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象られた闇(かたどられた闇)
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象られた闇(かたどられた闇)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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本書『象られた闇』はミステリ書。 切り絵作家のアグネスに肖像画を依頼した客が、次々と謎の死を遂げている。 表紙袖には「謎の死」とありますが、 誰かに殺されたのでは? とアグネスは疑います。 誰が殺したのか? 「殺人犯」探しのミステリ。長篇小説。 巻頭に「登場人物」リストがあります。 その中に「アグネスの客」の名前を探しました。 紳士のミスター・ボイル、若者のエドワード(ネッド)、そしてミセス・キャンベル。 「客」とあるだけで、死んだかどうかは書かれていません。 表紙の装画には、 後ろからはさみで首を切られた紳士、額を殴られ血を流す男、 そして女性とそのシルエットが描かれています。 『象られた闇』というタイトルは、切り絵を暗示させます。 『象られた闇』とは、影のようなもの。 「踊る炎が投げる影、木の枝の影、路地をうろつく猫の影、何もないところから生じる影」(211頁) 影はゆらゆら揺れるので気味が悪い。 「自分の影に怯える」(211頁)こともある。 本書の舞台は、イギリスの「バース」(9頁、30頁)。 バースは、衰退した温泉の街。 巻頭の「登場人物」リストに、 本文中から人物像の記述を追記してみました。 アグネス・ダークン アグネス。切り絵作家。主人公。 「ミス・ダークン」(11頁、223頁、262頁、358頁) ダークン切り絵店(53頁) 「きっと歳は五十近くだろう」(188頁) セドリックの伯母。セドリックはアギー伯母さん(351頁)と呼ぶ。 アガサ・ダークン(346頁) アグネスの母親 ジョン・オーガスタス・モンタギュー(337頁) モンタギュー。アグネスの婚約者。 英国海軍艦艇ラプター号の大佐(227頁)。船長(248頁) 最近……他界した(227頁) コンスタンス・イーディス・カーファックス(83頁、345頁) アグネスの妹。故人。セドリックの母親(267頁) 「ミセス・カーファックス」(370頁) サイモン・カーファックス サイモン。カーファックス。アグネスの主治医。 故コンスタンスの夫。セドリックの父親。 「ドクター・カーファックス」(222頁) 「親愛なるサイモン」(263頁) あの太った医者(284頁) セドリック・マシュー・カーファックス(346頁) 十二歳。サイモンとコンスタンスの息子。アグネスの甥。孤児(192頁) 「砂色の髪。背丈はだいたい……四フィート三インチってところで」(221頁) ミスター・ボイル 「頭を砕かれ」(14頁)殺される。 パール・メールス パール。ミス・メールス。マートルの妹。 パールの「首に巻きついてた臍の緒」(258頁)。母親はパール出産時に死亡。 「十一歳の霊媒師パール」 「自分はもう十一歳で、子供ではない」(24頁) 「ホワイト・シルフ」(68頁、272頁) 「フローレンス・キング」(68頁)と名乗る霊(249頁)。 「アルビノ(色素欠乏症)」(69頁、148頁、200頁、258頁、274頁、327頁)。光線過敏症。 「あたしは十一」(191頁) 「ミス・メールスは燐中毒で亡くなった」(315頁)。慢性の燐中毒。急死。 クララ・メールス(339頁) ミス・ウェストの母親 マートル・ウェスト マートル。パールの姉。催眠術師。二十歳(230頁) 「ミス・ウェスト」(254頁、313頁、353頁) 遺体の発見者(97頁)。溺死した男性を発見した(98頁) メールス・ウェスト 「ミスター・メールス」(340頁、342頁) マートルとパールの父親。「ウェスト二等兵」(45頁、231頁) パールの寝たきりの父。燐顎。燐中毒性顎骨壊死(390頁) エドワード・ルイス 「ネッド」(58頁、152頁)。若者。 遺体は雪の中で凍った状態で発見された(194頁) 喉を真横に掻き切られていた(321頁) ハーグリーヴズ(151頁、179頁) 水兵。エイヴォン川で溺死(194頁) ミセス・キャンベル(162頁) つまずいて列車が迫る線路に落ちたんだと信じてる(265頁) ラヴィニア・キャンベル(200頁、242頁) ミセス・キャンベルの娘。 本書の降霊会の描写が面白かったです。 霊の答え方が面白い。 「三回叩いたらイエス、一回ならノー。わからない場合は二回」(204頁) ノックの音(249頁)。 コン、コン、コン。 コン。 コン、コン。 降霊会で「燐」を使うアイデアは、アガサ・クリスティーの作品からとのこと。 読者もアガサの『もの言えぬ証人』を読んでいましたので、ピンときました。 本書にも「モーフィアス」という犬が終始登場します。 巻末の「謝辞」できちんとアガサに感謝の言葉を記していたので、 本書の著者「ローラ・パーセル」は正直な人だなと感じました。 | ||||
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最初に、なんとなく、そうでないかと思ったとおりの落ちでした。 それでも霊媒や家族の問題など、作風や時代の雰囲気は私好みで、まぁ、まぁ、面白かったです。他の作品も翻訳してほしいです。 | ||||
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