本書は三島作品を知らなくても読めます。 ただ、三島作品を知っていたら倍面白いのかなと思いました。 美しい情景描写と知的なセリフ回し、物語の緻密さで小説というよりも一本の上質で壮大な映画を観ているようでした。 戦闘機などに関して解らない用語も出てきますが、スマホで調べながら読むのも楽しいですし、一度は聞いたことがある用語もあります。そこまで難解な専門用語は出てきません。 最近、直木賞受賞!と謳われた本に誘われて読んでみたものの、(これが直木賞?!日本の小説界も終わったな)と思う事しばしばでしたが、いやいやまだまだ日本の小説も死んでないと嬉しく思わせてくれる本書でした。 もう直木賞ぐらいじゃ収まりませんよこの本は。 | ||||
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本作の序章で、主人公の飛行機少年・透が世界最強の戦闘機パイロットへと成長する様が描かれる。それで『トップガン』的な展開になるのかと予想して読み進めると、全力で裏切られることになる。 「蛇」や「真言宗」などのモチーフが怪しいムードを醸し出し、次第に透は輝かしいキャリアから転げ落ちていく。そして彼の狂気ともいえる行動の理由が徐々に明らかとなる。重力からの自由をなぜ渇望するのか? 果たして彼にかけられた音速の“呪い”は解けるのか? 予測不能な展開にひたすら翻弄されること間違いなし! | ||||
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佐藤究という書き手は末恐ろしい。 三島由紀夫をモチーフに「幽玄」を表現すると、「これ以外に正解はない」と思わされてしまう、完璧な作品だった。 | ||||
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一気に読んだ。すごいんだ。とにかくすごい | ||||
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