乱歩殺人事件 「悪霊」ふたたび
評判
乱歩殺人事件 「悪霊」ふたたびの評価:
3.80/5点 レビュー 10件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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乱歩殺人事件 「悪霊」ふたたびの評価:
3.80/5点 レビュー 10件。 B ランク
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乱歩の未完作を完成させた小説だと思って読んだ人は、当てが外れる。
『悪霊』の原文から離れてしまい、裏方の人間が事件を分析している。しかも、途中からスピンオフの話にすり替わっている。
つまり、『悪霊』という物語が完成していないのだ。
乱歩の構想では、物語の登場人物が事件を解決する話だったはずだ。芦辺拓は乱歩の意思を受け継いでいない。
これは小説なのか、論文なのか、パロディなのか、よく分からない作品。話が脱線し過ぎている。
芦辺拓より一年も前に書かれた、もう一人の作家の補完作は、最初から最後まで『悪霊』の物語だけで統一され、作中に登場する「ある人物」が事件を解決している。つまり、純粋に「探偵小説」として完成させているのだ。余計なスピンオフの話も一切書いていないし、あちらのほうが正統的な本格推理小説であり、読み応えがあった。
芦辺拓の謎解きには感心できない。
密室トリックの解明には無理があり、確実性がない。第一、ぜんぜん鮮やかじゃない。プロの作家とは思えない拙さ。
暗号の解読はまるでSF小説の世界であり、とても古典ミステリとは思えない。乱歩がこんな話を書くはずがない。
降霊会で聞こえた「声」が実は別人の声だったというのは横溝正史の説であり、芦辺拓のオリジナルではない。