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をんごく
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をんごくの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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序盤、適度に乾いた文章の中に、しっとりした情感があり、ぐっと引き込まれました。古風な純和風ホラーかな、と思いながら読み進めました。 予想に反して後半は、ややモダンで動的な印象の物語になりました。これはこれで良いのですが、私は前半の雰囲気のほうがより好みだったので、少し残念でした。 | ||||
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持ってみたら思っていたより薄くて、 おもしろいのか不安になったが、濃厚だった。 こういう言葉や世界を書ける人がいることに驚く。尊敬する。 途中、あるシーンまで来てゾッとする怖さだった。キャラも立ってておもしろい! 続きが書けそうな終わり方。 | ||||
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え??え?ホラー?って思いつつどんどん吸い込まれていくお話。 話が終わってしまうのが少し寂しかった。 デビュー作らしいですが今後をの作品をすっごく期待してます!! | ||||
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タイトルの〈をんごく〉。〝おんごく〟とは遠国、死者が住む場所のこと。 本書は、大正時代の末期、大阪の船場(せんば)、心斎橋(しんさいばし)辺りを舞台に、画家の古瀬壮一郎(ふるせ そういちろう)が、生と死の狭間で立ち往生する妻・倭子(しずこ)の霊と関わるなか、遭遇する奇怪な事件の模様を描いてゆきます。 成仏できずにいる倭子に寄せる壮一郎の思いは、じんわりと胸に沁みるものでしたね。 さらに、ふとしたことから壮一郎に協力することになる、さまよえる霊魂を喰う妖怪? のっぺらぼう? 蜥蜴男? みたいな〈エリマキ〉のキャラが立っていて、この者と壮一郎とが次第に心を通わせてゆく様子が、とても良かったです。 ラスト二頁。 なんや、ぐっと来てもうて、涙が出ました。 『このホラーがすごい! 2024年版』(宝島社)の中、【国内編】の第3位に選ばれた作品。それを見て購入したのですが、読んだ甲斐がありましたわ。 これが、デビュー作かあ。 次作が楽しみです。 | ||||
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序盤はだいぶホラー感あるけど途中からバディ物っぽくなってくる! ホラーを期待している人はあんまりかもだが、ゲ謎が好きなタイプのオタクはガチはまりするんじゃないかなあ | ||||
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あの世とこの世が入り混じったような世界観が、とても不気味に感じました。 妻を亡くした主人公は、巫女に妻の霊を呼び戻してもらおうとします。 ところが巫女からは、妻の霊は何故か降ろしにくい、と言われさらに、気をつけるように、と警告されてしまいました。 最初は、何に気をつけるのか理解できない主人公でしたが、次第に家の中で奇妙な出来事が起こり始めます——。 物語の構成がしっかりしていて、文章の流れがいいので、とても読みやすかったです。エリマキという、人間ではないものが出てきても、わざとらしさを感じませんでした。 そして、話中の童歌のような歌が、より不気味さを際立たせています。 怪異はもちろん恐ろしいものですが、やはり人間が1番おそろしい。そんな風に感じるホラー小説です。 ミステリ&ホラー大賞の、読者選考の時も読ませていただいたのですが、もう1度読みたいなと思って書籍を購入することにしました。書籍で読んでも、やはり面白かったです。 | ||||
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↑良い意味です。時代背景や後半の展開などから勝手に鬼◯の刃的なイメージを膨らませて読みました。 ミステリー小説にありがちな説明くさく芝居くさくなりがちなセリフ部分も独特の大阪訛で自然で愛嬌があり登場人物に人間味が足されて良かったです。 | ||||
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物語の世界観が完成されていて凄くいい❗ 特に エリマキのキャラが良いですね まるで デスノートに出てくる リュークみたい 是非 映像化してもらいたい 作品です | ||||
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前半のしっとりしたイメージと静かな情景描写と重ねられる独特の船場言葉が良く 傑作の予感がしたが、後半が勇み足というか展開と落ちがまるで前半とは別作品のようで残念だった 静かにひたひたと怪異がやって来る様子が良かっただけに、がっくり来た 戎と扇の呪物展開のオチは無理やり作者がとって付けたようだったので 次回作に期待 | ||||
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大正時代の商家の舞台設定がうまく描かれています。幽霊の描き方もまずまず。ただ、迫ってくるような怖さ、練ったストーリー、説得力といったものは感じないので、読後、やや物足りなさが残りました。 | ||||
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大阪の言葉をよく調べていて耳に心地よい。ホラーと言っても全く気味悪くも、おどろおどろしていない。 | ||||
