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をんごく
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をんごくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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大正時代の大阪が舞台の怪異憚。方言を多用しており、当時の風俗や時代背景が味わい深い。 横溝正史ホラーミステリー賞受賞作だが、ぶっちゃけホラー・ミステリーの比率は9:1。謎解き要素はほぼないので、推理部分に期待するとがっかりする。 上記の最終選考作は全部読んだものの、良くも悪くも他が尖りすぎていたので、最も手堅い本作が消去法で選ばれた感が強い。文章も上手いし。 総評すると加点よりも減点どころが少ないタイプの小説で平淡にまとまりすぎ。全体的な完成度が安定して高い分、新人らしいフレッシュな着想による痛快さ、アクロバティックな推理が導く衝撃の展開などはないので、横溝正史ホラー「ミステリー」を求めると物足りない。ただキャラクターものとして読めば面白いし、滋味深い文体の雰囲気に助けられてる。 どちらかといえば日本ホラー小説大賞や日本ファンタジーノベル大賞向きの作品。 妻に先立たれた男が霊媒師を訪ね、伴侶に会いたいと願うところから幕を開ける話。主人公と共に行動する人外・エリマキが魅力的。 小野不由美「東京異聞」のような、ブロマンス時代ホラー好きには刺さるかも。 綺麗に完結してるから続編はあってもなくてもよいが、もし続きをだすなら別の時代で、エリマキと別の人物が組む話が読みたい。 | ||||
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