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人間標本
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人間標本の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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昆虫というと、男の子ジャンルに思えます。私も人後に落ちない昆虫好き、だったかも知れません。昆虫記と名の付く一般的な書物は小学生の時にあらかた読んだ気がする。すると自然好きが移行する先は動物モチーフの本になる、たぶん。十川幸夫さんや椋鳩十さんの本も殆んど読んだ気がする。日本を舞台にしたもので。そこは、動物が生息する自然記でもあった。行った事のない都道府県の山中でも、何故か想像は容易だった。 さて、そんなタイプの読者が本書を開く時、どうしても肩を回したくなります。さぁて、過去に読んだ日本産の生き物本とどう違うか、又は同じ種類の未だ見ぬ世界を見せてくれるか。期待値が上がる。 やがて、子供ではなくなった私は社会人としてあちこちへ出掛ける。外国へも行く。本書は私が期待した種類の生き物への畏れや驚きではなく、人間が見せる不可思議な性愛の方へシフトして行く。入り口と出口が違う訳です。もう私も大人になったので、ほう、なるほどとなる。 けれど本書が見せる性愛の形に似た雰囲気を、私はギリシャで既に見ました。しかも欧州では古くから有名(メッカ)で。十代と、それより下の少年たちの写真や写真集、それらが禁を冒しているのではなく、美の対象として受け入れられて、存在しているのです。考えたら道理です。ギリシャ彫刻で既に目が慣らされているのだから。 翻って、専ら奇異に映るだろう本書の美が、日本にギリシャの様に根付いたりするだろうかな。そこを密かなテーマに持ったものの、そんな風にはならないだろうなと思えて、読み進める熱があまり上がらずで笑。期待した昆虫、生き物でもなく、性愛の種類としても驚けず、山登り的な情景は頭に浮かぶので、自然の絵が飽きさせないのは良かったですが。 そして最後に1つ。私は検疫の仕事をしていた事があり、電子顕微鏡を日常的に使っていました。ウイルス感染の虫がいないか、植物の中にそんな物を発見しないか。民間の産業が流通して成り立つ前の段階で、保証されなければならない食の安全、生き物が、特に昆虫が一夜にして2,300キロ、国境を越えて飛来するが故に、避けられないウイルスとその拡大予防。未然に防ぐ責務が国にある。情報開示は国家間で隠し事無しで行われています。正直な科学者たちによって世界規模で。それらは今後も休みなく、終わりなく調べ続けられる官の仕事です。 そういう科学の視点が本書に取り入れられていたなら、人と生き物との関わりや接点に、現実として唸ったかも。新しい学びとしても。そんな欲張りな意識が、私の読書を邪魔しました。幼虫もいる事でしょう。それらをインキュベーターと呼ぶ、保育器みたいなものですが、そういう所で育てもします。そんな種類の記述が欲しかったなぁと。調べるのも難しくはないです。「プロジェクトX」に放送されたし。 昆虫にまで寄ってくれたから、当然科学にも寄ってくれる筈、どんな感じで、という期待が。これはだから本書がどうより、読者の私の物差しがという事で。良いレビューが書きたいのに、悶絶しています、自分に。 Ps.美術好きでもある私が即、本書から想起したものは、画家の横尾忠則さんです。横尾家ではご夫婦と息子さんと娘さんの四人家族が、家族の成長と共に年に一度、4人がずっと同じポーズで何年も、記念写真を撮り続けていらっしゃって。息子さんが「えい」さんで娘さんが「びび」さんなんですよ、ざっくり言えば。AとB。それは確か出版されていたと思います。ン万円したと思いますが。それは他人が見ても、子供だった事があるなら、親になった事があるなら面白い見ものでした。流石だなと。そんな思い出もここに付記しておきたいと思います。 | ||||
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気持ち悪くて途中までしか読めませんまでした。 湊かなえさんは好きな作家さん。 楽しみにしていた新刊なので、読めない自分に残念でした。。。 | ||||
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前半は耽美的な小説で、新しい作風かと思ったが、後半は、やはり湊かなえといったところです。 | ||||
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前半戦でギブになっちゃう読み手もいるんじゃないかな そら、書き下ろしだよね。これは連載では出来ないだろう 切なくも哀しく面白いが まだ読んでなくて年内中に読めない人はとりあえず大晦日から年越しで読むのはやめとけ 元旦から読むのはやめとけ って類かな そうか、真っ当な罵詈雑言お手紙は検閲でハネられるけど、与太は届くんだ… なるほどひとつ納得してみた。その視点はなかった ・ ・ ・ ・ ・ 賭けじゃなくて願いだろうが、元々が優秀すぎて巧み過ぎるんだよ デキる者の悲哀だな 面白かったです | ||||
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