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雰囲気を書くのが上手いのか、作品の世界にすんなりと入れた 前半部分では、妻のようで妻でないなにかが忍び寄ってくる恐怖のようなものがあったが、エリマキが出てきてからは少年漫画のような展開になったようにも思う 例えるなら、ぬ~べ~がギリギリ勝てなさそうな敵と出会ったときのような、やばいといえばやばいがすごい頼りになるヒーローがいてくれる安心感と、どうやって倒すのかというワクワク感があった 最後の展開も主人公のおかけで本当の力に目覚めて敵を倒すという、少年漫画の王道パターン エリマキが主人公で主人公のほうがヒロインのホラー風味推理アクション、とでも言おうか ただ、それが別に悪いわけではなく、楽しみながら読めた 最後も爽やかな終わり方で、やっぱりホラーらしくはないが、希望のある終わり方だった | ||||
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レビューとかそんな大それたことはできないけれども、正直、読みやすく、面白かった。 ホラーとミステリーでいえば、ホラーよりではあるけれども、ホラーとかミステリーとかいう ジャンル分けというよりは、ある空気、ある変わった事件、ある大阪船場の大正の物語が 分かりやすい構成と読みやすい文章と楽しめる展開とかっこいい友情とで組み合わされていて 文句なしの傑作だと普通に思う。 大阪といえば、なんだか、脇役だったり、大阪弁の、なんか笑われる役だったり、大阪はなんか下品 とかそういう風な、コンプレックスがあった。(レビューを書いている私は大阪人) しかし、この本に書かれている大阪の物語は格調高く美しい。 それでいて、どこか暗く、絶望的で、もの悲しい。 独立独歩の本だ。 全関西人必読の名著だろう。びっくりしました。3冠とったとかでごまかされないで、話題だから とかで読むようなレベルではない素晴らしさだと思うのだがいかがだろう。 | ||||
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第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞・〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉の三冠作。納得いかぬなら大賞を出さないこともあるこの賞、最後に残ったものから無難なものを選んだ……というだけで、トリプル受賞はさせないでしょう。 大正時代、大阪、船場。そこには大阪弁の一種・船場言葉が使われ、社会体制が現代とは大きく違う。令和の我々から見て異界にも近しいその世界に、扉を開いて数ページ、読者はたちまち取りこまれてしまう。その筆致の巧みさ、鮮やかさ、ふと我に返れば文体の手触りはしっとりとあくまで上品だ。 作中で発せられる登場人物の台詞は、どれもこれも無理がない。芝居がかった所がなく、生きた声として読者に届く。方言を自然に使いこなすホラーって、とても良いんですよね。 妻を関東大震災がきっかけで亡くし……というあらすじを読んだ時、私は崩れた建物に巻きこまれて一巻の終わり、などと想像したものですが、実際の死はそんなものではなく。生と接続した、人生のひだの果てに訪れる終わり。そうした描き方にひどく胸を突かれたのを覚えています。 謎解き部分が拍子抜けというマイナス点こそあるものの、彼女が書いた歌が「崇徳院」であるとか、木谷千種の絵画《をんごく》にならったタイトルであるとか、庭先に植わった植物の名前まで書き込まれているだとか、そうした細部に神が宿っているタイプの作品。 本筋はあくまで妻を喪った主人公が、その死を受け容れ、別れて生きていくということだから、これで良いのだと思います。何より、そういう話をここまでの緻密さと、細工物のような細やかさで描ける方は希少です。あとエリマキのキャラクターが良いですね。最初はもっと悪ぶったやつかと思ったら、しっかりヒーローしている人外でした。 北沢陶さんの、今後の活躍を楽しみにお待ちしております。 | ||||
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肝腎要のお話自体が広げた世界観に対して、凝った側を抜きにしたら普通というか強引な気がした(期待してしまった)。各賞を受賞しているので、読み方が悪いだけかもしれないけれど、雰囲気抜きで単純に面白いか、面白くないかだと、微妙。京極夏彦が出て来た時はまた読みたいと思ったけれど… | ||||
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大正時代の大阪が舞台の怪異憚。方言を多用しており、当時の風俗や時代背景が味わい深い。 横溝正史ホラーミステリー賞受賞作だが、ぶっちゃけホラー・ミステリーの比率は9:1。謎解き要素はほぼないので、推理部分に期待するとがっかりする。 上記の最終選考作は全部読んだものの、良くも悪くも他が尖りすぎていたので、最も手堅い本作が消去法で選ばれた感が強い。文章も上手いし。 総評すると加点よりも減点どころが少ないタイプの小説で平淡にまとまりすぎ。全体的な完成度が安定して高い分、新人らしいフレッシュな着想による痛快さ、アクロバティックな推理が導く衝撃の展開などはないので、横溝正史ホラー「ミステリー」を求めると物足りない。ただキャラクターものとして読めば面白いし、滋味深い文体の雰囲気に助けられてる。 どちらかといえば日本ホラー小説大賞や日本ファンタジーノベル大賞向きの作品。 妻に先立たれた男が霊媒師を訪ね、伴侶に会いたいと願うところから幕を開ける話。主人公と共に行動する人外・エリマキが魅力的。 小野不由美「東京異聞」のような、ブロマンス時代ホラー好きには刺さるかも。 綺麗に完結してるから続編はあってもなくてもよいが、もし続きをだすなら別の時代で、エリマキと別の人物が組む話が読みたい。 | ||||
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独特の話し言葉や情景描写によって醸し出される雰囲気がとてもよく、没入感がありました。ホラーですが、同時にラブストーリーでもあったと思います。 | ||||
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