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(アンソロジー)

ロンドン幽霊譚傑作集



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【この小説が収録されている参考書籍】
ロンドン幽霊譚傑作集 (創元推理文庫)

ロンドン幽霊譚傑作集の評価: 3.83/5点 レビュー 6件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

どこが「傑作」? 凡作が大部分

日本と並んで近代怪談文化の花開いた地イギリスの、しかも首都ロンドンを舞台にした黄金時代の怪談13編を収めたアンソロジー。この書名を見れば愛好家としては買わないわけにはゆかない。至福の読書時間を得られると期待して読み進めたのだが…。ありていに言って看板に偽りあり。既に他のアンソロジーにも入っているウィルキー・コリンズの『ザント夫人と幽霊』を別格とすれば、怪談として合格点に達していたのはマリヤットの『シャーロット・クレイの幽霊』とガルブレイスの『降霊会の部屋にて』ぐらい。残りは、確かに怪談ではあるが(その点で編者の夏来健次氏は、東×夫氏よりは良心的)、すこぶるレベルが低い。何のひねりも意外性もなく、すぐに先が読めてしまって、「はい、幽霊が出ました、怖いでしょ?」的な稚拙な作品ばかりだ。
さらに、夏来氏と平戸懐古氏の訳文がこれまた趣に欠けた直訳調で、全然作品世界に引き込まれない。誤訳の少ない自動翻訳ソフトで論説文を直訳したような、漢字熟語ばかりの無味乾燥な日本語なのだ。ああ、平井呈一大先生は無理としても、南條竹則氏程度の日本語にならなかったものか。良い訳文は、読者に元が外国語であることをしばし忘れさせてくれるものだろう。読者が一々引っかかって、「どう訳し直せばましな日本語になるだろうか」と頭を抱えるなど、翻訳家として失格だろう。調べてみると夏来氏は意外にも評者より年長だ。いったいどんな読書体験を経てきたのだろうと不思議になった。
ロンドン幽霊譚傑作集 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ロンドン幽霊譚傑作集 (創元推理文庫)より
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